Gimliのオルサンク語解読事始

世に蔓延するまやかしオルサンク語文献を解読します。あやしいコトバの魔力にまどわされないために。

でっかいやつをドカンと一発

2005-02-25 | マスメディア
 2月19日放送のNHK/FM『ウイークエンドサンシャイン』でランディー・ニューマンの「ポリティカル・サイエンス」がかかった。30年以上前の歌だが、作者が言うように「残念ながら、ちっとも古臭くならない」。歌詞はおおよそこんなところです。            政治学  ボクたち、だれにも好かれない。 どうしてなんだ。 そりゃ、カンペキってわけにはいかないだろうけど、 一生懸命やってるのは . . . 本文を読む

どこかで聞いた話-なぜそんなにフリーターを持ち上げるのか?:『ニート』その5

2005-02-16 | 批判的ブックレビュー
 玄田有史氏らの『ニート』は、要するに「ニートが増えるのは歓迎できない」(p.250)ので、「仕事なんてフリーターでもなんでもいい」(p.242)から、とにかく「一度勇気をもって引き受けてみ」(p.266)ろと言っている。「フリーターは問題じゃない」(p.241)。それどころか正社員よりもいいそうだ。「正社員より連帯を感じているフリーターもいる」(p.239)「正社員に・・・比べれば、フリーターの . . . 本文を読む

ダボスはほんとに変わったか?(ダボス報道3)

2005-02-08 | マスメディア
 今年ほど、ダボス会議で「貧困」などの問題が「熱く論じられた」ことはない、と朝日新聞は言う。編集委員・中川謙氏によれば「金と力」のダボス会議と「もう一つの世界は可能だ」と主張するポルトアレグレの「世界社会フォーラム」との「対話の兆し」が見えるのだそうだ。それほどダボスは変わったという。ほんとうに?でも、なぜ?  ダボスは90年代を通じて、市場「原理主義」の一辺倒の「お金の山」(スーザン・ジョージ . . . 本文を読む

ショーほど素敵なショーバイはない(ダボス報道2)

2005-02-05 | マスメディア
 U2のボノやリチャード・ギア、アンジェリーナ・ジョリー、ピーター・ゲイブリエル、ユッスー・ンドゥール、ライオネル・リッチーたちも参加したダボス会議で、ハリウッドのスター、シャロン・ストーンが会議中に突然立ち上がって、アフリカ支援の寄付を募り、自分が申し出た1万ドルも含めて、会場内で100万ドルを集めたという。マスメディアは好意的に取り上げ、人々は彼女の「優しさ」と「熱意」、そして「一声、百万円」 . . . 本文を読む

ボノがダボスでうたう歌(ダボス報道1)

2005-02-03 | マスメディア
 伝説的ロック・バンドU2のボノが、ダボス会議で、ブレア首相やマイクロソフトのビル・ゲイツといっしょに記者会見し、「アフリカの貧困と疾病の救援を訴えた」(朝日新聞)ということだが、見出しのトーン(縁取りつき丸ゴシックフォント使用)とは裏腹に、簡単にうなずけないものがたくさんある。  ボノは、雑誌のインタビュー(注1)で自分は「現実的に行動する人間(プラグマティスト)」だと言っていた。そして、おそ . . . 本文を読む