私のお母ちゃん。
今年の10月から年金が受給される。
82歳にして初めて。
年金がもらえる。
年金保険料の支払い期間が
最低25年から10年に変更されたからだ。
受給額は、一カ月三万円ちょっと。
年金事務所で全部の手続きを終えて、
お母ちゃんに電話した。
お母ちゃんはありがたがって泣いた。
体が弱って歩けない。耳がとおい。
私が代理で年金事務所へ行った。
あれが足りない。これが新たに必要と。
数回年金事務所に通った。
お母ちゃん後何年生きられるのか。
これから年金何カ月受給できるのか。
金額ではない。
初めて行政から「普通の」人のように
扱われたのが、嬉しいのでは。
82年の彼女の人生、生まれてから、これまで、
貧乏で、貧乏で、お金の心配をしなかった時は
無かったのでは。