皆様、ご自分の生まれた曜日はご存知ですか?
日本では、あまり関心はないようですけど、これがタイでは非常にポピュラーな習慣です。
タイでは曜日毎にその曜日の色や仏像が決まっており、
自分が生まれた曜日の色のものを身につけるようにしたり、
自分が生まれた曜日の仏像に拝んだりすることが幸運をもたらすといわれているんです。

ちなみに、私たち夫婦は偶然にも同じ曜日。
月曜日でした。
曜日の色は黄色で、左手を垂直に降ろし右手のひらを胸の高さで外に向けている立像。
さて、なんで、こんなにタイの話をしているかといいますと。

先日、九州国立博物館で開催されている
日タイ修好130周年記念特別展『タイ 〜仏の国の輝き〜』 に行ってきたから。
そういえば、去年は同じ日に京都で日本の仏像を満喫していたっけ・・
など思いながら館内を回ると、同じ仏陀でもやはり異国の表現。
麗しくも興味深いお姿を拝見することができます。

現代美術に通じる、美しさ。
思わず、見とれてしまったり・・・。
ちょっとエジプトの彫像を思い出す感じ。

タイといえば、象。
王の象徴でもあるとか。
この繊細な金象。
繁栄していた王国の日々が想像できるようです。
そして。
今回のこの展覧会の一番の見どころは、やはりこちら。

ラーマ2世王作の大扉 。
5.6メートルを超える大きな扉!
1807年に創建されたワット・スタットという寺院の正面を飾っていたものです。
それも、国王ラーマ2世自らが彫刻をほどこしたものなんです。

よく見ると、いろんなものが彫刻されています。
牡丹や蓮、ザクロそして、名もわからない南国の花、
蜘蛛やムカデ、蝶、兎、リス、猿、鳥、猪、鹿、熊、虎などの動物たち。
そして幻獣のような姿も見えるような・・・。
ほんとうに精巧ですばらしい。
じっと見ていると、その扉の世界に引き込めれていくよう・・・。
サイズもそうですが、その世界観は圧倒的なものです。
1959年、線香の火から火災が発生し、焼損を受けた扉。
2013年から九州国立博物館も協力し、保存修理作業が進められているそうです。
今回展示されているのは保存状態の良い、右扉。

残念ながら後ろの仏像は写真ですけど、現地ではこんな姿が見えるんでしょうね。
・・・タイ、行ってみたい。
今回はこの展覧会を見て、ちょっと異国を旅した気分♪
でも、現地の空気を感じて、その土地の匂いを嗅ぎながら旅をしてみたい
そんな気持ちが強くなったのも事実。
せめて・・との気分でのランチのハナシはまた後日♪
☆本日の写真は「九州国立博物館」様より提供をうけました
(この展示会では”ラーマ2世王作の大扉 ”のみ撮影が許可されています)
日タイ修好130周年記念 特別展「タイ〜仏の国の輝き〜」
九州国立博物館 3階特別展示室
平成29年(2017)4月11日(火)~6月4日(日)
休館日 月曜日
開館時間 午前9時30分~午後5時(入館は午後4時30分まで)