ラインの古城たち(続々々)

 
 チョコレートのなかには、底にバターたっぷりのビスケットを敷いた上に、多分、ナッツやラム酒漬けのフルーツを細かく刻んで混ぜ込んだものだと思うのだが、とにかく洋酒のたっぷり効いた濃厚な風味のバタークリームが、ぎっしりと詰まっていた。ドイツのバタークリームは、生クリームのように食感が軽くて、食べていて嫌にならない。
 
 相棒の喜んだことと言ったら。パンにチョコレートかけて誤魔化した、インチキお菓子だなんて、日本人のチープな発想だよ! こんなケーキを食べれるだなんて、幸せだなあ!
 私も半分貰ったが、本当にドイツらしい、美味しいケーキ。ちなみに私が選んだのは、シュトロイゼル・クーヘンという、小麦粉とバターと砂糖をそぼろにして上に振りかけた、オーソドックスなケーキで、これはこれで、素朴で美味しい。

 ライン川沿いの道で見かけた汽車ぽっぽが、山への道を走っていく。きっと山の上にお城でもあるんだろう、と思っていたら、ライン最大の城、ラインフェルス城があるのだという。ザンクト・ゴアールのユースホステルは、このラインフェルス城の麓にある。
 ユースへの道々、同じ方向へと向かう旅行者風の人々の姿を、何人も見かけた。で、みんなユースに泊まるのかな、と思ったのだが、あの旅行者風の人々は、ラインフェルス城に向っていたのだった。

 To be continued...
 
 画像は、ザンクト・ゴアール、ラインフェルス城。

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