子どもの頃から
ずーとお母ちゃんが閉経するまで
お母ちゃんの妊娠が怖かった。
そうお母ちゃんの子宮。
私はいつも気がかりだった。
最後に産んだ子
息子。私の弟。
お母ちゃん46歳の時。
その数年後閉経。
私、やっと、
その心配から解放された。
そして、今
再び私はお母ちゃんの
子宮が気がかりだ。
心配で仕方が無い。
78歳のお母ちゃん、
子宮が落ちてきてしまった。
体の外に出てきた。子宮脱。
多産の女性に多い疾患。
だと書かれている。
手術は老齢には
リスクが高いらしい。
本人も怖くて、
逃げている。
だからといって
医師の指導に従うわけではない。
押さえるためにいれた
ペッサリーが出てきてしまったら
そのまま。
出てきてしまった
子宮もそのまま。
外側から押さえる
その疾患専用のコルセット
ちゃんとつけていなかった。
説明書も読まず、
映像での説明も見ず、
常識的な使い方
で試すことが
できない「無知」な
お母ちゃん。
その高価なコルセットのセット
私が買ってあげたのに、
それも緊急で重要だ
というから。
正確に使えずに
疾患を悪化させて
しまった、お母ちゃん。
私は、また
寝てもさめても
お母ちゃんの子宮を
心配している。
皮肉なことだ。