世界をスケッチ旅行してまわりたい絵描きの卵の備忘録と雑記
魔法の絨毯 -美術館めぐりとスケッチ旅行-
聖書あれこれ:ダニエルの夢解き
「聖なる予言」の出だしが「ダニエル書」の引用だったので、調べ直してみた。
ダニエルは、旧約聖書「ダニエル書」に登場するユダヤの預言者。紀元前6世紀、ユダ王国の都エルサレムがバビロニア王ネブカドネザルによって陥落した際、捕囚としてバビロンに移った。
夢を解くことができ、バビロニア、メディア、ペルシャの王宮に次々と仕えて重用された。また、自身も幻を見、終わりの時(=キリスト再臨に先立つ苦難の時期)についての啓示を得た。バビロンでの名はベルテシャザル。
古典画において、裸婦を描くための格好の主題として取り上げられた「スザンナの水浴」。このスザンナの無実を晴らしたのもダニエルで、このため彼は裁判の守護聖人とされている。
以下、備忘録。
バビロニアの王ネブカドネザルは、エルサレムを陥落させた際、神殿の祭具とともに、王族・貴族のうち、健康で美しく、知恵、知識、思慮のある若者を選び、都バビロンへと連れ帰る。カルデアの文学・言語を学ばせて、王宮に仕えさせるためだった(「バビロン捕囚」)。
そのなかに、ダニエル(ベルテシャザル)、シャデラク(ハナンヤ)、メシャク(ミシャエル)、アベデネゴ(アザルヤ)がいた。
バビロニア王の分け与える 肉と酒とをもって己を汚すまいと誓った4人は、野菜と水だけをくれるよう侍従長に頼む。お前たちだけ粗末な食事で衰えさせては、こちらの首が飛ぶ、と躊躇する侍従長に試させたところ、野菜と水だけを取る4人は、王の肉と酒を取る他の若者らよりも血色も良く、肥え太りもしたので、その食事が許される。
3年後、王が宮廷にユダの若者たちを召し入れたところ、ダニエルら4人が抜きん出て優れていたため、彼らは王に仕えることとなる。彼らは知恵と知識においてバビロニア全土の博士、法術士よりも優れ、特にダニエルは、幻と夢とを理解することもできた。
To be continued...
画像は、ティソ「捕囚の群れ」。
ジェームズ・ティソ(James Tissot, 1836-1902, French)
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