「スターバックスＬｉｖｅ ｗｉｔｈ Ｌｉｓａ のあとで…」

１２月１４日月曜日、郡山駅モルティスターバックス店でゴスペルライヴがあった。
先月ビックパレットでのチャリティコンサートに出演してくれたリサ・ルシナーさんとのジョイントコンサートだった。

２０時スタートにあわせてボクは福島駅西口１８時３０分発高速バスで向うことにした。
小雨交じりの寒い夜５分ほど遅れて到着したバスに乗り込むと７割ほど座席は埋まっていた。
気持ちの良いバスの揺れ具合にウトウトしていると直ぐ郡山駅に着いた。
モルティの２階に駆け上がるとメンバーはすでに控室でスタンバイしていた。
ユウヤ君とマサヤンはボクと会うなり「ぜんさん頼りにしてますよ」と言った。
ボクは相変わらず英語の歌詞をうまく覚えられない。
だからせめてボクは皆を励ますことに務めるがちょっと心苦しいときもある。

控室で着替えステージに向うとたくさんの人達がボクらの出番を待っていた。
クリスマスが近いのでクリスマスに似合った選曲だった。




コンサート終了後スタバのスタッフたちを交えモルティ５階にあるイタリアンカフェで食事会をした。
美味しい料理に楽しいひとときになった。



　　　

ボクは食事会が終わると直ぐに郡山駅５番ホームに駆けた。
２２時１８分発福島行各駅停車には大勢の人が待っていた。

電車は寒い漆黒の闇の中を緩やかに走っていった。
遥かノスタルジア…ボクは学生時代に利用していた小田急線のことを昨日の様に想い出してしまった。

電車の座席で小さくなっている今のボクは只の疲れたオッサンにしか見えないだろう。
これからでもボクは（自分の存在を通して周りの人達は祝福されるのだろうか？）とふと切ない思いに駆られた。

金谷川駅でたくさんの学生達が乗り込んできた。
何故かみんな若々しくも幼く見えた。
何より身なりも持物も小奇麗でみんなオシャレだった。
ボクらの学生時代は決してバンカラじゃないがオッサン風貌の汚れた逞しい先輩がたくさんいたように思う。
そしてそんな先輩たちはボクらに色んなことを教えてくれた。
「インターナショナル」なんかを歌わされた事もあったけれど今にして何だったんだろうと考える。
学生運動への幻想あるいは憧れだったのかも知れない。

そしてときどき思うのはあの頃、携帯電話があったらどうなっていたかだ。
先日友達のＡ君とまたそんな話になったとき彼はこう断言した。
「俺たちの人生は絶対に変わっていた！」と。
新宿西口駅でのボクらの待ち合せはきっとカンペキだったし、やり切れない青春の蹉跌や悶々を互いに励まし合い少しは処理出来たに違いない。

福島駅で降りると何故か諳（そら）んじた友部正人の「一本道」の歌詞が口からこぼれた。
しんせい一箱分の一日を指でひねってはゴミ箱の中…ああ中央線よ、空を飛んであの娘の胸に突き刺され…

それでもハレルヤなのだとボクは自分に言い聞かせてみた。



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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　なんかすごくウレシイ金メダルだよ。

　
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