世界をスケッチ旅行してまわりたい絵描きの卵の備忘録と雑記
魔法の絨毯 -美術館めぐりとスケッチ旅行-
ヒッピー願望(続)
行き先を決めたら、格安航空券だけ買って、2、3日分の着替えだけ持って、後は現地手配、現地調達。ドミトリーの安宿を泊まり歩くホンモノのバックパッカーになるらしい。
……私、箱入り娘で育って世間ずれしていない上に、諸般の事情で頭でっかちだけれど、一人前のバックパッカーになれるだろうか。
「ヨーロッパに行っても幻滅しちゃ駄目だよ。世界史を見れば分かるけど、抑圧されてきた国々が今もひどい状況にあるってことは、抑圧してきた国々がそれだけひどいことをしてきたってことだし、今もまだひどいのが根強く残ってるってことなんだからね。全体としてそうしたひどいものに対抗するベクトルも担ってはいるけど、実際には悪人もいるし悪事もあるし、ただアホなだけ、デブなだけの人もいるし、保守的だし有色人種への差別もあるし、街だって汚いし、煙いんだからね」
相棒が念を押す。うん、分かってる。どんなときにも、どんなところでも、良いものも悪いものも全部、リアルにありのままに見て、受け止めて、普遍的なものをその都度見出していくよ。
なので、もしかしたら、春から生活がガラリと変わることになるかも知れない。未定だけれど。
画像は、レーピン「放浪者」。
イリヤ・レーピン(Ilya Repin, 1844-1930, Russian)
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