動物園へ行こう-ハイデルベルク編(続々々々々々々々)

 
 さて、チンパンジーのガラスの前に来たときのこと。

 棚の上に座っていたチンパンジーの奴、私を見ていきなり、綱にぶら下がってターザンのように空中を飛び、そのまま私に向かって飛びつこうとして、ガラスにベチャッとぶつかって墜落した。これを見た相棒、「お前はアホか!」とチンパンジーを罵る。
 ……おい、さっきの、動物をバカにする人間は、って価値観、どうなったの。

 ヨロヨロと床から立ち上がったチンパンジー、ガラス越しに私たちに向かって、何度か歯を剥き出して見せると、棚の上に戻り、不貞寝してしまった。
 すぐさま相棒が言うことには、
「あのチンパンジー、東洋人を見たことがなかったに違いない。チマルさんを同じチンパンジーだと思って、一目惚れしちゃったんだよ、きっと! サルから見ても白い人より黄色い人のほうが、サルに似て見えるんだねえ」
 ……

 初夏の昼どきの太陽はやっぱり疲れる。動物たちも大抵寝ている。それでもオコジョだの、アルパカだの、いろんな動物たちがいるので、勿体ないので隈なく見てまわる。

 ここのワシ小屋は、ケージが檻ではなく、ネットのようになっていて、見る側がワシに接近感を持てる。どういう仕組みなのか分からないが、ワシの習性を利用したものなのだろう。このやり方、日本でも真似して欲しい。

 To be continued...

 画像は、ハイデルベルク動物園、ワシ小屋。

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