｜X＞が素粒子X（など）に関する【存在演算子】だとしたら、

Ｐ変換は確かにカイラルが逆転します、こちらの間違いでした・・・。

そしてＰ変換とそっくりな変換としてＴ変換があり、そのカイラルはむしろ保存されるのでしたが、エネルギーの逆転がみられるので実質的には「左巻きのままで右巻きに変化したに等しい」という結果が得られます。元来、宇宙はエネルギーに対して正負が対称なのですけど、むしろディラックがいうように、負エネルギー状態を仮定したときには、エネルギー順位がどんどんどんどん低下して行って負の状態を先に埋めてしまおうとするでしょう。

ホーキングは時間変数の矢の向きをエントロピーに求めましたけど、

僕としたら
「エネルギー対称性の自発的破れこそが時間進行の一方向性を決定している」
のだと思います・・・。

その際に生じる《南部=ゴールドストンボソン》こそが【量子インフレーション理論】において仮定した素領域｛Φ｝であるように決めてしまっていいと存じます。

その場合には、
Ｔ｜｛Φ｝H＞＝｜｛Φ｝L＞（Ｌ軌道上の素領域は負エネルギーの騾馬素領域）が成立する！

そして｜Φ＞には原始アイソスピン（±Φ）が存在して、さらに量子インフレーション宇宙はアイソ空間だとする、と｜｛Φ｝H＞＋｜｛Φ｝L＞＝０（真空を意味する、ここで、Ｔ｜Ｘ＞＝－｜Ｘ＞）であり、量子インフレーション過程においては、他に、騾馬素領域｛Φ｝Lが単独で増加するので「宇宙は次第に負エネルギーが増大して行ってどこかで帳尻を合わせなくてはならなくなりビッグバン宇宙に移行する」というのは何度もやったことのおさらいです。

ビッグバンに移行した瞬間には【ディラックの海機構】が機能して、ハイパーチャージによって｛Φ｝がＬ軌道からＨ軌道に励起された瞬間に（元は）Ｌ軌道に生じた空隙が反素領域｛反Φ｝となる。

しかも、
それだけではない！

｛Φ｝Hと｛Φ｝Lの対もまたハイパーチャージを受けて電荷＋１と０の組み合わせからなる総スピン１のゲージボソンであるところのユニバースボソンマテリアルに変化して２クォークを生み、途中で素領域と反素領域の対になった方は同じく総スピン１のユニバースボソンエンプティーに変わってＺ粒子が出てからは（おそらく）トップクォークと騾馬トップクォークのクーパー対となるでしょう。

やれやれ、ディラック物理の演算記号なんか（やはり）どうでもよくなってきました・・・。