弱い文明

「弱い文明」HPと連動するブログです。 by レイランダー

アハリー・アラブ病院を支援する会からの呼びかけ

2009年01月12日 | パレスチナ/イスラエル
(写真は昨夜の新宿デモ★より)


 今回のガザ情勢を受けて、「国際社会の反応が鈍い」という評価をちらほら目にする。だが、それは国際社会ではなく、「各国政権の反応が」と言うべきで、それと各国民衆の意識の乖離が大きくなっているというのが正確なところではないか、という感触を僕は持っている──あまり具体的に証拠を列挙することまではできないけれど。長年パレスチナを観てきた人の中には、かつてなく「イスラエルの終わり」を予感している人が少なくない。無論、その「終わり」とやらまでに、あとどれだけのたくさんの子供達が血の海を泳がなければならないのか、それが問題なのだが。
 古くからパレスチナの支援に関わってきた人々の動きは、当然活発になっている。そんな中の一つ、パレスチナ人自身によって運営されるガザの病院、アハリー・アラブ病院を支援する会からの呼びかけを紹介する。

転送、転載歓迎。
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アハリー・アラブ病院(ガザ市内にあります)を支援する会です。
わたしどもは、みなさまからいただいた沢山のガザ情報をアハリー・アラブ病院通信に掲載し、緊急号を作りました。
インターネットや、メールとは無縁の方々にも、紙媒体を通してお伝えしたいと思っています。通信が必要な方はご連絡ください。

また、パレスチナの人びとへの連帯のメッセージ、イスラエルへ占領と侵略、殺戮をやめるようにメッセージを集めています。
デモや集会に参加したくても出来ない、お金がないからカンパも出来ないという人びともパレスチナ連帯に参加できます。
集まったメッセージを英訳して、可能な限りの手段でパレスチナの人びとへ、そのメッセージを届けたいと考えています。
メッセージを届ける方法に妙案があれば、募集します。わたしどもは、とりあえず、聖公会(病院を経営している母体)エルサレム管区事務所へ送る予定です。
その他、掲載してくれるHPがあればお願いします。

英訳はデモクラシー・ナウ!ジャパンの人びとが手伝ってくれます。

メッセージを書いてくださる方は、下記のアドレスへ送ってください。
件名に「パレスチナメッセージ」と書いてください。
お名前は本名でも、イニシアルでもなんでもよいです。

アハリー・アラブ病院を支援する会
MAIL: ayyam_ahli@yahoo.co.jp
東京都新宿区西早稲田2-3-18
キリスト教事業所連帯合同労組気付
T/F 03-3207-1273

※最近のデモクラシー・ナウ!のガザ関連報道ページは以下。
 http://democracynow.jp/subomov/20081229-1

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2 コメント

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今度ばかりは (ところ)
2009-01-12 21:09:06
今晩は。

ネトウヨの戯言はひとまず無視するとして、
レイランダーさんの言う「ろくでもない」ことが年越しで続き遂に地上戦にまで突入してしまいました。
しかしこの地上戦にはどうも迷いも感じられます。
「イスラエルの終わり」を予感するところまではまだ行っていないにしても、地上戦の先にイスラエルの目指す平和があるのかといえばそうでもありません。
出口戦略ではイラクにおけるアメリカと同じく終わりが見えないとイスラエル国民も感じているのかもしれません。
地上戦に解決策を見出せないとき、イスラエルはどう次の一手を打つのか。それが恐ろしく感じられます。
ガザ封鎖も分離壁も役に立たないと知ったとき、新たな戦域の拡大に向かうのかそれとも「占領ノート」のエントリーにあったような「一国共存」を目指すのか。
国際社会が圧力をかけるべき方向は定まっているように思うのですが。
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>今度ばかりは (レイランダー)
2009-01-14 21:21:59
ところさん、遅くなりました。

情勢を分析して、というほどのことではないんですが、なんとなくオバマが就任して少し経つまで、地上戦はダラダラ続く気がします。アメリカから「もうそのへんにしとけ」というシグナルが届いて、同時にハマース、ファタハ、エジプト、EUその他を交えた何らかの裏取引が成立して手打ち、という形になるのかな、と。ちょうどその頃にはイスラエルは総選挙を迎えますし。
別にイスラエルは、ガザ再占領とかハマース殲滅とかを達成しなくてもいい。むしろガザは切り捨ててしまいたい役立たずの場所としてあるだけで、叩きたい時に叩くサンドバックというか。イスラエルにとって、「平和」っていうのはいつも時限付きのものですから、そもそも「目指す」ものじゃない。

ポイントは、その「叩きたい時」というやつ。選挙、という要素が今回も指摘されるわけですが、カディマと労働党の対立とか、それだけじゃない。そういう次元を超えた国内の矛盾が先鋭化するのを押さえつけることが主目的になっている気配が、僕には感じられます。ハマースによる攻撃が対内的要請から来るものであるのと同じで、イスラエルの攻撃は国内の「蒸留」「純化」の要請から来るものではないか。
裏返せば、イスラエルは内部にかなり深刻な対立を抱えつつある。空爆支持が世論の90%といっても、その数字はかなり怪しいのではないか。
そんなあたりをふまえて「イスラエルの終わり」に言及したのですが、言葉が足りなかったことは自覚しています。
さらに足りない言葉で言えば、「第四次世界大戦」。戦場はガザから、国際刑事裁判所まで。メディアがどっちにつくか。今のところ向こうの陣営ですが。う~ん、うまくまとまらない・・・・。ところさんの「今度ばかりは」という言葉につなげるなら、「(今度ばかりは)パレスチナ問題がイスラエル問題であることがバレるはず(なのに)」・・・という。
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