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カーフリーデージャパンによるカーフリーデーに関わる最新の動きの紹介

地球環境基金一般助成事業(ベトナムでの移動改善実験・施策提言策定活動)ご報告

2016年05月07日 18時11分57秒 | ●2016年開催にむけての情報


 急激な経済成長を続けるアジア諸国では、交通分野における環境問題の重要性はますます高まっています。そのため平成20年以来、アジアにも目を向け、アジア・欧州諸国と連携した国際会議等の活動を行ってきました。その中で、ベトナム・ホイアン市を支援する機会を得て、平成24年にはベトナム最初のカーフリーデーの実施に結びつけることができました。
 平成26・27年度 地球環境基金 助成活動「ベトナムカーフリーデーの発展にむけた移動改善実験・施策提言策定活動」は、カーフリーデー支援の延長上で進めてきました。エコシティを目指すホイアン市における人と環境にやさしい交通まちづくりの実践の第一段階として、2年間の活動に区切りをつけることができましたので報告いたします。

 現在ベトナムでは、省庁別の個別国家計画を合理的で実効性のあるものとするため、政策の核となる法律「新計画法」の制定を目指しています。昨年度、素案が公表された段階に外国人専門家の意見と提言を行う業務を委託されましたが、内外の専門家からの自由な意見を取りまとめて法文修正を図るという、日本以上にオープンで真剣な姿勢を身近に感じる機会を経験させてもらいました。
 ベトナム地方都市では公共交通サービスは遠い道のりではあるものの、ベトナムの交通まちづくりの先進都市ホイアンでは、今回報告する活動の展開も、予想以上に早く実現できるのではないかと期待している次第です。
 以下、活動内容中心の報告です。さらに詳細な内容を知りたい方は、お問い合わせください。




平成26・27年度 地球環境基金 助成活動報告
ベトナムカーフリーデーの発展にむけた移動改善実験・施策提言策定活動
平成28年4月 一般社団法人 カーフリーデージャパン

 ベトナムでは公共交通網整備の前に、急速に普及してきたバイクが様々な公害をもたらしている。大都市ではバイクの交通分担率が9割近くを占め、その排気ガスによる地球環境問題(大気汚染、気温・海面上昇等)や社会問題(渋滞、騒音、交通事故、健康被害、コミュニティの破壊等)は大変深刻で、バイクへの過度な依存からの脱却が喫緊の課題となっている。
また今後は経済発展に伴う自動車の急増(バイクから自動車への転換)も予測され、益々の悪化が懸念される。今回の活動場所であるホイアン市は世界遺産である歴史的街並み、また海洋リゾートを持つ観光都市であり、エコシティを目標にまちづくりを進めている。そしてこのエコシティを目指すホイアン市においても、大都市ほどのバイク交通量ではないが、年々バイクや自動車交通は増加している。
 また、ベトナムの都市計画行政、中でも、地方都市の交通政策はインフラ整備(道路、橋等)にとどまり、総合的な交通体系、公共交通等の領域までは全く手が回っていない状況にあり、ホイアン市も例外ではない。
 ホイアン市では公共交通(路線バス)がなく、人々は徒歩、バイク、タクシー、自転車を中心に市内を移動している。また年々増加するバイク交通により、市民はまちなかを安全・快適に徒歩や自転車で移動することができない。この状況は子ども、高齢者や障害者にとっては、さらに移動が制約されることになっており、子ども達は学校や公園に行く際にも、親がバイク等で送り迎えをするようなことも少なくない状況である。そのため、2年間にわたってホイアン市の自転車走行環境の改善、公共交通実現にむけた活動の2つの活動を、住民と共に進めるボトムアップの交通まちづくりとして実施した。

つづきは、こちら(PDF)をご覧下さい。

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