せっかくの機会なので(?)電源ケーブルネタを続けます。
電源ケーブルといえば、オーディオファン・AVファンには常識(?w)、『交換すると画質・音質が変わる(…こともある)』というのがありますネ。 前々回記事では電源タップの改造(プラグ、ケーブル交換)で、当初は明確に感じなかったものの、暗騒音のようなものが軽減して結果S/N比向上に似た効果を感じることができました。 (ただし、バランスという意味では、まだ多数のタイトルでの確認が必要ですが…)
そこで、これまで"沼"に陥らないように付属品で我慢してきたオーディオ機器の電源ケーブルを自作、交換してみようと思い立ちました 使用対象はPioneer BDプレーヤー BDP-LX55です。
■ 部材紹介
ケーブルに使う部材は上の写真。 新規購入のプラグ『IeGO Ti2000-8055』と、タップを改造したときに余ったフジクラダイヤケーブルの3芯 2sq電力用ケーブルです。
IeGO(イエゴ)は…ちょっと調べましたが詳細不明で台湾のメーカーであることが記載されていました。 これも御多聞に漏れず?評判・評価・視聴結果ではなくて価格の安さから選択。 オス・メスセットで3,500円ほどでした。
■ 製作開始 ケーブルの外皮・被覆むき
まず、ケーブルをむきむきします。 外皮下の銅箔のおかげで少々力んでも中の導線を傷つけることはないのですが… やはり硬い。 刃物・ニッパーで切れ目を入れて手でむしり取った方がいいです。
繊維シートもコシがあるので困りもの。 特に内側のモノは中の導線(被覆)を傷めないように気を付けないといけないです。
介在を取り、導線を適当な長さにカットし、被覆をむきました。
前々回に続き、電力ケーブルなので過剰な被覆の除去は厳禁。 被覆は、締め付け金具の分のみ除去。 ほこりの付着や撚り線ヒゲの飛び出しなどでトラッキング現象(加熱・発火)の危険が高まるのでこれは念を入れて徹底します。 (『IeGO Ti2000-8055』の場合、導線を引き出す長さは2.5cm、導線被覆を剥く長さは1cmが適切) まぁこれは、プラグが透明であれば割と簡単に目測がつくと思います。
なお、ハンダあげの可否ですが、電気安全的には禁止なんですが…再生品質含めて度外視すると、あげたほうが撚りがバラけにくく作りやすくなります。(個人的には音質の歪み感軽減にも…) つけすぎ注意
■ プラグの準備
双方のプラグのハウジングを分解して締め込み端子を露出させます。 …って、なにこれ、ネジからなにからメチャクチャ固い…。 Panasonic製医用プラグの比じゃありませんぜ…。
なんとか開いて接続。 ハウジングのケーブルを出す口の密着ラバーもメチャクチャ固かった…。 かなりの重労働になることを覚悟です
ちなみに、むき線を締め上げる金属部分は、コの字型をしており、むき線をハンダあげしない場合でも入りさえすればバラけることなく纏めて締め上げることができます。
■ 完成写真
今回は自作ということで、やや余裕を持たせつつ切り詰めて80cm。 ウチの環境では電源タップをAVラック背後まで持ってこれているため、何mもの長さは要りません。 60cmでも十分かもしれません。 と、売り物ではないのでスリーブもつけません。
まず、機器側インレットプラグの差し込み感。 内部ブレードはオーディオグレードよろしくメチャクチャ固いですね…。 しかも重い手応えがかなり後に来るので、根元の隙間が2mm程度になるまでしっかりと差し込みます。
コンセント側プラグのブレードもやや厚い設計。 SS-6Bコンセントの差し込みと相性が合わず、SS-6B側の枠を壊してしまいました…。 アメリカン電機製コンセント7110GD/7210GDとは"常識的範囲の手応え"でしっかり結合できましたので、そういう意味での相性も考えておきたいところ
■ 画質・音質変化
今回の自作電源ケーブルは、BDP-LX55付属のひょろいケーブルに代わって使用してます。
肝心のブルーレイディスクの再生品質変化なんですが、これはタップコード・プラグ交換のときと比較すると、冗談抜きで無いです おそらく、電源タップ側ケーブルであらかじめ電力が整流(?)されていること(??)や、同仕様のケーブルを使用しているために電気的変化も少ないのだと、状況的にはそう考えています。
■ まとめ
その他、使い勝手としては…メチャクチャ硬くて設置は難ですね… 機器背後にスペースを空け、オーディオ用とされる差し込みの固いコンセントではないと簡単に外れてしまうかもしれません。
なんにしても、ケーブル自作に限らず手を動かすことは楽しいです。 今回のケーブルも1本実費4,000円以内で出来たので、再生品質を抜きにしてもそのほかの機器用にも作ろうかと考えてます