スロバキア、タトラ山脈の麓より

スロバキア人の夫と2人の娘と私の生活
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クリスマス/Vianoce

2012-12-30 | スロバキア/Slovensko 2013以前
もう今年も残すところあと1日、ネラの風邪も大分良くなり私にもこういうことをする余裕が出てきた。新年を気持ち良く元気に迎えられそうだ。

クリスマスももうすっかり昔のことのようだけれど、せっかく書こうと思って写真を撮っておいたのでクリスマスの報告でも。

まずはクイズから。
さて、これは何をする道具でしょう?
(答えは後ほど。ヒントはクリスマス料理に。)


今年はマルツェルのおばあちゃん(ネラの曾おばあちゃん)も来てくれ、賑やかなクリスマスイブだった。
ネラもちょうど熱が下がり、機嫌良く過ごした。

クリスマスの料理は全部写真に撮っていなかったのだけれどまずはみんなで食卓を囲みお祈りするところからスタート。
そしてヴィアノチネー オプラトキー(vianocne oplatky)という薄いお煎餅のようなものに蜂蜜をはさんで食べる。これは写真がないのでこちらをご覧ください→すき!すき!スロバキア・12月を写真で振り返る
このお煎餅ののせられたそれぞれのお皿の下には鯉のうろこと1セントコインが一枚ずつ置かれている。これをお財布に入れておくと幸運をもたらしてくれるのだそう。

それからキャベツのスープ、カプストニツァ(Kapustnica)

ザワークラウト(酸っぱいキャベツ)とクロバサ(ソーセージ)、きのこなどが入っている。
このカプストニツァはクリスマス料理の代名詞とも言える。会社などであるクリスマスディナーもカプストニツァと呼ばれている。


クロバサ(ソーセージ)
私にとって馴染みのあるソーセージとはフランクフルト(スロバキアではこれはパールキーと呼ばれてソーセージとはまた別物)なのだが、クロバサはソーセージというより私にはサラミに近いように思える(しかしこれまたサラミとは別物)。燻製になっていて肉が締まっている。

ザワークラウト(キスラーカプスタ)はマルツェルのご両親の家では自家製だ。
夏に畑で採れたキャベツを千切りにし、それを塩やスパイス、リンゴと一緒に樽に入れて義母が長靴を履いて足で踏む。そして樽のまましばらく寝かせたら出来上がり。
酸っぱいのは酢漬けになっているのではなく、実は発酵させているから酸っぱいのだ。
このキャベツの酸っぱい汁はビタミン豊富で風邪予防にとても良いらしい。
義弟が風邪を引いて帰ってきたり、ネラが体調を崩したり、こんな時期なので私たちもこの汁をもちろん飲んだ。


それから鯉のフライ(フライになってからの写真は撮り損ねた)
バスタブで泥を吐かせた後は牛乳につけて臭みを取るのだそう。


お決まりの付け合わせはポテトサラダ
マヨネーズだけでなく、サワークリーム、マスタード、ピクルス(+ピクルスの汁)が入っているのが私の実家のポテトサラダと違う。

ディナーの後はクリスマスツリーにネラと一緒におしゃぶり(ネラはおしゃぶりのことをマムマムという)をかけてお別れ。


ネラと私は別室で待機して義父、義弟、マルツェルがプレゼントをツリーの下に置いてくれた。
準備ができたところでベルが鳴り、ネラと一緒にクリスマスツリーの下へ行くと、クリスマスツリーにはライトが灯り、その下には沢山のプレゼントがあった。

この時までクリスマスツリーにライトを灯していなかったので、ネラはしばらくプレゼントにも気付かずツリーに見とれていた。

ネラはおしゃぶりとお別れして今日で6日。
まだ時々「サンタさんがおしゃぶりを持って行ってしまった」とか、人形のアナベルちゃんがおしゃぶりを欲しがっているとかおしゃぶりのことを話すけれど、おしゃぶりなしで頑張っている。

さて、冒頭のクイズの答え。

正解はポテトサラダのジャガイモを切るものだ。


茹でたジャガイモをこうして網の目に通して切る。
ボールいっぱい大量にポテトサラダを作るのでこの道具が大活躍する。


明日、大晦日はまだネラも本調子ではないので義両親の友人を家に招いて過ごすことになっている。
皆さまもどうぞ良い新年をお迎えください。
そして来年もどうぞよろしくお願いいたします。


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