新型・『オレ日』★☆☆☆☆

丸8年経ちました。
9年目となりタイトルに☆が増えました。(^_^;)

FLAME 9 【卒業】

2005-07-02 09:09:09 | GUNDAM
とうとうと言うか、やっとジャブロー配属の日がやって来た。
士官学校も最後は何だかバタバタと卒業。そして「少尉」任官。

仲良く過ごして来たジェーンともお別れ...。
「元気でね、マチルダ...」
もう涙と鼻水で顔がぐしゃぐしゃのジェーン
「泣かないで、ジェーン」
ハンカチを差し出すとサっ!と手にして涙を拭く。
「うぅ...だって...もう、会えない、かも、知れない、んだよ...うぅ」
ひきつりながら必死に言葉を搾り出す姿を見ていると、思わずこっちも泣きそうになる。

「大丈夫、生きていれば必ずまた会えるわ」
そう言って彼女を抱き締めた...。
「うぅ...そう、ね...うぅ...きっと会えるよね...」
「ええ、きっと会えるわ。だから絶対に生き残るのよ」
「うん...うん...」

ジェーンに言っているけど、実際には自分に言い聞かせてるのかも...。
これから前線に出て行く自分にとって、「生きる」という事は大きな目標になる。
今までは生きている事が極々当たり前の世界。
それが常に死と隣り合わせの戦場へ変わる...。

「じゃあ元気でね」
「うん、マチルダもウッディ中尉と仲良くするのよ」
「ええ」
「あんまりキツイ事ばかり言っちゃダメよ」
「ええ、わかってる」
「結婚する時は連絡してよ」
「もちろんするわ」
「ムチャしちゃダメよ」
「ええ、大丈夫」

まるで母親のような事ばかり。(笑)
さっきまで泣きじゃくってたとは思えない。
他人の事となるとなぜか「しっかり者」になっちゃう彼女の性格は嫌いではない。

「それから...え~っと...」
「ジェーン、もういいわ」(笑)
「ええ~、だって~」

寂しいのよね、ジェーン
わかっているわよ、私も...。

「ジェーン、必ず生きるのよ...どんな時も決して諦めないで。生きて...」
そう言って彼女をもう一度抱き締めた。
「うん...わかった...」
「私も絶対に諦めないから」
「...うん」

「じゃあ、ま・た・ね」
そう言って私は彼女としっかり握手をして搭乗口へと向かった。
愛しいウッディの待つ場所「ジャブロー」
そして「前線への入口」であるジャブローへ...。




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