Aborrecimento na Europa

主に音楽・ポルトガル語の情報を発信していきます

GODIN ACS FAT NECK 3

2017-01-03 15:49:04 | 楽器


この安い韓国製のエレガット、当時はナイロン弦の音をアンプでならしてみたいという興味から買ってみただけで、買ってから1年ほどは押し入れに入っていて普段は兄貴からもらったMorrisのクラシックギターを弾いていました。

このMorrisのギターたぶん製造は'75年ごろで、値段も2万円もしないものだったと思います。楽器を真剣にやっておられる方たちには大変失礼かと思いますが、音楽教育を受ける機会のなかった自分にとって楽器ははっきり言って「おもちゃ」です。とにかく触っていることが楽しいものです。

ところが、ある日このギターをうっかり倒してしまったらネックが折れてしまいました。なんだかんだで20年近く触っていただけに思い入れも相応にありましたが、直すほどの価値のあるものでもないようだったので処分してしまい、押し入れに眠っていたこのエレガットが主役の座をゲットしてしまいました。

エレガットは基本ネックが細いのですが、こいつは割と太いほうで、ナット幅も50㎜強あります(写真は50㎜弱ですけど、ちょっと測り方が悪かったです)。それでもクラシックギターに比べれば十分細いです。何せ親指で6弦が押さえられますから。


おそらく、Godin Grand Concert SAとネックの太さは同じなのではないかと思います。ということで、やっぱりGodinかなぁと思いつつも「値段が…」という日々が続きます。

GODIN ACS FAT NECK 2

2017-01-03 15:27:40 | 楽器


なぜ2年ほど前からというと、実は2年前はちょうど南米を旅行中で、久々に触ったソリッドボディではない普通のクラシックギターに触ることが何度かあり、「やっぱり箱が鳴っているのは気持ちがいい」と思ってしまったからなのでした。

しかし、日本に帰れば狭い集合住宅なのでやっぱり箱じゃないソリッドしかないかなーと思いつつもYAMAHAのサイレントギターはどうしても所有満足感が得られそうにないと思ったりもしてました。

仮に箱のクラシックギターを買うにしてもプリアンプ付きのエレガットがいいなーとも思ってましたのでその辺のモデルもいろいろ調べてました。まず旅行中に見ていたらヤマハのフラメンコギターのこれ↓


もいいなと思うようになりました。その時に10年位前に行った楽器フェアで試奏したのを思い出し、「そういえば結構よく鳴っていたなぁ」と結構気に入っていたモデルの後継のものだと知りました。しかもボサノバギターをやる人は結構音の立ち上がりが良いとのことでフラメンコギターを好んで使う人がいるとのこと。プリアンプはないけどこれでもいいか、って漠然と考えてました。

帰国後は楽器を探しているどころではなくなり、ギターを買うの件はしばらく忘れて、2002年ごろに買ったたぶん韓国製の¥19800のエレガットに戻って引き続ける毎日になりました。

GODIN ACS FAT NECK 1

2017-01-03 15:09:05 | 楽器



ブログで語るほどでもないのですが、このギターの情報が意外とネットにないのでインプレッションを載せてみたいと思います。専門家ではないのですが、参考になれば幸いです。

ここ2年ほど、新しいギターをどれにするかずっと調べ、迷い、店頭に見に行き、再びネットで調べるを繰り返していました。考えれば考えるほど決まらないので、「えいっ」と決めてしまいました。

そう、GODIN ACSのFAT NECKというタイプのギターです。いや~ついに買ってしまった。 ろくに弾けないんですけどね~

まず、自分はもともとシンセサイザー系の電子キーボードを弾いていたのですが、Gerge Benson&Earl Klugh のインスト盤を聴いてからもともと兄貴にもらってあったクラッシックギターに触るようになったのがギター道への始まりでした。

そのせいか、スチール弦のギターの感触にどうしてもなじめなくなってしまい、エレキの音も大好きであるにもかかわらず演奏するならやっぱりナイロンがいいなぁという人になってしまいました。

今でもギターの知識は対してありませんが、ネットで見ているとGodinのエレガットが非常に評判が良いことを知り、しかし値段があまりに高いので買うことは考えずにはいましたがいろいろと関連ページを閲覧するこの10年ほどでした。

CITY KIDS / SPYRO GYRA その三

2015-04-01 15:31:00 | Jazz


B-1. Islands in the sky

これも作曲はJeremy Wallです。ここからこのアルバムのハイライトへと向かっていきます。特にガッド・マーカスのリズムセクションが最高です。聴き始め当時はこの二人の凄さはそれほどは感じませんでしたが、聴くほどに感じ取れるようになり、今でも飽きずに聴いています。この二人の演奏は他の有名なアルバムで楽しむことができますが、ライブ感が盛り込まれているという点では非常にまれな演奏なのではないでしょうか。本人たちに聞いたわけではないのではっきりとはいえませんが、この演奏は最初から最後まで基本一発でとっている感じがします。それは特に曲の中ほどでのキーボードとベースとドラムのインタープレイを聴くとよくわかると思います。彼らが一緒に演奏しているミュージシャンの音を聴きながら適宜合わせている感じがよく見える演奏ですよね。カシオペア好きの友人からステーブ・ガッドというすごいドラマーがいるということを聞かされていたのですが、当時はどこがすごいのかはよくわかりませんでした。この頃は正直神保彰のほうが上手いんじゃないかとまで思ってました。しかしとにかくこの曲を何度も何度も聴いたので最終的にはガッドの凄さを感じられるようになりました。とにかくガッドの凄さは他のミュージシャンの気持ちを読みきって合わせていけるあの芸術性にあるんですよね。これに気がつくまで15年はかかりました。手数の多いものもできるんですが、それがガッドの本質ではないということです。タイトルからはかつての爽やかフュージョンを彷彿とさせますが、インタープレイに重きが置かれていてなかなかスリリングです。テーマは爽やかですが、途中から転調していってフリーに演奏してゆくミュージシャンたちのケミストリーを感じずにはいられません。

B-2. Conversations

作曲はトム・シューマン。タイトルの通りインタープレイをするために作った曲。ただ、ガット・ゴメスの4ビートをフィーチャーしているところからモダンジャズへのオマージュも含めたかったのかなとも思います。ガッド・ゴメスの4ビートはあまりハネないのでモダンジャズ的とはいえないかも…陰鬱な感じのイントロ、テーマと来て明るい4ビートへ。ヴァイブソロも明るく弾いてスウインギーな楽しい演奏になったところで一気にテンポは倍になり、速いパッセージのキーボードソロに行き、頂点のドラムソロへ向かって、ベース・ドラム・キーボードのインタープレイに突入します。ドラムソロの後にテーマに戻り、フォーバースへ行ってエンディング!という構成の曲です。見どころを盛り込んでいるのでまとまりにかける感もありますが、意欲的な作品だと思います。当時のライブでは必ず演奏していました。スリーカルテッツやハンプティダンプティーを聴いた人からすると物足りないガッド・ゴメスのリズム隊だとは思いますが、作曲者のトムシューマンのキーボードソロをよく盛り上げてあげていると思います。作曲者がキーボーディストで、ガッド・ゴメスはゲストなのでこのような位置づけになってしまったのでしょう。ここのソロがチックコリアのMinimoogのソロだったらどうだったろうと思うと想像力を掻き立てられます。自分はこのキーボードソロにぞっこんにハマってしまい、明けても暮れてもこのソロのコピーに挑戦するという毎日になってしまいました。結局ほとんどわかりませんでしたけど。当時モノフォニック・シンセサイザーを持っていてそれを弾いていたのですごく興味がわいたのでしょう。とにかく真似したくてしょうがありませんでした。当時のジャズ・フュージョンファンからはなんでガッド・ゴメスにしたのかがわからないとう認識だったのではないでしょうか。

B-3. Silver Linings

作曲はジェイ・ベッケンスタイン。雲の端が日光に照らされて光っているところをイメージしたもの。さわやかスパイロ全開ですが、スティーブ・ジョーダンの強烈なビートが印象的です。ギターソロ、キーボードソロがフィーチャーされてますが。ジェイのサックスがよく歌っているのが気持ちいいです。

B-4. Haverstraw Road

作曲はジェイ・ベッケンスタイン。NY のどこかの通りをイメージしたもの。Googleマップで調べたら出てきました!便利すぎますね、今は。ハドソン川の河口から少し上流に行ったところにありました。前作のソーホー・モージョの続編的な曲。ガッドにリチャード・ティーでスタッフみたいですがニューヨークを歩いている感じがよくイメージできます。


CITY KIDS / SPYRO GYRA その二

2015-04-01 15:06:23 | Jazz


A-2. Serpent in paradise

作曲はジェイ・ベッケンスタイン。イントロがエデンの園を思い出させるというのとメカニカルなテーマが蛇を連想させるということからこのタイトルとなったようです。この曲の目玉はリリコーンという、ウインドシンセサイザーの導入でしょう。この頃はまだリリコーンの他にはなかったと思われます。自分が知る範囲ではこの電子サックスともいうべき楽器はトム・スコットというフュージョンサックス奏者がMoog社と共同開発したものだと聞いています。このちょっと後だったと思いますが、スクエアの伊東たけしがやはり使い始めてCMで吹いていたのを思い出します。曲調はCm主体でマイナーブルースな感じの曲です。ドラムはスティーブ・ジョーダンで、ラストのギターソロはスティーブ・ラブというよく知らない人がとってます。スタジオミュージシャンなんでしょうかね。

A-3. A ballad

これはリリコーンでバラードをやってみました、ということで作った曲なのでしょう。同じくジェイの曲ですが、リリコーンがいい感じを出しています。デイブ・サミュエルズのヴァイブソロもいい感じです。

A-4. Night life

都会的な雰囲気を感じる曲で、タイトルの通り夜の街に繰り出した時を表現した曲調です。ここでスパイロのトレードマークとも言うべきブラスセクションが出てきます。このアルバムではライブ感を出すということもあってかあまり使われてないですよね。これは作曲はJeremy Wallですね。影のメンバーとも言われてましたけど、今もスパイロに関わってるんでしょうか?スパイロ結成時はジェイと、このジェレミーが中心になっていたと思います。初期の作品ではジェレミーのローズソロも録音されてますよね。このアルバムでも少々弾いていますが、裏方に徹している感じです。

続いてB面へ行きたいと思います。