Stelo☆ panero

変態ですがよろしくお願いします。更新は気分次第、気の向くままに。新題名は、エスペラント語で、星屑という意味だったり。

【風船魔導士 クオラ】 第十四時限目 アルギナ・アルカは薬草です②

2016-11-02 12:00:00 | 妄想小説

1)

 ぷふぅぅぅ~~~~~っ!

 ぷふぅぅぅぅ~~~~~~っ!

 ぷふぅぅぅぅぅぅ~~~~~~っ!

 

 と、吐息を吹き込む音が、クオラの部屋に響いている。

 クオラは、タフィが、探索の風船魔法を伝授したので、試験がてら使用してみることにしたのだ。いつ破裂するか、どきどきしながら、めいっぱい、かつ、慎重に、クオラは、息を吹き込む。 そうして、手のひらに乗せるほどだった風船は、クオラの身体を隠すほどにまでに、いつしか、ふくらんでいた。もういいよという、タフィの声を合図に、クオラは、風船の吹き口から、唇を放した。つぅっと、唾液が橋をかけて、クオラの形の良い唇は、風船から離れる。


 「 ぷはぁっ!」

 

 「 クオラ、魔法の紐で結ぶのを忘れないでね。」

 

 「 おけ、おけって。うわっ!でっか。」

 

 ふくらましている最中には気づかなかったが、8フィートは膨らんでいるのじゃなかろうか?

 人差し指から発する光の紐で、風船の口をしばりながら、クオラは、そう思った。

 

 「 じゃあ、いつものように、キスを風船にしてね。探したい人の顔を、思い浮かべながら。」

 

 「 はぁい。」

 

 タフィに言われた通り、アリエルの顔を思い描きながら、巨大な風船にキスをすると、ふわりと重力に反して浮き上がっていく。風船が浮き上がるのにつられて、クオラの身体も宙に持っていかれそうになる。

 

 「 ひゃっ!」

 

 驚いて、持っていた紐を放すと、部屋の天井を風船はすり抜け、宙へと舞っていく。

 すると、不思議なことに、クオラの目の前に半透明のマップが表示された。

 

  「 マップが出て来たでしょ?白い光点が風船、青が目的地。赤が障害物、もしくは、敵。」

 

  「 黄色は?」

 

  「 一般人ね。無視していいわ。」

 

 わかったといって、クオラは、マップに集中した。


  「 いたっ!でも、これって。」


 クオラが、見つめているマップには、確かに、青いマーカーが点灯していた。

 ただし、部屋の外、壁の中に…。


2)

 アリエルがいると思われる場所に着くと、そこは、壁に埋め込まれた姿見があった。

 一見、ただの鏡に見えるそれは、タフィの見立てに寄ると、個人認証型の転移魔法らしい。


    「 誰が、これを?」


   不審に思って調べようと、姿見に触れようとしたときだった。

   不可視のトラップが作動した。


【つづきは、二日後】





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