ツアーバス協議会が結成され、この分野でのネックであった「安全性」「コンプライアンス」等の改善に乗り出した。
同じく、わが地方では格安バスでF市まで3,000円を切るものが現れた。
価格は大きな選択基準だが、価格を含めてサービスの面でも先行企業には多くの問題が見え隠れする。
その一つが予約方法だ。
基本的な予約可能時間は8:00~18:00まで。これを過ぎると19:00まで受けつているF市のセンターのみで可能になる。
当然に、予約回線は混雑しキューが増加し続け放棄電話が増え続け、余計なストレスを利用者に与えてしまう。
その矛先は、バスセンターに向けられ「何十分掛け続けてもかからねーぞ!!」と、唾が掛かりそうなほどの怒りの声の相手をしなければならない。
当然に、夕方近くにコールは殺到し19:01分に親戚に不幸があったキャンセル希望者の望みが叶えられる事はない。
一握りの玄人は、券の購入どころか予約さえもせずに直接バス運転士に交渉して乗り込む。
(満席の場合は乗り込めない)
可哀そうに、必死に電話を掛け続けようやく席を確保し早めに券を購入した後に、アクシデントが起こった彼は再び必死に予約センターにコールを続けるが、予約センターにつながる事はなかった。
彼は、6,000円をみすみす失う。(仮にキャンセルが成功しても100円のキャンセル料が発生する。100円!ベインアンドカンパニーに倣えばこれは悪しき利益の何物でもない)
この様な良き利用者(予約して事前に券を購入する正規のフローを行う人)が、ここでも馬鹿を見るシステムになっている。
受付時間の延長と回線の増加。
アーランC式の計算法、ACDシステム(着信を自動的に振り分け、オペレーターのスキルベースに合わせて割り振る)などの高度なオペレーションシステムが必要だ。
勿論、“親指世代”に向けての携帯での予約システムサービスの高度化も欠かせないだろう。