イスタンブール 旅のつづき

以前旅の終着点だったイスタンブールに戻ってきて、生活を開始。また旅のつづきを始めたい・・・

トルコ、イラク侵攻

2008-02-23 07:18:56 | 日々の出来事
まだ実態は正確に明かされていないが、昨日夜からトルコ陸軍がイラクに侵攻した。今は会社でもTVでもその話題で結構持ちきり・・・昨日まではフェネルバフチェ一色だったのに。

PKKによる報復テロというのもイスタンブールで増えてきており、恐らくもっと増えるだろう。いや、そのおかげで?トルコリラも対ドルで弱くなるかもしれないが。

最近は女性のスカーフの問題やらイラク侵攻やらニュースが多い。今日聞いた話しではトルコ南東部でミニスカートをはいていた女性が殺されたなんて、嘘か本当か分からないようなニュースもあり、まあ慌ただしい・・・
(まあ、あまりに淫らな格好でもしていたら、親が「一家の恥だ」と言って殺すこともあり得るかもしれないが。)



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トルコ軍、イラク越境攻撃(産経ニュース)
2008.2.23 01:19

トルコ軍は22日、イラク北部に戦闘機に支援された地上部隊を投入し、トルコの非合法武装組織、クルド労働者党(PKK)に対する掃討作戦を21日夜から開始したとの声明を発表した。

作戦の規模は明らかでないが、トルコ民間テレビによると、投入された兵力は3000~1万人にのぼり、国境から10キロの地点にまで進入した。ただ、イラクのジバーリ外相は「本格的な侵攻ではなく、兵力もせいぜい数百人だ」と述べ、トルコ側の報道を否定した。

トルコ国会は昨年10月、PKK拠点掃討のためにトルコ軍に越境攻撃を行う権限を承認。今回の地上侵攻はそれ以来、2回目。トルコ側の報道が事実なら、2003年にイラクの旧フセイン政権が崩壊した後、最大規模になるものとみられる。

PKKスポークスマンはロイター通信に対し、トルコ軍と交戦したことを認め、「トルコ兵2人が死亡し、8人が負傷した。PKK側に被害はない」と述べた。

トルコのエルドアン首相は22日、「作戦の標的や規模は限定的であり、目的を達成すれば地上軍を速やかに撤退させる」と述べ、狙いがあくまでPKK拠点の掃討にあることを明確にした。

Garatasaray bitti,,,,,

2008-02-22 07:58:09 | Garatasaray
今年は何とかUEFA CUPのグループリーグを通過したと思ったら早くも一回戦で完敗・・・
1-5。結局仕事で見れなかったからいいものの、先週のストレスの溜まるスコアレスドローを演じた後だけに、またしてもストレスの溜まる。。。ま、完敗だけにすっきりしてますが。

しかも昨日はジーコ監督率いるフェネルバフチェが近年まれに見るいい試合をして昨年のUEFA CUP Championのセビージャを破った後で、トルコ人のファンが今日も会社で大騒ぎをしていた(わざわざ旗持ってきて棚に吊るしていたし。。。)ことを思うと、明日行って笑われるのも腹が立つ。

後は今のリーグ一位を維持するのみか。6月に帰るし、優勝を見届けてからにしたいものだ。

続2 スカーフ

2008-02-11 06:27:54 | イスラム教
■トルコ、大学内のスカーフ容認 「イスラム化」反発も

ついにというか、いやにあっさりとスカーフ容認の法律改正案が議会を通過した。後はギュルのOKサインのみだが、そこへの軍部の介入などは今の所あまり聞こえてこない。これがトルコの変化へとなっていくか。


(アサヒコム)
2008年02月09日23時20分

 政教分離と世俗主義を建国理念とするトルコで、大学構内で禁止されている学生のスカーフ着用を容認するための憲法改正法案が9日、国会で可決、成立した。親イスラムの与党、公正発展党(AKP)が主導する規則撤廃に、世俗勢力は「イスラム国家化の始まりだ」と警戒心をあおって反対。この日も首都アンカラで法改正に反対する10万人規模のデモがあった。賛成派の女性らのデモも今月相次いでおり、対立が深まっている。

 AKPは02年に政権に就いて以来、世俗勢力の反発を避けてイスラム色を薄めてきた。今回もエルドアン首相は「大学に入れない娘たちの問題を解決する以上の狙いはない」と説明する。だが、昨年7月の総選挙で圧勝したAKPの政治的基盤が固まり、エリート層の世俗勢力にはいよいよ「イスラム化」が始まるとの懸念がある。

 国民のほとんどがイスラム教徒のトルコでは、頭髪を隠すため日常的にスカーフを着用する女性が多い。だが、公の場での着用は政治的志向を表すと解釈され、事実上禁じられている。大学構内での着用は、イスラム系政党が政権に就いたことへの反動があり、90年代後半から徐々に規制が強まった。その結果、多くの学生が信条のため、退学や入学断念に追い込まれていた。

 改正法案は、AKPと野党第2党の民族主義者行動党(MHP)が1月末に提案。「法律で明文化されない限り、何人も高等教育から閉め出されない」との一文を加えるなど憲法を2カ所修正する。両党は、高等教育法にスカーフの着用方法を盛り込む改正も進める。

 国会は9日、憲法改正法案に必要な2度目の全体審議を行い、投票は411対103で、賛成が国民投票なしで改正ができる定数(550)の3分の2以上を得た。改正は、ギュル大統領の同意を経て発効する。世俗勢力はデモを組織するなどして対抗。財界人や大学学長らのほか、世俗主義の守護者を自任する軍も反対の意向を示している。

 最大野党の共和人民党(CHP)は、現政権には「いずれスカーフ規制の撤廃を公務員などに進める意図がある」と主張。この憲法改正を憲法裁判所に持ち込む意向だ。違憲判断が出れば改正法の施行は停止されるため、世俗勢力に近い司法の判断が注目される。民間の世論調査で65%が大学生のスカーフ着用を容認するなど、個人の信条の自由を尊重してイスラム的価値観を擁護する雰囲気は十分にある。

続 スカーフ

2008-02-05 06:46:24 | イスラム教
今日、会社で働くトルコ人でいわゆるイスタンブール出身の先進的な考えの人と話しをしたら、このスカーフ議論はいわゆるスカーフ自体が重要なのではなく、宗教分離の社会で、政治家が宗教に関する規律(法律)を変えようとすること自体が問題であり、今後はスカーフにとどまらずより大きな変化を求めてくると。この時には決まって皆、トルコがイランのような国になってしまうと言う。(そんな事は起こり得ないと思うが。今の好調な経済発展の途上ですべてを投げ打ってということは考えにくい。)
※イスタンブールには地方からの出身者もいて、従来からのイスタンブール出身者やアンカラなどの大都市、それとエーゲ海沿い、地中海沿いの人々は「イスラム教」よりではなくよりオープン

特にうちのオフィスで働くような人はAKPの政策に反対しているので、「AKPは田舎では貧しい人に生活を保障する代わりに家から出る時は必ずスカーフをするように約束させるということまでする」とまで言ってのけた。その真偽は知らないが。
いずれにしてもまだまだ議論は続く。


スカーフ

2008-02-04 01:51:17 | イスラム教
昨年、公正発展党(AKP)が第一与党になった時もいわゆるトルコの掲げる政教分離が崩れるとデモが各地で相次いだが、その懸念がいよいよ大学でのスカーフ着用の禁止を撤廃するという動きになって出てきた。かつてAKPは前身の福祉党時代にもこの撤廃を掲げて軍の反対にあい、党を非合法化された苦い過去を持つだけに、今回はどうなるか?

イスラム教は個人の自由とするならば、大学でスカーフを被っていようがそれも個人の自由とも取れるのだが、そうすることによって宗教的な「シンボル」であるスカーフが大学、または社会の多くに広がってくると考えられているのだろう。確かに会社で働く女性で被っている人はほとんど見かけない。地方で事務(といっても掃除など)をする年配の女性は被っていることがある。

個人的にはあまり影響がないのではと思うが、やはりそこが崩れるといわゆる中東のイスラム教国と同じになる、という論調も多い。EU入りを目指すAKPの二枚舌なども言われるが、ヨーロッパでも実際に被っている人はいる。さあどうなることか?


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 イスラム色が強いとされるトルコ与党、公正発展党(AKP)と有力野党の極右、民族主義者行動党(MHP)は24日、イスラム女性の象徴とされるスカーフを着けての大学通学を禁じているのは問題があるとして、この規則の撤廃で合意した。国是である政教分離の守護者を自任する軍とエルドアン政権の緊張が高まる可能性がある。

 両党の議席は国会(定数550)での憲法修正に必要な3分の2を上回っており、民放CNNトルコは両党がスカーフ禁止撤廃のため、憲法修正を検討していると伝えた。政権がイスラム主義に傾斜したと判断した場合、クーデターで介入するなどしてきた軍だけでなく、世俗派の牙城である法曹界、学識者らからの強い反発は必至だ。

 両党が発表した声明は「スカーフ問題は権利と自由の観点から検討されるものだとの点で両党は一致した。(スカーフ禁止に向けた)技術的作業を続けている」としている。

 イスラム教徒が99%を占めながら、厳格な政教分離を建国以来の国是とするトルコでは、スカーフをかぶって国立大学へ通学することは禁止されている。トルコでは女性の3分の2がスカーフを着用、大学に行きスカーフを外すよりは大学進学をあきらめることを選択する女性もいるという。

 AKP出身のギュル大統領のハユルニサ夫人はふだんスカーフを着用。結婚のため高校中退のままだった夫人が、スカーフ着用を理由に国立アンカラ大学への入学を拒否され、1998年、欧州人権裁判所に提訴したこともある。(共同)