Cafe開業への道

長年勤めていた会社を辞めて京都の大徳寺門前で
カフェを開業することにしました
その奮闘の記録を書きとめていきます

“憧れ”では夢は実現できないね

2012年07月05日 | 雑感
★前職の会社の若者たち! 盛り上がってください

もうはや7月
家の近くではまだ、夜な夜なカエルがゲロゲロと賑やかで、朝はウグイスの「ホーホケッ!」が聞こえていますが、
京都の街中では、祇園祭のお囃子の練習も聞こえるようになり、夏本番間近

今年も半年が過ぎ去ってしまいました。。。

昨日は雨の中、珍しくメキシコのお客様が来られていました。 従妹同士の女性お二人で、賑やかにスパニッシュ?(らしき言語)で話されていたので、どこからかな・・・と聞くと、「メキシコCity」
1人は英語がわかる方でした

日替わりランチとハープ漬けポークソテーのセットを注文いただき、「どうかな??? 全部食べてくださるかな??」と
不安に思っていたのですが、見事にご飯もペロッと食べてくださいました
外人さんは大概、ご飯が全部食べきれないので残されるのですが、メキシカンのお二人は、「おいしい、特にご飯おいしい」と全部平らげて下さいました 

さらに1人の女性から、「ご飯に入っている黒いものは何? ご飯がピンク色なのは何故? 何か花の香りがするけどこれは何故」と質問があったので、
「ご飯は雑穀が入っています。黒い米は日本の古代米で、花の香りと思うのはきっとワインで炊いているから・・」と答えると、
「私のママはシェフ。カリフォルニアでメキシカン・フードのシェフをしている。このお料理は美味しいから、
写真を撮ってママに送って見せた。今、Face Bookにアップした」と

来られた時は、ちょっと好き嫌いがありそうな感じで、メニューを見て難しい表情をされていたので、
内心ドキドキしていましたが、見に余る言葉をいただいて「やった!! うれし~

お店の雰囲気も気に入っていただいたようで、お2人もとてもエンジョイしてくださって、
「グラシアス、グラシアス アディオス」と次の目的地-銀閣寺に向かわれました。
タクシーに乗られてからもずっと手を振ってくださっていました

お2人の満足いただいた笑顔はもちろんのこと、
世界のどこかで、CAFE DU MON のランチがFace Book で紹介されているのかと思うと・・・
うっとうしい雨もぶっ飛んだ一日でした(笑)



梅雨の6月は、先日まで私も通わせていただいたカフェの学校からインターンシップで、
カフェ開業を目指す生徒さんたちが体験研修に来られていました。

毎年、年に2回ほど、“将来カフェを自分でしたい”と志す方々の研修を受け入れさせてもらっています。

ほとんどは、一度会社勤めをされてから辞めて、独立してカフェ開業をしようと学校に通われる方々で、
年齢も若い方から第二の人生の再スタートの方までいろいろです。
また、意識も意欲も真剣さ(?)も人によりまちまち・・・

お店にも、そんな夢を持つ方や、カフェの学校に行こうかどうしようかと迷われている方・・・などが、
ちょこちょこ(参考に?)見に来られます。

         「やってみてどうですか?」
         「よくこんなたくさんのメニューが出来ますね
         「なにから手を付けたら良いのかわからなくて・・」
         「やってみて楽しいですか
         「場所が良いからいいですね」

・・・・などなど、いろいろと聞かれることもあります

正直なところ、私自身、お店を始めてもうすぐ4年になりますが、まだたった4年続けられただけ。
わかってないことが一杯あって、出来てないことが山盛りあって・・・・
まだまだ毎日反省することの方が多くて、質問に対する自分の“ベストアンサー”も日々変化しています

でも、一つだけ自信を持って皆さんに言えることがあります

“憧れ”では「夢」は実現できないよ

夢を現実にするには、ものすごいパワー(情熱)と忍耐と体力と気力と努力、
そして現実にしていくための知識と技術が必要だと私は思うのです



「カフェをする」この憧れは、ある程度の資金があれば誰でもできそうに思うのでしょうか???

うまい具合にお店が持てたとしても、お店の経営を維持して続けていくことは、今の時代、
恐ろしく難しい事だと感じています。

お客様に受け入れていただけるかどうか、お客様に満足頂けるお店であるかどうか・・・
自分満足ではサービス業ではありませんから。。
CAFE DU MON もまだまだです

カフェであれば、「オープン」がゴールではなくあくまでスタートラインです。
ここから、本当の意味での「夢の実現」がスタートするということを勘違いしないで欲しいと思います。

CAFE DU MON もそういう意味では、まだ夢の実現に向けて走っている最中です


夢を現実にしていくために必要なことに、ひとつ加えるとすると、
ものによってはそのことに合った「センス」や「感性」が求められることがあるということでしょうか。。。
ただ、これは潜在的能力かもしれません
でも、正直なところ、料理とかお菓子はなんというか“味のセンス”みたいなのが必要なんだろうな・・・と
思う今日この頃です


「学校に行ったからお店ができるようになる」なんてありえないし、「誰かに聞いたら手取り足取り教えてもらえる」
「学校行ったら自然に料理がうまくできるようになる」そんな楽な早業はあるはずないし
「夢」は寝ても覚めても思い続けて、それを現実にするための努力をすることでようやく近づいてくるものだと。。

そしてそれが自分の「成長」になるんでしょうね
ちょっと重たい話になりました

★デッキ席も人気です


★やっとパラソルがつきました。意外と涼しい!!


★6月30日 いつまでも明るく若々しいMさんのお誕生日にバースディケーキを作らせていただきました。
     素敵な人柄あふれるN女子と