先月終了しました「モビリティウィーク&カーフリーデー」ですが、当団体の代表/望月真一が、パリ市のカーフリーデーを視察してきましたので、その様子とパリの最新交通施策について報告します。

【シャンゼリゼ通りの様子】
【パリ市「車のない日」視察報告】
○ヨーロッパモビリティウィーク&カーフリーデーの最近の動向
2017年のヨーロッパモビリティウィーク&カーフリーデーの参加都市は、世界で2486、日本でも、今年から初参加となった金沢市など12都市となりました。この数字は、この5年ほどは大きな変化はありませんが、世界での参加数は、これまでの最多となりました。
世界の状況をみると、20世紀の車中心の交通政策から、修正を図りあるいは価値観を切り替えた国が多くなり、参加減の傾向がある一方で、遅れて参加してきた東ヨーロッパの国々では、政治的な側面によるものか、財政的な要素のためか、目を見張る政策展開とならず参加が増えないことなどが背景にあるように観察しています。
日本も、総合的な交通政策の重要性は表面的には認識されてきたものの、現実の都市・交通政策の点では、抜本的な成果を上げたものは見当たらず、しばらく低迷期にあるので、参加都市数は多少の出入りはあるものの、似たような規模に落ち着いていると思っています。
○パリ市カーフリーデー
世界同時開催のモビリティウィーク&カーフリーデー(9/16-22)が終わってしまった後でしたが、10月1日に、パリが全市域でカーフリーデー(La Juournée sans Voiture;車のない日)を実施しました。現パリ市長が就任した翌年の2015年からはじまり、今年で第三回目となる「車のない日」です。この2、3年は、ヨーロッパのモビリティウィークの現場を見ていなかったので、いい機会だと思い体験しに行ってきました。
昨年も大規模なカーフリーゾーンを設定して、パリの本気度に驚いたのですが、今年はモビリティ期間中でないものの、実質的なパリ市全域を、バイクを含む一般車走行禁止地区としました。ほぼ山手線と同延長のパリ市の境界線を形成するペリフェリック外環高速道の内側の約87平方キロメートルを、10月1日日曜日の11時から18時までという大規模なものでした。・・・つづく。
ヨーロッパモビリティウィークナショナルコーディネーター
日本担当 望月真一
日本担当 望月真一
○ヨーロッパモビリティウィーク&カーフリーデーの最近の動向
2017年のヨーロッパモビリティウィーク&カーフリーデーの参加都市は、世界で2486、日本でも、今年から初参加となった金沢市など12都市となりました。この数字は、この5年ほどは大きな変化はありませんが、世界での参加数は、これまでの最多となりました。
世界の状況をみると、20世紀の車中心の交通政策から、修正を図りあるいは価値観を切り替えた国が多くなり、参加減の傾向がある一方で、遅れて参加してきた東ヨーロッパの国々では、政治的な側面によるものか、財政的な要素のためか、目を見張る政策展開とならず参加が増えないことなどが背景にあるように観察しています。
日本も、総合的な交通政策の重要性は表面的には認識されてきたものの、現実の都市・交通政策の点では、抜本的な成果を上げたものは見当たらず、しばらく低迷期にあるので、参加都市数は多少の出入りはあるものの、似たような規模に落ち着いていると思っています。
○パリ市カーフリーデー
世界同時開催のモビリティウィーク&カーフリーデー(9/16-22)が終わってしまった後でしたが、10月1日に、パリが全市域でカーフリーデー(La Juournée sans Voiture;車のない日)を実施しました。現パリ市長が就任した翌年の2015年からはじまり、今年で第三回目となる「車のない日」です。この2、3年は、ヨーロッパのモビリティウィークの現場を見ていなかったので、いい機会だと思い体験しに行ってきました。
昨年も大規模なカーフリーゾーンを設定して、パリの本気度に驚いたのですが、今年はモビリティ期間中でないものの、実質的なパリ市全域を、バイクを含む一般車走行禁止地区としました。ほぼ山手線と同延長のパリ市の境界線を形成するペリフェリック外環高速道の内側の約87平方キロメートルを、10月1日日曜日の11時から18時までという大規模なものでした。・・・つづく。

【パリ市域でのカーフリー開催における2015年からのエリアの変遷】
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます