セブ島移住者の本音トークⅡ

セブ島でNGO活動に従事する管理人が、フィリピン人家族との奇妙な生活や、現地での国際交流について語ります。

年の瀬デング熱ダイエット?

2009-12-30 | フィリピンの文化・風土・風習

さて、今年も、もう残すところ1日となりましたが、今年も、特に最後の3ヶ月は、思うように進んでいないようで結果は、そんなに結構悪くないような…僕の人生そのものを象徴しているような感じで、本当に慌しく過ぎて行きました。


特に11月後半から先週末に至っては、本当に、表現しがたい大変さがあり、研修生のKAYOKOさんが、里子からの手紙の翻訳他を受け持ってくれなければ、既に僕は、‘病院送り’にでもなっていたかも知れません。(…否、それどころか、冗談抜きに‘命’が無かったかも…苦笑)


そのKAYOKOさんが、11月第1週にデング熱という‘ヤブ蚊’が媒介する熱帯性感染症に罹って高熱を発し、1週間の入院を余儀なくされたのは一部の皆様にはご存知の通りなのですが、実は、彼女から遅れる事、約2週間、僕も同じ症状になりまして....


…が、このデング熱と言う病気、実は、特効薬もワクチンも存在せず、従って、予防策は、‘蚊に刺されない事’以外にはなく、治療は、対症療法(つまりは、高熱が出たら‘頓服’を飲み、飲み食いが出来なくなったら、点滴を打ち、重篤化して、出血が始まったら輸血をする)しかなく、詰まる所、病院へ行ったからと言って、‘治してもらえる代物ではない’んですね。


…と言うわけで、以前にも、僕は、‘それらしきもの’に罹って、4~5日高熱が続いた際にも、病院には行かず、自宅で静養しつつ、水分補給をたっぷりとして、治してしまった経緯があったので、今回も、基本的には、同じ対処法をとったのです。


…が、今回は、以前よりも症状が重くて、3日間、頓服(パラセタモル)を飲んでも、熱が、39度未満には下がらなかったし、体中の痛みは半端じゃないし、(夜中に全身の痛みで‘ノタウチマワル’事もありました)そして、ほぼ1週間、スポーツ飲料以外は体が受け付けないしで、熱が下がって動けるようになった時には、体重が7キロばかり落ちていました。(まあ、‘分母’が大きいので、良いダイエットになったと言った方が良いのですが…苦笑)


…しかしながら、熱が下がってからも、平衡感覚が狂って、フラフラするし、目の焦点が合わなくなって、モノが良く見えなくなるし、指先の感覚が鈍くなって、タイプ打ちにも難儀をするし、なんとも鈍い感覚の腰痛にも悩まされ、本当に尋常ではありませんでした。



…上の画像は、熱が下がって数日経った後、僕の左腕と手のひらの部分を写真に収めたものですが、赤い斑点が出ていて、一部には血が浮き出ているのが御確認頂けますでしょうか?(…かなりの重症でデング出血熱の一歩手前だった可能性があります)


…が、これで御話が終わらないのが、僕の人生の良いところ(?)で、僕の体調がほんの少し回復の兆しが見えた頃に、ウチの長女がまた、高熱を発しまして...


こちらも3日間程、39度前後の高熱が続いて、突然、平熱に戻ったのですが、‘ちょっとおかしい’と感じ、病院に連れて行ったら、血液検査の結果、‘デング熱’と判定され、即時入院と相成りました。(…結局、ウチの中にいる日本人の血を持つ者全員がデングにやられた事になりまして、通常でもそうなのですが、栄養状態が良く、代謝の盛んな日本人は、フィリピン人たちよりも蚊に刺される確率がどうしても高いのだと言う事を証明してしまったような感じです)


…で、娘の場合、特に、この病気の幼児の死亡率が高い(多分、新型インフルエンザよりずっと高い)事から、大事をとった側面もあるのですが、熱はないものの、血液中の血小板の値が入院時で、通常の3分の1程度になっていたのが中々、平常値に戻らず、結局、4日間、ベッドの上で点滴で縛られ、本人的には、熱もないから、至って元気で、遊びたいのに動けず、完全に‘しおれて’おりました。ただ、そうした養生の甲斐あって、そのまま回復に向かい大事に至らなかったのは良かったのですが....


…実を言えば、僕が頑として、病院へ行かなかった理由はここにあって、年末に向かって、NGOの仕事がタンマリと溜まっている状況、或いは、日系企業への出稼ぎも12月中旬の日本出張で、不可となり、基本的に日雇いの僕には、収入が激減する事が目に見えている中
で、1週間以上も病院に縛られる訳には行かなかったんですね。(…ただ、これって、正に、‘特攻隊’的なやり方で、‘こけたら’命にもかかわる状況だったのですが、そうは言ってられないのが、‘貧困層’の悲しさですね。取り敢えず、3日ほどは安静にして、後の4日間は何とか騙し騙し、働いたのです。しかし、僕の経済状態は、勿論の事、比人貧困層に比べれば、数倍マシな状態ではありますが....)


…が、子供の入院=女房の付き添い…が必須となった事で、取り分け、R君がいなくなってからと言うものの、特に外回りの仕事について、女房との二人三脚で何とか、仕事をこなして来た僕には、日本出張を10日後に控えた中で、女房を4日間、‘取られた’のは、大きなダメージになりました。


しかし、そんな、‘非常事態’の中で、僕の‘戦闘モード’にスイッチが入ったようで、12月に入ってからというもの、いつの間にやら、それまで悩まされていた酷い腰痛や、その他身体的な不調も、いつの間にやら消えてしまい、気が付いてみたら、日本への往復の移動日を除いて、今週27日まで、休養なしに突っ走っていました。


…が、今週、27日の午後、取り敢えず、今年中にやらねばならない仕事を全部終えたと思った瞬間に、その‘戦闘モード’が解除され、それまで完全に‘忘れてしまっていた’腰痛やら、頭痛、それに発熱、下痢までもよおし、昨日(29日)の朝まで、寝込んでしまいました。(本当に、‘ぷつん’と何かが切れたような感じでした…苦笑)


今も、完全復調とは言えないまでも、普通に動けるので、ブログ更新をしているのですが、どうやら、デング熱発症後、完全に体調が良くならないのに、どうにもならない状況に臨んで、気力だけで、不調を押さえつけて走って来たのが、とうとう限界を超えてしまったということのようです....(苦笑)


まあ、そんな風で、明日から元旦くらいまでは、ちょっと静養させて頂こうかと思っておりますが、来年も、心機一転、頑張ってゆきますので、皆さん、宜しくお願いいたします。


それでは、皆さん、良いお年を!






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6 コメント

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こんにちわ (メルモ)
2010-01-03 13:26:57
某セブ島情報HPの会議室にてプルメリアさんに関するスレが立ってましたよ。
Re: こんにちわ (権兵衛)
2010-01-03 16:56:38
メルモさん、ありがとうございます。

先ほど、確認させて頂きました。

どなたか、以前にコンタクトして下さった方が、大変丁寧にお答え下さっておりましたので、(感謝!)私の方からは特にメッセージは残しませんでしたが....
新年ですね。 (ゆう)
2010-01-03 19:36:34
大変な年末でしたね。
もうダイジョウブなんですか?
KAYOKOさんのブログも愛読していますが、確か、「2回目の感染は命にかかわる」と記憶していますが、生き残っているということは、やっぱり、何らかの使命があって神様が命を奪わなかった(爆)??
無神論者の冗談はともかく、ホントに「病は気から」ということもあるんですね・・・
私は今年はぜひ再訪するつもりですが、蚊にかまれやすい体質ゆえに、大いに気になるところです。遅れましたが、今年は無理せず頑張ってください!
Re: 新年ですね。 (権兵衛)
2010-01-04 01:49:05
ゆうさん、お気遣い、ありがとうございます。

実は、完全復調には至っておりません。

…どうも腰痛がありますし、下痢も収まっていないし、‘あれ以来’僕の‘蛇口’がどうにかなってしまったようで、頻尿に悩まされております。(苦笑)

まあ、でも、2回目は命に関わるかも知れないところで、‘この程度’で収まっている事、取り敢えず、働けない事はないので、ヨシとしております。(笑)

多分、これからエンジンがかかってくると、上記のような症状も忘れてゆく事でしょう。(今、調子が悪いと言っていられるのは、おかげさまで、例年になく、ゆったりとした年末年始を過させて頂いたおかげでもあります)


また、こちらへ来られます際には、是非、虫除け(蚊除け)を完璧にお越しください。(蚊取り線香であれば、こちらのモノでも十分用を足せますが、携帯用には日本製の電池式の蚊取器が便利ですし、スプレーなどもあった方が良いでしょうね)

再会できますのを楽しみにしております。
まさに (b)
2010-01-08 10:42:35
正に『病は気から』状態だったんですね
体に気を付けて下さい 資本の元ですから。
Re: まさに (権兵衛)
2010-01-09 11:37:28
bさん、ありがとうございます。

bさんも一時、かなりの体重減少になっておられたようですが、もう、大丈夫ですか?

お互いに、もう若くはないので、気をつけて行きましょうね...(苦笑)