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ATとは乳酸が急激に変化し始める心拍数のこと。AT以下なら血液中の乳酸値は高くないので、余裕の中で走れる。
プロ選手のATでのパワーと心拍数をみて驚いた。
データはバイシクル21からの転載だが、どの選手もATでの心拍数が軒並み170を超えている。最大心拍が高いわけではない。だからAT心拍数が最大心拍数比で90%くらいになってしまう。そのうえATで軒並み400W超。
これは凄い。あまりにも一般人と違いすぎる。
ちなみに世界選王者のベッティーニは・・・
・身長168cm 体重58kg
・最大心拍数 187
・AT心拍数 174 (93%!)
・Climbing Max 772W (!)
・Sprint max 1188W (1.6馬力!)
極度に鍛えられた自転車選手のAT心拍数は最大心拍数に限りなく近い。つまり、心拍が上がっても乳酸が発生しないという、特殊体質に改造されているのだ。また、表中の誰もが60キロ前後の体重であるのが特徴的。パワーウエイトレシオがめちゃくちゃ良い。
ちなみに自分はMax410Wである。比較にならないほど弱すぎる・・・
話は違うが、こういうデータをなぜ他の自転車雑誌は載せないのかと、ずっと思っていた。いまの自転車雑誌は単なるカタログに過ぎない。感覚に頼ったインプレッション記事じゃなくて、欧州の自転車雑誌のように数値で書けと言いたい。
例えばフレームで誰もが興味があるのはどれだけの強度があるかだ。あちらの雑誌なら機械的な負荷をかけてたわみ量を一覧表にして見せてくれる。だからこのフレームは硬い、柔らかいと言える。そのうえでどんな味付けをしているか、研ぎ澄まされたセンサーを持つライダーが語る。それなら分かる。事実、日本でもオートバイやクルマの雑誌はそうしている。
日本の読者は騙されている。数値を見つつライダーのインプレッションを読む。だから説得力があるはずだ。読者が本当に欲しい情報を、いまの日本の雑誌は提供していない。なぜ向こうの雑誌と提携して記事を載せないのか。ただ言葉が違うだけだ。いまなら翻訳だって難しくないはずなのに。そのうえ1年毎の焼き直し記事。2006年と2007年の区別は表紙を見ないで読んだら、すぐには分からない。雑誌社は借りた自転車だから悪いことは書けないのではないか。だとするとレベルが低過ぎる。
もしかすると、そういう低いレベルに気付いたのかもしれない。
バイシクル21は、かなりマニアックな雑誌だが、2月号は買い。
がんばれBICYCLE21@b-Stream
理由は、三河屋さんと同じ・・・
レースカレンダーとか、自転車カタログとして見るくらいですねw
ドイツの雑誌に、そういう数値比較のコンテンツが有るそうですが
独語は、理解できないので、三河屋さん翻訳お願いします。
独語のサイト、教えてください。チャレンジします
雑誌に載っている選手のAT値は全身持久力測定で言うところのRC値が近いらしい。
↓のHPを見て少々気休めになりました。
ttp://web.archive.org/web/20040122051449/http://toyopc.phys.unsw.edu.au/toyozumi/ProjectCrocodile/trainingtheory.html
まぁワット数の絶望的な差は如何ともし難いのですが。
雑誌の件については同感というかそれを言ったらマスコミ自体何の役…(以下略
ついでに続報。
スペーサー付けた48板は失敗に終わりました。1mm厚保では厚過ぎた様です。
HR175で268Wとなります。それでも遠い・・・
ちょっと記憶が確かではないが、測定後の解説を相談員にしてもらったときに、RcはOBLAだと言っていたような気がします。
このブログではATと書きましたが、BICYCLE21の柿木博士の記事では実はLT(Lactate Threshold)と明記されているので、Anaerobic Threshold 「無酸素運動閾値」の方です。
スペーサー撃沈おめでとう。