ハーツクライ、16日の状況
29日に英・アスコット競馬場で行われるキングジョージ6世&クイーンエリザベスDS(英G1)に出走するハーツクライ(牡5、栗東・橋口弘次郎厩舎)の、16日の状況、関係者コメントは以下の通り。
昨日の18時半に栗東を出発し、関西空港から今朝ニューマーケット近くのスタンステッド空港に予定より30分ほど早く到着しました。機内での馬はおとなしく、輸送は順調にクリアできたと思います。
夕方に橋口調教師も到着されたので、今後の調教内容や調教場所については馬の様子を見ながら明日以降決めていくつもりです。(清田俊秀レーシングマネージャー)
ハーツクライ、17日の状況
29日に英・アスコット競馬場で行われるキングジョージ6世&クイーンエリザベスDS(英G1)に出走するハーツクライ(牡5、栗東・橋口弘次郎厩舎)の、17日の状況、関係者コメントは以下の通り。
昨日到着したばかりなので、今日は馬の様子を見る意味で午前中に軽く曳き運動を行いました。慣れない環境のせいか馬房に入ると多少イライラしているが、鎌田調教助手や山本厩務員の話だとドバイの時はもっとひどかったということなので、それほど心配はしていません。
そのドバイでは、乗り運動を1回したら落ち着きが出たそうなので、明日にでも早速乗り運動を再開しようと思います。明日の調教メニューはクマーニ厩舎にあわせ、ロングヒル(7F・ファイバーサンド)をキャンターで駆け上がる予定にしています。
曳き運動終了後は、追い切りを行う場所を探しに、スタッフ一同でニューマーケットの調教施設を回りました。ある程度候補が絞れ、自分の中でイメージが湧いてきたので、天候や馬の状態と相談をしながら、調教場所と調教メニューを選択していくことになると思います。(橋口弘次郎調教師)
ハーツクライ、18日の状況
29日に英・アスコット競馬場で行われるキングジョージ6世&クイーンエリザベスDS(英G1)に出走するハーツクライ(牡5、栗東・橋口弘次郎厩舎)の、18日の状況、関係者コメントは以下の通り。
【橋口弘次郎調教師】
まだ落ち着きがなかったので、万全を期して厩舎構内でのメニューにしてみました。曳き運動、速歩、軽めのキャンターと合計で1時間程度の運動をしましたが、乗り運動の効果もあり、午後になってだいぶ落ち着きが出てきた感じです。明日は改めてロングヒルをキャンターで駆け上がる予定です。
追い切りについては、今のところ日曜日に馬なりを、そして来週の水曜日に最後の1F強で気合をつける最終追いを考えています。最終追いはクマーニ調教師に協力を仰ぎ、併せ馬で行えればと思います。
【鎌田祐一調教助手】
到着3日目での初騎乗でしたが、ドバイ遠征時(の3日目)と比べて体の張りや乗り味など今回の方が良かったですね。一度人に跨られることで馬自身も納得するタイプなので、これから落ち着きが出てくると思いますよ。
【山本国男厩務員】
到着してからちょっとイライラしていましたが、飼葉もしっかり平らげていますし、今のところとくに心配なことはありません。調教をしっかりやらないと元気を持て余す傾向にあるので、今朝の乗り運動でだいぶ落ち着きましたね。
ハーツクライ、19日の状況
29日に英・アスコット競馬場で行われるキングジョージ6世&クイーンエリザベスDS(英G1)に出走するハーツクライ(牡5、栗東・橋口弘次郎厩舎)の、19日の状況、関係者コメントは以下の通り。
【橋口弘次郎調教師】
予定通りロングヒルを1本キャンターで駆け上がりました。すっかり落ち着いた感じで、馬も気分良さそうに走っていましたね。乗り手(鎌田調教助手)も思い通りの速さで調教ができたようですし、動きも良かったと思います。
これまで2度ニューマーケットを訪問したことがあったのですが、その時はただ調教を見学する立場でした。「いつの日か自分の馬を」と思っていたので、今日の調教を見ることは非常に感慨深いものがありましたね。
渡英してからの連日の暑さは見込み違いでしたが、湿度が低く、北海道の夏のような気候なので、問題はないと思っています。
明日の調教は今日と同じメニューで行く予定です。1回目の追い切りについては、23日(日)にウォーレンヒル(5F・エクイトラック)をキャンターで流した後、ロングヒルを馬なりで追い切ろうかと考えています。
【鎌田祐一調教助手】
昨日乗ったことで馬が落ち着きましたね。乗り心地は変わらず良かったです。
ロングヒルで実際乗ってみての印象は、ウッドチップと違って蹄跡が残らないため、常に馬場状態が均一に保たれていることに感激しました。クッションが効いていて本当に乗り心地が良かったです。馬の脚元にも優しそうですし、トレセンにもこういった馬場があったら嬉しいですね。
ロングヒルの印象は、栗東と美浦の坂路を足して2で割ったような感じでしょうか。きつ過ぎず、かといって楽でもなく、馬にとっては適度な運動になったと思います。
自分自身、まさかニューマーケットの調教場で乗ることになるとは思っても見なかったので、今日は調教をつけていてとても気持ち良かったです。
【山本国男厩務員】
調教では落ち着いているようですが、馬房の中では栗東にいるときと変わらず“ヤンチャさん”ですよ(笑)。
暑い日が続いていますが、比較的暑さに強いのと、馬房の中が涼しいのとで、夏負けもせず飼葉(1日6升)をペロリと平らげるほど食欲は旺盛です。
今朝はスポーツ紙(『THE SPORTSMAN』)の1面を飾ったのですが、今度は優勝して1面を飾れるよう引き続き頑張りたいと思います。
ハーツクライ、20日の状況
29日に英・アスコット競馬場で行われるキングジョージ6世&クイーンエリザベスDS(英G1)に出走するハーツクライ(牡5、栗東・橋口弘次郎厩舎)の、20日の状況、関係者コメントは以下の通り。
【橋口弘次郎調教師】
ロングヒルをキャンターで1本流しましたが、気持ち良さそうに駆け上がっていたと思います。
調教後にC.ブリテン厩舎で輸送後初めて体重を量りました。輸送減りするタイプなので少し気になっていたのですが、鞍をつけた状態で500kg超(有馬記念出走時は498kg)と思っていたよりあったので一安心しています。
連日英国のメディアの取材を受けることで、注目度の高さをひしひしと感じるとともに、それだけ強い馬を連れて来ることができたのだなあと改めて実感しています。
明日も引き続きロングヒルでキャンターの予定ですが、今回は順序を逆にし、ハーツを先行させる形で行こうかと考えています。
【鎌田祐一調教助手】
昨日と同じく前の馬を追いかける形でした。先導馬の入りが遅く、途中後続馬に追い抜かれた際、一瞬ハミが掛かりそうになりましたが、すぐに落ち着きリラックスして走っていましたね。馬の状態は変わらずいいので、この状態を維持するよう、これからはいかに平常心を保たせるかが鍵になってくると思います。
【山本国男厩務員】
飼葉を少し増やしましたが綺麗に平らげています。
3歳の時は荒削りで能力だけで走っていた感じですが、ここに来て完成の域に達した感じです。体つきも良く、とくに物足りなく感じるところはないので、あとはこの状態を維持するように努めることが自分の役目だと思っています。
【清田俊秀レーシングマネージャー】
人間が時間を掛け、いろいろと教え込むことで、走りを覚えるサラブレッドが多い中で、この馬に限ってはそういったことを超越した“野性的な強さ”、“本能的に走って強い馬”という印象を身近で接して感じています。
これまで海外遠征は何度か経験しているのですが、今回は鎌田調教助手と山本厩務員という大ベテランのお二人とお仕事をご一緒させていただき、大変心強いとともに、教わることの多い充実した遠征になっています。
渡英からこれまでを振り返って、馬は確実に上昇曲線を描いて来ていますし、スタッフ一同もできる限りのことをしっかりとできていると思います。この良い環境をレース当日まで保てるよう引き続き頑張りたいです。
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