バスターミナルなブログ

全国のバスターミナルやバス旅の紹介(※ブログ内のデータは原則として撮影時のものです)

・「東急トランセ」最後の日を迎え

2024年03月31日 | 気の向くままに、、


2024年4月1日。乗合、貸切、運行受託事業を営んでいた東急トランセが、親会社の東急バスに吸収合併されます。

東急トランセの設立は1998年。マイクロバス「ローザ」による代官山循環線を運行したのが始まりでした。翌1999年には東急バスからの運行受託を開始。中目黒駅~野沢龍雲寺間の野沢線「中目01系統」が選ばれました。車両は東急バスの車両を使用しましたが、前面と側面には楕円形の東急トランセステッカーを貼付し、一目で東急トランセ委託車だと判断が出来ました。その後も、路線移管を交えながら、営業所単位で運行受託路線が増加していきます。下馬営業所に始まり、弦巻、瀬田、淡島、高津と、楕円形のステッカーを貼った車両が勢力を拡大しました。この頃の直営乗合路線は、相変わらず代官山循環線のみであったことから、東急トランセの本質は、顧客満足度の向上でありつつも、さながら東急バスの路線を受託することを目的とするコスト的な一面もあったとも言えそうです。



当時、私は東急バスの走る街に住んでいました。

地元の路線が東急トランセ委託路線になり、初めて乗車した際は、衝撃を受けました。青色の運賃箱に運賃を入れると、運転手さんから笑顔で「ありがとうございます」と返ってきたからです。そしてマイクを活用した案内も行われていました。当時、東急バスの運転手さんは、昔ながらの職人気質の方が多く、基本的に愛想は期待出来ず、失礼ながらおっかないイメージでした。乗客が「このバスは〇〇へ行きますか?」と質問すると、「行きません」の一言で終わることもありましたし、服務面も、長髪だったり、怒ったような態度で接客したりする方もいました。(※もちろん、やさしい接客の方もいました)電鉄時代の話ですが、私はバスに乗るのに財布の中を覗くと小銭が乏しく、なんとか2枚の5円玉を駆使して運賃代を作りました。しかし、5円玉が運賃箱に対応しているのかわからず不安になり、運転手さんに尋ねると、案の定返答はなく「(この態度は入れても大丈夫そうだな)」と判断して、ドキドキしながら運賃箱に投入したのをおぼえています。もっとも、東急バスに限らず、バスという乗り物はこのような接客が至極当たり前に通用した時代だったと記憶しています。まだ昭和の風情が残る平成一桁の頃でしたから。このように、私の中でバスの運転手さんは職人気質という前提があったので、トランセ委託のバスに乗り、突然、相手に届く「ありがとうございます」が返って来たのは、衝撃的でした。あの楕円形のステッカーが貼ってあるバスは、これまでとは違うと驚いたものです。



東急トランセの設立は、規制緩和を見据えたものでした。

東急バスは、1991年に東京急行電鉄から分社化して誕生しました。これにより、財政面の黒字化は実現出来ましたが、利用者へのサービスや接客等は、以前と大きく変わることはありませんでした。そこで、来るべき規制緩和の競争を勝ち抜くべく、迅速な意思決定と柔軟性を持った子会社「東急トランセ」を設立します。そして、サービスのあり方や新たな可能性を模索しました。その解答が代官山循環線です。当時は、まだ珍しかった女性運転手さんを積極的に採用し、新たな車両デザイン、非接触式ICカード、デマンドルート、簡易接近表示システム、車椅子対応車などの導入をしました。更には運転手さんの挨拶や案内、服装、運転姿勢などの見直しも行いました。運転手の名称を「サービス・プロバイダー」としたのも、この時です。サービスの提供者という意味だそうです。バスにおいて、利用者が受ける様々なサービスは、安全性や快適性、定時性など、多岐にわたりますが、その中でも人的な割合は大きく、当時はそれが利用者離れの一因でもありました。もはや時代は、運転手さんの接客にも、一定以上の水準を求めていました。



その後、代官山循環線で培ったノウハウを運行受託に活かします。

サービス水準の向上したバスは、東急バス受託路線に広がりました。そして、今や、東急バス本体もサービス水準は向上し、東急トランセも東急バスも、同等のサービスを提供していると感じています。もちろん、運転手さんも同じ人間ですから、時には満足ある接客ができないことも当然あるでしょう。しかし、それでも全体でみると、概ね、過剰ではなく不足でもない水準のサービスが、今は提供されています。



消滅する東急トランセが最後の日を迎え、東急トランセが、時代に即したサービス向上に貢献した功績は大きかったと感じます。

今日まで26年間お疲れ様でした。
 
※参考:東急バス10年の歩み
 

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・JRバステックに移籍したD654-08504号車

2024年03月28日 | 気の向くままに、、


JRバス関東のエアロキングD654-08504号車が、JRバステックに移籍しました。



最近まで、バステック籍のエアロキングといえばD654-08503号車でしたが、08504号車の移籍により、バステック籍のエアロキングが2台になったのか、それとも08503号車と入れ替えになったのか、気になるところです。

「東京・新宿~御殿場プレミアムアウトレット線」で撮影しました。

JRバステック D654-08504号車 足立200か1972
 

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・「エアポートバス東京・成田」に戻った成田空港交通330号車

2024年03月26日 | 気の向くままに、、


成田空港交通330号車が「エアポートバス東京・成田」の運用に戻ってきました。



330号車は、京成系の格安空港バス「東京シャトル(TOKYO Shuttle)」の専用車として導入されました。

その後、京成系の「東京シャトル」と、ビートラ&JR系の「THEアクセス成田」とが統合し、「エアポートバス東京・成田」の運用に就くようになりましたが、後に「エアポートバス東京・成田」が原則トイレ付き車両で運行することになり、同運用を離脱。「土浦・つくば~成田空港線」に活躍の場を移していました。

今回の「エアポートバス東京・成田」復帰に伴い、トイレの設置工事が施工された模様です。



また、ナンバープレートが「成田ナンバー版図柄入りナンバープレート」になりました。

これまでは「東京2020ナンバー」の払い出しでしたが、車号に合わせた希望登録に変更しています。

330号車 成田230う・330
 
追記:目撃情報ありがとうございました
 

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桧山

2024年03月24日 | 関西


京都府船井郡京丹波町に位置する、桧山(ひのきやま)です。

西日本JRバス、京丹波町営バスが発着します。



桧山は、山陰本線の園部駅~福知山駅間を結ぶ、西日本JRバス「園福線」の拠点となる停留所です。

1939年に路線開設し、鉄道省の省営バス、国鉄バス、JRバスと歴史を重ねてきた「園福線」は、2024年3月31日をもって廃止が決まりました。桧山は、かつての自動車駅で、広大な敷地に、鉄道のようなプラットホーム、数多くの発着場、営業所を有します。

自動車駅について、簡単に説明すると、鉄道の無い駅です。国鉄の旅客列車のかわりにバスが、貨物列車のかわりにトラックが発着しました。鉄道の周遊券等を持っていれば、そのままバスに乗車することも出来ましたし、駅によっては、小荷物の取り扱いもしていました。例えば、東京都内の駅から桧山駅宛で小荷物を送れば、桧山駅で受け取ることも出来たはずです。



ここには、西日本JRバスの京丹波営業所が存在します。

「園福線」の車両基地であり、バス運行の中枢となる場所です。路線廃止に伴い、京丹波営業所の廃止も決まりました。



それでは、桧山停留所を見ていきましょう。

何よりも、自動車駅の印象を深く植え付けるのが、「西日本JRバス 桧山駅」と表記された駅名看板です。



それから、鉄道の駅を連想させる、プラットホーム。

線路を引けば、列車がきそうな雰囲気です。



プラットホーム中央には、待合室があります。

そして郵便ポスト。



待合室の内部。

ベンチが並びます。



「園福線」の路線図。

桧山は、園部駅へ約30分、福知山駅へ約60分の場所に位置します。



2023年11月現在の「園福線」時刻表。

園部駅方面へ8便、福知山駅方面へ5便を運行しています。園部駅~福知山駅間を直通する便もありますが、その大半は桧山で系統を分離しています。



こちらは、京丹波町営バスの路線図。

その多くは「園福線」と同様に、かつては西日本JRバスが運行していた路線です。路線廃止により、自治体運行のバスに代替しました。

路線図を見ると、かつて桧山は、JRバスが集まる拠点であったのがよくわかります。



2023年11月現在の町営バス時刻表。



他に、プラットホーム上には、飲料の自動販売機や、お手洗いがありました。



出発を待つ、町営バス。



ワンボックスタイプの車両もいます。



さて、午後の福知山駅行きが営業所を出庫してきました。

近隣の学校の下校時刻に合わせて、便を設定しているようです。



福知山駅行きのバスが到着すると、大勢の小学生がバスに乗車しました。



のりばには、町営バスも据え付けられました。下校ラッシュです。

おそらく昔は、つばめのバス達が並んた光景が見られたのでしょう。

そして、最後まで残った「園福線」もまもなく姿を消すことになります。



最後になりますが、西日本JRバス「園福線」が廃止される4月1日以降は、園部駅側が中京交通、福知山駅側が京都交通に引き継がれます。但し、その分離点は桧山ではなく、桧山より福知山側に位置する菟原~丹波大身間が事業者の境目となります。



<撮影2023年11月>
 

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・アルピコ交通 東京営業所の移転

2024年03月22日 | 気の向くままに、、


アルピコ交通の東京営業所が移転をしました。

営業所の場所を、これまでの東京都板橋区から、東京都大田区へと移しています。(敷地外から撮影)



車庫は、kmモビリティサービスや、栄和交通と共用しているようです。

アルピコカラーのバスと「ケイエム観光」や「お台場レインボーバス」が並んでいました。



これにより、品川ナンバーを付けたアルピコ交通の車両が登場しました。



品川ナンバーを付けた、アルピコ交通のエアロエース。

徐々に、練馬ナンバーや板橋ナンバーから、品川ナンバーへと登録を変更した車両が増えています。

以下見たまま

品川200か3478 13020号車 高速車 エース
品川200か3481 13018号車 高速車 エース
品川200か3482 16049号車 高速車 ガーラ
品川200か3483 12005号車 高速車 ガーラ
品川200か3485 17056号車 高速車 ガーラ
品川200か3486 18065号車 高速車 エース

今回の品川ナンバー登場により、アルピコ交通(アルピコ交通東京含む)は、練馬、板橋、足立、品川の4ナンバーを制覇したことになります。
 

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・京王バス「Sクラスシート」の終焉

2024年03月19日 | 気の向くままに、、


2024年3月1日発行の京王バス「新宿~松本線」の時刻表を頂いてきました。

以前(2023年4月1日発行)との大きな変更点を探すと、まず、西東京バスへの委託がなくなった点、それから、京王バスの担当便から「Sクラスシート」の表記がなくなった点の2つがあげられます。(アルピコ交通への委託便はSクラスシート設定が残っています)

これにより、2010年から始まった京王バスの「Sクラスシート」は、その幕を閉じたことになりました。


↑2010年7月 西口にて撮影

「Sクラスシート」が登場したのは2010年7月。

『プラス1000円するだけで、ワンランク上のすわり心地』をキャッチコピーに、これまでの4列シート(2列-2列配列)と比較して、3列シート(1列-2列配列)の上位クラスが登場。京王電鉄バスだけではなく、共同運行事業者の松本電気鉄道も参画するという、会社間を跨いだ施策でした。

「Sクラスシート」が登場した経緯はわかりませんが、当時の情勢から推測するに、ライバルの特急「あずさ」に加え、台頭した高速ツアーバスへの対抗策だったのではないかと考えられます。


↑高速ツアーバス

この当時、中央高速バス「新宿松本線」は、相次いで増便ダイヤ改正を実施して利便性を向上させました。加えて「2回回数券」の発売を開始します。これにより、往復だけではなく、2人で同時に回数券を使用する使い方も出来るようになりました。

様々な施策の実施。「Sクラスシート」は、そんな高速ツアーバスとの競合期に登場しました。



京王電鉄バス「Sクラスシート」仕様車の車内です。

前方に位置する計4席が「Sクラスシート」です。但し、松本電気鉄道の「Sクラスシート」は配列が異なり、京王バスより多い計7席を設定しました。

車内最後部は「パウダールーム付き豪華トイレ」です。洗面台や着替え台を設置し、メイクや着替えが出来るというフレコミでした。



「Sクラスシート」のコンセプトは「高速バスをご利用するお客様に、もっとくつろげる空間をお楽しみいただきたい」です。

最大幅600mmの座席、電源コンセント、専用ブランケット、スリッパ、ドリンク(期間限定)といった設備とサービスが、その特長です。無線LAN(有料)にも対応しました。

私個人の話を書くと、ちょこちょこと松本へ通っていた時期があり、その際「Sクラスシート」には幾度もお世話になりました。何よりも携帯電話を充電出来る電源コンセントの存在はありがたかったです。当時は、高速バスの座席に充電設備があるのは一般的ではなく、帰路まで携帯電話の電池が持つか心もとなく不安だらけでした。「Sクラスシート」を予約しただけで、その不安が安心に変わるのですから、プラス1000円の価値は大きかったです。


↑デビュー当時のチラシ

そんな「新宿松本線」の目玉商品だった「Sクラスシート」も、車両の世代交代を迎え、徐々に便数を減らし、京王バスからは姿を消しました。

最近は、以前と比べて増車の台数は減りましたし、運賃設定もダイナミックプライシングが主力です。輸送力の観点からも、収益性の観点からも、車両には座席数の多さが求められる時代になったのではないかと考えられます。今回、京王バスの「Sクラスシート」が新車に引き継がれなかったことは残念ですが、時代が移り変わり、またいつの日か、このような上位クラスの車両が登場して、快適な旅が出来る日が訪れるのを願っています。
 

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・京王バスの新車 三菱ふそうエアロエース 52401号車

2024年03月16日 | 気の向くままに、、


検査標章3月。京王バスの新車、三菱ふそうエアロエース、52401号車です。



2年ぶりに折戸仕様のエースが増備になりました。

4列シート、トイレ付き、42席仕様と思われます。



52401号車 杉並200か・206

追記:先日、杉並区からお披露目がありましたが、永福町営業所に「すぎ丸」用のEVバス(BYDのJ6)が導入されました。(充電設備も設置されました)車号はD72408。以前導入したスカニアと同様に、メーカーの数字は「7」を採用しています。この車が京王バス初のEVとなりそうです。発表によると3月下旬から「けやき路線」で運行開始するそうです。
  

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【定点】首都高速湾岸線 葛西JCT付近 2024/02

2024年03月14日 | 定点撮影シリーズ


今回は、首都高速湾岸線の葛西JCT付近で、東方向に向かった高速バス・リムジンバスを全て撮影しました。

撮影時間は11時15分~11時30分の15分間です。



1本目 京浜急行バス
東京ディズニーリゾート行き(?)



2本目 JRバス関東
東京ディズニーリゾート行き



3本目 千葉交通
小見川行き

4本目 京成バス
東京ディズニーリゾート行き



5本目 成田空港交通
「エアポートバス東京・成田」 成田空港行き



おまけ
東京空港交通
「ハピネスライナー」



6本目 東京ベイシティバス
新浦安方面行き



7本目 東京空港交通
成田空港行き



8本目 関東鉄道
「かしま号」 鹿島神宮駅行き



9本目 東京空港交通
東京ディズニーリゾート行き



10本目 JRバス関東
「エアポートバス東京・成田」 成田空港行き



11本目 京成バス
葛西駅・亀有駅行き
 
・・・結果は15分間で11台の高速バス・リムジンバスを撮影出来ました。

高速バス街道の首都高速湾岸線。次から次へとTDR、成田空港、千葉方面のバスがやって来ます。

<撮影2024年2月>
 

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・京王バス 51102号車のラストラン

2024年03月11日 | 気の向くままに、、


2024年3月11日の「諏訪岡谷線」をもって、京王バスのエアロエース51102号車がラストランを迎えました。

残念ながら、乗車は叶わず、バスタ新宿でお出迎えとなりましたが、公式SNSによる発表のおかげで、最後の勇姿を見る事ができました。


↑2011年8月撮影 西口にて「渋谷新宿ライナー静岡号」

この車がデビューしたのは、2011年。東日本大震災のあった年です。

デビューは夏。京王バス東の世田谷営業所に配属されました。車内は36席パウダールーム付きトイレ仕様。この2011年式車の登場によって、名古屋線だけではなく、静岡線もパウダルーム付きトイレ車が京王便の所定となり、ライバル路線との差別化が実現しました。その後、京王バス各社の合併があり、品川ナンバーから杉並ナンバーへと変化しましたが、時を経ても、やたら静岡線に入る印象が強かった車両です。

それにしても、東日本大震災の年の新車が、もう世代交代をする頃になったのですね。12年程度使用と考えると順当と言えますが、感覚としては「もう、ラストランなのか」といったところで、時の経過がやたら早く感じます。
 

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入定

2024年03月09日 | 東北


福島県いわき市遠野町に位置する、入定です。新常磐交通が発着します。



入定(にゅうじょう)は、いわき市と小野町とを結ぶ、県道20号線「いわき上三坂小野線」の途中にあります。

上遠野からやって来たバス路線の終点で、この先の上三坂方面には路線がありません。折り返し所が設けられ、バスはスイッチバックして上遠野へ戻ります。



入定の集落へと進む道路。

更に先は林道となっており、入遠野川に沿って古殿町方面に続きます。ダートだそうで、看板には通り抜け出来ないと表示しています。



県道20号線「いわき上三坂小野線」上三坂・小野方面

バスで来られるのは、ここまでです。



2024年2月現在の時刻表。

入定を発着するバスの運行回数は、朝夕合わせて3回です。

上遠野の車庫を起点に、大平経由が1.5往復、川畑経由が1.5往復あります。運行日は平日の学校登校日のみです。

通学需要のバス路線ですが、新常磐交通の運転手不足や減収を理由に、2024年4月に路線廃止となる事が決まりました。また、沿線の小中学校の再編も予定されており、バス路線廃止後は、市の教育委員会がスクールバスを運行する予定です。



さて、夕方の川畑経由が、山を登って来ました。

バスの屋根上には、スピーカーを設置しています。かつては、自由乗降区間でメロディを流していた名残です。



そして、終点の入定に到着。

バスはバックして、折り返し場に収まりました。



折り返し場の裏側から見上げてみました。



折り返し、上遠野行きとなり、出発を待つバス。

廃止が近いこともあってか、私の他にもバスファンの方が訪れていました。(お疲れさまでした(^^))

学校登校日のみ運行する路線ということで、実際の運行最終日がいつになるのかはわかりません。静かに終えそうです。



最後に、バス停留所は少し高い場所にあるので、集落を見下ろす形になり、ちょっと素敵な景色が眺められます。

これから訪れる、新緑や水鏡の季節は、特に絵になりそうです。しかし、残念ながら、次のその頃にはバスはありません。



<撮影2024年2月>
 

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