世界をスケッチ旅行してまわりたい絵描きの卵の備忘録と雑記
魔法の絨毯 -美術館めぐりとスケッチ旅行-
古都グラーツ(続々)
私たちは最初、これもメイポールのイベントの一環と思ったのだが、どうやらまったくの別物。週末の旧市街の広場を狙った、何かのデモンストレーションのためのチンドン屋のパレードと、メイポール切除の伝統イベントとが、バッティングしてしまったらしい。
さすがグラーツ、新旧のコラボ。
チンドン屋はカーニバル風の奇抜な仮装をしていて、鼓笛と、足の長いピエロやら、マラカスをお手玉するジャグラーやら、鼓隊の前を行って踊るダンサーやらの曲芸とともに、ビラを撒く。ビラには、今夜7時、どこそこで、何それのイベント、10ユーロ、などと書いてある。
チンドン屋集団は物凄い規模。それが広場を占領してしまったので、チロルの伝統舞踏集団のほうは、まだメイポールのダンスが残っているのに、踊ることができずに、チンドン屋が通り過ぎるのを待っている。ところがチンドン屋はなかなか広場を去らない。
そこへ、チンドン屋のリーダーがマイクで何かを呼びかけた。ワッと拍手が起こり、チンドン屋は鳴りをひそめて、チロルのダンスが再開された。
ところが、チンドン屋の足長のピエロと女ピエロが、チロルのカップルのダンスを真似て、一緒になってよたよたと踊るので、見物客がどっと笑う。ジャグラーやらダンサーやらも、チロルの音楽に合わせて、それぞれパフォーマンスする。ひっきりになしに大声で笑い続けるツーリストもいて、チロルのダンスには気の毒だった。
やっぱり新旧のコラボって、無理がある。
To be continued...
画像は、グラーツのチンドン屋。
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