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千鳥亭日乗 

のびのび、しみじみ、走り続けたい。「サロマンブルー」という小さな奇跡を夢見る、梅ランナーの日乗を綴ります。

saroma2012

2012-06-30 09:24:51 | マラソン
サロマから、早一週間。
脚の痛みはもうないけど、何故か手の指の関節が痛む。
指が痛いというのは初体験。
レース後半、無意識に拳を強く握りしめ過ぎた?

出発前のブログにも書いたけど、今年は6月に入って風邪をひいて、最後の調整に失敗した。
途中で潰れるのが怖くて、今回のレースプランは、アートスポーツ鈴木さんの教えの通り、
50㎞までをキロ7分、50-80㎞をキロ8分、80-100㎞をキロ9分という、
制限時間13時間を目一杯使った完走プランを立てる。



レース当日、天気予報通りの雨、そして低温注意報。
スタート時刻の朝5時の気温は5℃、二年前は確か25℃だったので、20℃も違う。
袖を切り落としたカッパを着て、小雨の中をスタートした。
午前中、雨が止まず、気温も上がらず、30㎞地点までカッパ姿で走る。
少しづつ体が温まってペースが上がりそうになるが、意識してキロ7分に抑える。
振り返ると、これがあまり良くなかった。
体に任せて、無理して抑えるべきではなかった。
前半抑えたものの、結局50kmを超える頃には、これまでのレースと変わらない痛みが襲ってきた。
しかも、今回は、前半戦の貯金はあまりないので、関門の制限時間を気にしながら走ることになる。

個人的にサロマで一番キツイ区間は、60-80㎞だと思う。
80㎞以降のワッカ原生花園も勿論キツイが、龍宮街道と呼ばれる素晴らしい景色もあって、
精神的に別のスイッチが入る。
このキツイ60-80㎞の区間を気持ちよく走るというのが毎年のテーマであり、そのために
毎日アサランで走り込むのだけれど、今年も辛くて、痛い区間になってしまった。

実は、今年のサロマは、一つ大きなサプライズがあった。
60km地点の手前、長い坂道を下ってサロマ湖畔に向かう途中・・・、
「2262」というプレートを持った女性が目に入ってきた。
何と、いつも仲間内で「綱島スペシャル」と呼んでいる、LSD仲間のMさんが立っていた。
どうも、小生を驚かせようということで、こっそりサロマまで夫婦で応援に来てくれたらしい。
「なんで、ここにいるの?」みたいな会話を交わし、記念写真を撮ってコースに戻った。
このサプライズな応援がなければ、今年の完走は無かったかもしれない。
Mさん、ホントにありがとう。

そんなサプライズな応援を受けて、80㎞の関門を9時間50分、制限時間10時間の10分前にクリア。
このあとの20㎞は、走るというよりは、脚を置いていくという運動に近い。
そして、3時間の痛みに耐え抜いて、12時間50分、制限時間13時間の10分前にゴールを果たす。



もう1㎞後方を走っていたらDNFだったかもしれない。
13時間走り続けて、1㎞に泣くランナーは沢山いる。
それが、ウルトラの残酷なところであり。



ゴールの後、娘と一緒にカレーを食べる。
その後、寒気が全身に走り、動けなくなった。
ホテルに帰る車の中、震えながら、脚の痛みと完走の喜びを噛み締めた。

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