ちょいスピでセラピー的なKizukiの日々

色んな世の中の出来事、セラピーなどから気付きを得て、ありのままの自分に還ることを目指して生きてます。

DVのきっかけ

2015-02-16 09:01:16 | テレビ番組
先日、テレビでDVを乗り越えたご夫婦の体験談を見ていました。
DVでひどい目に遭っている女性が逃げ込むための駆け込み寺のようなところやシェルターなどは行政も力を入れて徐々に整ってきているけれども、DVをおかしてしまった男性が自らそこから立ち上がりたい、こんな癖を治したいと思ったとき、意外にそういう施設は全国的にもないのだ、ということから、そういう立ち直ろうとする男性を手助けするNPO団体がありますよ、という紹介の話でした。



そのご夫婦の話を聞いていて、これまでDVなんて自分からは遠いところにある話だ、と思っていたものが急に身近に感じられてきてぞっとしました。
というのは、そのご夫婦にとってそもそもどうしてDVが始まってしまったのか、というきっかけは奥さんが働きに出たい、と言ったことでした。
ご主人が働いている。
そのお給料ではどうしても生活ができないというわけではない。
つましくやっていけばなんとか生活はできる。
しかし、家の中に居て家事だけをしている生活に妻は疲れてしまった。
自分だけが社会から取り残されたような気分・・・。
そしてひとりだけで家にいるとどうしても自制がきかず、だらけた生活を送ることにもなったりする。
これくらいなら私も社会に出て人と関わりながら社会のためになるような仕事に従事したい。
そう思うようになってある日妻が、「私も働きたいんだけれどいい?」と言ったときの夫の言葉と言うのが、
「いいけれども、その代り条件として、今まで通り家事もちゃんとこなすならね。」
でした。
わかった、と言ってその条件を飲むかたちで妻は働きに出始めます。
そして、その夫の条件としての「今まで通り家事もちゃんとこなす」がおろそかになったとき、DVが始まったというのです。



最初はいきなり手を出したわけではありませんでした。
言葉による暴力でした。
「自分から約束したんだろ? 働きに出る代わりに家事も完璧にやるって言ったのは自分だろ?!」
「それをやれないのは最低の人間だ。」
「おまえは自分の言ったことも出来ない人間だ。」
「自分が言ったこともできない人間は生きている価値なんかないぞ。」



ふ~む。
この流れを聞いて私は考えさせられてしまいました。
というのは、この夫の言い分を弁護するわけではありませんが、「家事もちゃんとやるなら働きに出てもいい。」という言い分は私が若い頃はたいていの人が共通認識として持っていたものだと思ったからです。(今から30年ほども前の話です。)
男性のみならず女性だって、「自分のわがままで働きに出たいというのだから、家事は全部自分がやって当たり前。」って。
当時、そういう夫は“優しくて、話が分かる人だ”と思われていたフシさえありました。
「駄目!」と一言のもとに却下するんではなくて、条件付きであろうとも妻の言い分を聞いてあげた夫、という評価だったと思うのです。
まだ若かった私は、「結婚したら私もこうなるんだろうなぁ。」と漠然と思っていました。
ただ家事のためだけに生きているって考えられないし(だいたいこれだけ家電が発達した現代において家事だけで1日どうやって過ごすんだよ?とその頃、私は思っていました。)、結婚=退職も考えられないから私は家事をやりながら働くことになるんだろうなぁ、と思っていました。
そこには「夫も半分家事を手伝うのが当たり前だろー!」という考えは微塵もありませんでした。



しかし、そもそもこの理屈自体に無理があるんですよね~
昼間だけ働くとか4時間くらい働くだけというパート主婦というわけではなくて、普通に男性と同じく正社員として働くのであれば、残業だってあるし責任の負担も重い。
それなのに家事も完璧にこなすなんてことができるわけないんですよ。
そりゃ完璧にこなすことができる日というのもあるでしょう。
けれど1か月、1年という長いスパンで見て行けば、そうそう完璧にこなせるわけがない。
それなのに夫は「お前がやるのが当然」とコーヒーでも飲みながら新聞を読んでいる、となったらそりゃあいくら約束したってイラッとなるのが当たり前ですよ。



そもそも“自分のわがままで働きに出るなら~”という言い方そのものがおかしいですよね。
習い事をしたいとか自分の趣味のことをしたい、というときに使うならともかく、曲りなりにも仕事で働くということをなんで“わがまま”と言われなくてはいけないのか。
そんな道理はないだろう。
わがままと言い切るなら、その“わがまま”で稼いだ金は全部妻のものとなるのか、妻が自分の趣味に投じていい金となるのか、と言ったらそういうことではないでしょう。
だったらわがままだなんて言われたくないよね~



その出だしがもうおかしいって言うのに、疲れていて完璧に出来なかったらその揚げ足をとるようにしてあげつらう夫なんて最低だわ。
しかし・・・。
「おまえなんか生きている価値もない。」なんていう(あれ? これ、最近どこかで聞いたフレーズですね・・)のが言葉のDVになるのは最もでちょっとひどいとはいえ、「自分で約束したことだろ!?」というくらいはDVをしないふつうの夫でも言いそうな気がする。
そしてそんなことがきっかけで次に肉体の暴力に発展していくなんて・・・
こんなことがきっかけなら、私の若い頃までの日本では日本国中がDVに遭ってもおかしくないような常識をもっていたわ、と思って愕然としたのでした。



ちなみにこのテレビに出ていたご夫婦の場合、あるときご主人が妻を突き飛ばしたら奥さんはアバラ骨を折ってしまったそうです。
そのときにもご主人は、
「あぁ、打ち所が悪かったんだな。」ぐらいにしか思わなかったと言っていました。
これがDV夫の典型的な思考回路だと番組では言っていましたが、目の前で痛がって苦しんでいる人間がいるというのに、「大丈夫か!?」と駆け寄るでもなく、「あぁ、打ち所が悪かったんだな。」というあくまでも自分のせいではなく、たまたま悪い条件が重なってしまったせいだ、とかヘタすると相手のせいだ、という思考回路というのは全く解せませんでした。
それまでの言葉でのDVまでに至る過程については「あぁ、こういうごく普通の家庭でもDVの芽が潜んでいることがあるんだな。」と恐く思いましたが、そこから実際に手を挙げるまでには、まだ相当な距離があるような気がします。



ただ、もう1度言いますが、世の中、驚愕するようなこと、自分の身の回りには絶対に起きないと思っているようなことも、元をたどればほんの些細な、あ、これなら私にも心当たりはあるかも、というようなことから始まって行くんだな、ということをしみじみと思ったのでした。






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