モモの京都・祭事日記

2010/4/~2011/3の京都日記を記載。
観光情報サイトと言うより、自分の記録帳です。

12月16日

2010年12月16日 | 12月
12/4~12/25  伝宗伝戒道場…【知恩院】
12/13~12/31 かくれ念仏…【六波羅蜜寺】
12/15~1/15  大般若飾り…【高台寺】
12/16       えんま様の日(本尊開扉)…【千本えんま堂】

【大徳寺】→【龍源院】→【瑞峯院】→【大仙院】→【高桐院】→【晴明神社】

本日は【大徳寺】巡り(プラス晴明さん)
【大徳寺】は、ひとつの街だと思う。
そこに実際住んでいる人もいるし、檀家さんの為だけのお寺もあるし、観光用に公開しているお寺もある。
だから【大徳寺】は同名の寺がある、という訳ではなくて、沢山のお寺さんが並んだ寺院ストリート。
私の中では【大徳寺】と【妙心寺】と【東映太秦撮影所】は同じくくりなのである(怒られれる?)

ともかく“大徳寺の中”は、街を囲う壁の中、と思って貰えればいいのでは。
京都の細い路地(ろーじ)よりも広い道幅だし、だから中を自転車で走ることも出来るし、檀家さんは車で走行してたりする。

で、何度かこの“大徳寺の中”は来たことがあるのだが、拝観料を取って公開している塔頭を見るのは初めて。
まず、【大徳寺】東側の正門を抜けてすぐ左に曲がったところにある、
【龍源院】
12:13着
拝観料350円。靴を脱いで上がる。

凄いねぇ、枯山水すぎ。何個あんのよ。
こちら阿吽の石庭。


庫裡(左)と方丈(右)を結ぶ軒のあいだにある坪庭・東滴壺(とうてきこ)

↑上部の白い所は蛍光灯の光じゃないよ、軒の隙間から見える空だよ。

一枝坦(いっしだん)という方丈前の庭。

私が拝観中、同じく拝観をしていたのは男性1人のみ。静か~に見られた。


【龍源院】から出て、ひとつ先のブロックへ。
【瑞峯院】
12:40着。400円。
門前や玄関横に、なんか機材だか大きい荷物が置いてあって、なにかしら? テレビ撮影か? 団体さんか?
まぁあまり気にせず、靴を脱いで上がる。

ここ凄かったなぁ、独坐庭。この砂の波! ソフトクリームみたい(見れば分かるって、この例え!)


最近ホント、“枯山水”ってのが分かるようになって来たわ。
以前は「砂が水の波紋を表してる」とか言われても「ふーん、そう?」て感じだったんだけど。
分かるねぇ、ホントに波打ってるもの。風吹いたら動くよきっと。

ふたつ目の庭、閑眠庭。奥の建物(茶室?)で、ケーブル引いてなんか撮影してるっぽかった。
お寺にそぐわない、ジャガジャガした音楽が聞こえて来たから、音楽PVの撮影かしら? 芸能人は見当たらなかったわー。


みっつ目の庭。壺庭と呼んでいいのだろうか? 閑眠庭から繋がった小さな庭。

ど~見ても分からなかったし、お寺で貰ったパンフにも写真が載っていなかったから分からないんだけど、
このふたつの庭の石が、十字架に組まれているらし…。
??? 「中庭にあるキリシタン灯籠を中心に、七個の石組になり」って。さっぱり十字に見えぬ。

ところでここのお寺さん。外からある建物の屋根を見ると、こんな鬼瓦がついている。

どぉ見てもぶーちゃんである。鬼じゃない。てか可愛い。初めて見たなぁこんな鬼…ぶーちゃん瓦。


【大徳寺】の石畳を、下を向きながら歩いていたらどこからか「にゃ~」という声が。
なんとも可愛らしい「にゃ~」で、おや、私を呼んでいるのはダレ? を首をめぐらせたら。
すぐ横の塀の上に、ブチャイクな猫さんが。私を見据え、大変可愛い高い声で鳴くのだ。
ここの主かい、と見ていると、猫さんは塀から降り立ち、目の前に座りこんだ。
いかにも人慣れしている。近寄っても「なによ」ってな感じでこちらを見るぐらい。
むしろ歩いたら着いて来そうな勢い。

むちゃくちゃ可愛い声なのに、むちゃくちゃブチャイク。三白眼のような眼で睨む猫さん。お元気?

あなたとの二人旅もいいのだが…。元来一匹狼なもんでごめんね。
猫さんに別れを告げて。
【大仙院】
13:05着。拝観料400円。
受付前の石畳に、なんか分からんが「子」と書かれている。これはなんだろか? まじない?

拝観料にプラス200円で抹茶が頂ける。あ、安い、と思わずお願いしちゃった。
ところでこのお寺!! なんと!! 全面撮影不可!! なーんでーーーー!!!

【大徳寺】の公式サイトって無くて、拝観可能な塔頭もサイトを作成していない。
そんな中、この【大仙院】さんはほぼ唯一、サイトを作って住職さんのプロフィル(すげぇ写真…)、
座禅会の受付などをしている、社交的って言うんですかねぇ、感じのいいお寺さんなのに。
なのに!! 撮影不可!!!!
そんな…。
そういうことは、そんならHPに書いておくとか、門前に書いておくとか、して欲しいなぁ…。

しかもこの時、団体さんが2組拝観中。すげー、まったく進めねぇ。
枯山水の庭ん中に、鹿の等身大の人形とかあったのになぁ、お伝え出来ないわ。
利休さんと秀吉さんが一緒にお茶した部屋とかあったのになぁ…。

抹茶は暖かいお部屋で頂いた。お菓子は、ニッキみたいな味がした。以上。


【高桐院】
13:26着。
紅葉の時はこの狭い参道を人がひっきりなしに歩いていたのに(11/27の記事
今は影もない。

拝観料は400円。こちらも靴を脱いで。
ここ、トイレが面白いので行ってみましょう。
トイレ用のスリッパがあるので履きます。トイレへの道も趣きがあります。で、トイレですが…(右の写真)
地下になるんですかコレ。地下に階段が伸びていて…。忍者が出て来そう。

西部劇に出て来るような、上だけの扉があって、その先にトイレ。
トイレ自体はいたって普通だが、その道はわざわざスリッパ履いて見に行く価値あり。

個人的に好きな部分。トイレのすぐ近くである。


紅葉の時はさぞ美しかったんだろうな~。今はもう冬の庭である。特に寒かったなぁ今日は。

で、他の塔頭と違ってこちらには枯山水はなく、庭に降りることが出来る。
備え付けのスリッパがあるので(トイレのと同じ種類のスリッパだ)
スリッパで外を歩くのって…あまりないな。変な感じ。

この門の向こうに細川家やガラシャさんのお墓がある。お墓はね、あまり載せたくないので。

門の前に井戸があって怖かったなぁ。お墓の為にわざわざ造った井戸らしい。余計に怖いっての。

こちらは蹲踞。何のための蹲踞だろうか? 禊とか?


行き止まり。


庭から建物を見ると、こうして奥の何部屋までも、果ては向こうの建物までも一気に見通せる。

日本家屋の部屋って凄いね。襖の文化って凄い。閉じれば狭く、外せば広く、広さが自由自在なのである。

ここは私の拝観中、いたのは女性1人。私が出て行く時に入れ違いで3人程入って来たが。
閑散としてた。ちょっと怖いくらいに人がいなかった。


で、【大徳寺】の西側の壁、【今宮神社】が正面に見える“今宮参道”の壁だ。面白いぞ。

屋根瓦とか、般若ですかねぇ…角が引っこ抜かれてるけど。えべっさんがキューッと狭い穴におさまってたり。
一種の美術館のようになっているので是非。
【大徳寺】という街は、拝観料を支払って塔頭の中へ入らずとも、見所は沢山ある。
それなりに日本の文化が好きな人なら、じっくり楽しめると思う。


【晴明神社】
14:45着。
ちょっと御挨拶に。
現在境内前に門を作成中。門!!!! ホント、毎年何か新しいモン作ってんなー。

完成予想図は【晴明神社】の公式サイト、11月30日の記事をどーぞ。
くくく、早く完成しないかな。めっちゃ見に行きたい。

それから、まったく予想だにしなかったのだが、紅葉が綺麗。ビックリ。
鳥居くぐったすぐの、境内戻り橋の所だ。式神ちゃんも御満悦。 柳と紅葉も合うモンだなぁ。

さすがに寒いせいか、境内には人が少なかった。


おまけ。
【大徳寺】の帰り道、京都市北図書館に寄った。
図書館に入る際に、隣りの建物の前に「手づくりクッキー パウンドケーキ」というのぼりが立っているのを発見。
パウンドケーキはともかく、私は“手づくりクッキー”に弱い…。
本当に家庭で作った、物凄く素朴な味のクッキーが大好きなのだ。
デパートで売ってる缶入りのクッキーも好きなんだけど、手づくりクッキーて中々買えないじゃない。
おお…と思わず入店。1袋315円のクッキーとか色々購入してしまった…。
スーパで売ってる機械で作ったクッキーは、1箱105円だとゆーのに。

「さくさく工房」というお店。公式サイトはこちら
右の雪だるまサンの中には種類の違うクッキーが2つ入っていて250円。フルーツ味とチョコ味。
左のはくるみクッキー315円。左下のはパウンドケーキ1個105円。
お店としての空間はとっても小さくて、商品の数も多くはないけど、なんかアレコレ買っちゃうんだよねぇ…。

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