英語についてのご相談です。
「英語の成績が非常に悪いのですが
入試まで何とか克服させたいと思います。
また、本人、家族ともに大学への進路を
希望しています。
夏からでも、まだ間に合うでしょうか?」
(中3生のお母様他)
国際化が進み、インターネットが普及し、英語の重要性がますます
高まっている中、お母様とご家族のお気持ちは大変よくわかります。
また、このようなご相談をたくさん頂きます。大変な相談ごとです。
英語は得意な子は割りと簡単に高得点をとりますが
苦手な子はどんなに頑張ってもなかなか成績が伸びません。
場合によっては、まったく伸びないこともある、そんな科目です。
なぜそうかといいますと、苦手な子は英語の入り口である
「英単語を覚える」というところで、すでにつまづいていることが
多いのです。
一方、英語の得意な子は、いとも簡単にこれをクリアしています。
例えば「机はdesk」ということを学べば「そうか、じゃあ「椅子」は
なんていうんだろう」と興味が広がり、自ら調べます。
ところが、苦手な子はどうかと言うと、「机はdesk」といわれても
「だから、どうしたの」としか思いません。
この差は「英単語を増やす」ということに意義や楽しさを感じるか
どうかの違いなのです。
つまり、能力の差ではなく「性格の違いなのです」
これをいい方向にもって行くのは、学校の授業や塾の指導では
不可能ではないにしろ(去年相当頑張って英語の成績を上げた生徒さんがいます)、
お子様本人に相当な難儀を強いることになります。
相当大変なことです。
ですので、英語が苦手な中3のお子様が今の時期に考えないといけないことは
「ある程度まで成績を伸びたらいい!」と考え、英語以外の教科、得意科目を
磨いて合計点で合格を目指すことが、本人のためではないでしょうか。
では現状で英語の苦手な子は、生涯にわたって英語を学び
国際舞台またはそれに準ずる環境で活躍するという希望は
絶たれてしまうのでしょうか?
私はそうは思っていません。これは私たちの教育観の根本に関わる重要な
問題です。
このことについてはまた次回お話しようと思います。
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