「C列車で行こう!」

なるべく「ネタバレなし」で作品レビューやってます。※ 現在、中国駐在中。しばらく更新できません。。。。

第79回アカデミー賞授賞式!

2007-02-26 | トピックス

第79回アカデミー賞授賞式が25日(現地時間)に行われました。久しぶりにLIVEで授賞式を見ましたが、さすが「世界最大の映画の祭典」だけあって、賞レースがどうこうよりも、一堂に会した東西南北&老若男女の映画人が互いを讃え合い、また、過去の作品や物故者に対して敬意を表する姿がとても感動的でした。やっぱり映画っていいですねー。WOWOWで授賞式を生放送していたわけですが、パーソナリティと同時通訳はちょっと・・・って感じでしたね。明日の夜は字幕ノーカット版が放送されるそうなので、落ち着いて復習することにします。

★主な受賞作&受賞者は次のとおり。(その他の詳細は公式サイトで)

   【作品賞】        「ディパーテッド」
   【監督賞】        マーティン・スコセッシ(「ディパーテッド」)
   【主演女優賞】     ヘレン・ミレン(「クィーン」)
   【主演男優賞】     フォレスト・ウィテカー(「ラスト・キング・オブ・スコットランド」)
   【助演女優賞】     ジェニファー・ハドソン(「ドリームガールズ」)
   【助演男優賞】     アラン・アーキン(「リトル・ミス・サンシャイン」)
   【オリジナル脚本賞】 「リトル・ミス・サンシャイン」
   【脚色賞】        「ディパーテッド」
   【歌曲賞】        「I Need to Wake Up」(「不都合な真実」)
   【作曲賞】        「バベル」
   【長編アニメ賞】     「ハッピーフィート」
   【外国語映画賞】     「善き人のためのソナタ」
   【長編ドキュメンタリー賞】 「不都合な真実」
   【音響編集賞】     「硫黄島からの手紙」

作品賞の「ディパーテッド」には驚かされましたが、その他の主要部門では割と予想どおりの結果だったと思います(ちなみにKUNSANの予想は、主要6部門のうち4部門が正解でした)。歌曲賞は、「ドリームガールズ」が5つのうち3つもノミネートされていたにもかかわらず受賞ならず。。。多分、票が割れてしまったんだろうと思いますが、そこらへんの選考基準は見直した方がいいんじゃないかな(1つの作品につき1曲にするとか)。でも、ビヨンセ(グラミー賞)、アニカ・ノニ・ローズ(トニー賞)、そしてアカデミー助演女優賞に輝いたジェニファー・ハドソンという、各Awadsで頂点に立った、まさに”ドリームガールズ”によるパフォーマンスは楽しませていただきました。やっぱ、サントラ買おうっと(笑)。

監督賞に輝いたマーティン・スコセッシ。名前が読み上げられた瞬間、会場全体がスタンディング・オベーションで沸いた場面はとても感動的でした。しかし、何よりも衝撃的&威圧的だったのが(笑)、プレゼンターだったフランシス・F・コッポラ、ジョージ・ルーカス、スティーブン・スピルバーグとの4ショット!しかも、袖ではJ・ニコルソンが控えていたし・・・いやはや貴重なシーンを見せていただきました・・・。

主演女優賞は、納得のヘレン・ミレン。KUNSANは、「ゴスフォード・パーク」の時の彼女が印象的です。一見怖そうなイメージがありますが、イギリス女優だけあって(?)独特のユーモアも持ち合わせていて、「カレンダー・ガールズ」とか、今はトム・クルーズ夫人となったケイティ・ホームズ共演の「鬼教師ミス・ティングル」といった作品で、時折ハジけた演技を見せてくれるのが、すごく好ましいです。受賞スピーチでの彼女も、とてもかっこよくて素敵でした。主演男優賞のフォレスト・ウィテカー。とても理知的で善人のイメージがあります。俳優だけではなく、サンドラ・ブロック主演「微笑みをもう一度」や、またもやケイティ・ホームズ主演「ホワイト・プリンセス」では監督をつとめるなど多才な人でもあります。8度目のノミネートでも受賞ならなかったチップス先生ことピーター・オトゥール。たとえオスカーが獲れなくても、彼の映画界における功績は誰もが認めるところです。

助演女優賞は、やっぱりジェニファー・ハドソン。今回ベテランの受賞が多かった中で、ビヨンセも思わずもらい泣きした、彼女の感極まり方は初々しくて可愛らしかったです。ただ若いときにオスカーをもらうと人生変わっちゃう人も多いので、これからの女優人生もあせらず、着実に進んでいって欲しいな。あの歌の上手さを埋もれさせるのは勿体ないので、シンガーとして、またはブロードウェイでの活躍を期待しています。これからキャリアをスタートさせる彼女とは対照的に助演男優賞に輝いたのは、ベテランのアラン・アーキン。アカデミー賞のノミネートは実に約40年ぶりにして、今回が初受賞。エディ・マーフィーは残念でしたが、「ドリームガールズ」で俳優としての新たな魅力が見出されたということで、コメディ以外の活躍も今後期待されます。

作品賞では毎年サプライズがありますが、なんと「ディパーテッド」でしたか。レオナルド・ディカプリオマーク・ウォルバーグも自身の受賞はなりませんでしたが、スコセッシ監督の受賞とこの作品賞で悔しさも半減したのでは?個人的には、「インファナル・アフェア」の方が出来がよかった気がしますが、オリジナルよりもリメイクの方が世界的に広く認知されてしまったことに対して、香港の人たちはどう思っているんだろう?しかも、日本がオリジナルだと間違われて紹介されてしまっていたし・・・。KUNSANが予想していた「リトル・ミス・サンシャイン」は残念ながら受賞できませんでしたが、紹介の映像を見ていたら(「オリジナル脚本賞も獲ったし)、すごく観たくなりました。意外だったのは、前評判が高かった「バベル」が振るわなかったこと。内容的に、昨年の「クラッシュ」とかぶるところがあったのが敬遠されたのかな?

その他、受賞者以外で気になったことをいくつかあげると、キムタクにも突っ込まれていましたが、「リトル・ミス・サンシャイン」で助演女優賞にノミネートされていたアビゲイル・ブレスリンちゃん。10歳とはとても思えないほどの落ち着きぶりで、ウィル・スミスの息子ジェイデンくんと一緒につとめたプレゼンター(すごく可愛かった!)でもさりげなくジェイデンくんをフォローしてたし、発表の時も頬杖付いたり終始リラックス。きっと大人のドロドロとした物欲には無縁なんですね(というか、夜遅かったので眠かっただけかもしれませんが)。ちなみに、アビゲイルちゃんは、シャマラン監督の「サイン」でもおしゃまな女の子を演じていましたね。それから、衣装デザイナー賞の発表の時に、プレゼンターのアン・ハサウェイからのフリで、咄嗟に「プラダを着た悪魔」の役のような怒った表情を見せたメリル・ストリープ。脚本家&作家を描いた作品の紹介のあとでカメラに映った時に、咄嗟に物を書いている演技をしたジャック・ニコルソン。さすが名優は、どんな時でもエチュード演技(即興演技)を忘れません(笑)。会場内の主演男優&女優賞はこの二人で決まり!って感じでした(笑)。司会のエレン・デジュネレスは、初めての司会ということもあって、やはりイマイチだったかな。でも、「ゲイと人種問題がなければ、アカデミー賞は成り立たない!」発言や、クリント・イーストウッドとのツーショット写真をスピルバーグに撮らせるという暴挙には思わず笑ってしまいました。

期待されていた助演女優賞ノミネートの菊池凛子ちゃん、それから監督賞・作品賞にノミネートの「硫黄島からの手紙」は残念ながら受賞ならず。それでも、レッドカーペットで堂々と英語で応じる凛子ちゃんや、世界的大女優カトリーヌ・ドヌーブをエスコートする渡辺謙さんを見るにつけ、こういう場でも日本人が浮いて見えなくなったことがすごいなーと素直に嬉しく思います。それから、今年のアカデミー賞の傾向としては、様々な国から様々な作品&俳優がノミネートされ、とても国際色豊かだったこと。カトリーヌ・ドヌーブが言っていたように、国籍は違えども「映画」という言語でつながっている、という気がします。それから、アル・ゴア「不都合な真実」を通して訴えた「地球の環境を守る」ことに対して、ハリウッドが真剣に取り組もうとし始めたことがとても印象的でした。


今年もやっぞ!アカデミー賞大予想!

2007-02-24 | トピックス

第79回アカデミー賞授賞式まであとわずか!ということで、今年もアカデミー賞の大予想(主要6部門)にチャレンジしてみたいと思います。(ノミネートはこちら

(参考)昨年の予想(ちなみに昨年は5割の正解率でした。)
【助演女優・男優部門】【主演女優・男優部門】【監督賞・作品賞部門】

予想にあたっては、①国・年齢・人種のバランス、②これまでのキャリア・貢献度、③アカデミー会員のウケのよさetc.を考慮。あとは「勘」かな(笑)。だって、まだ見てない作品もあるし。

 KUNSANのアカデミー賞大予想!
   【作品賞】     「リトル・ミス・サンシャイン」
   【監督賞】     マーティン・スコセッシ(「ディパーテッド」)
   【主演男優賞】  レオナルド・ディカプリオ(「ブラッド・ダイアモンド」)
   【主演女優賞】  ヘレン・ミレン(「クィーン」)
   【助演男優賞】  アラン・アーキン(「リトル・ミス・サンシャイン」)
   【助演女優賞】  ジェニファー・ハドソン(「ドリームガールズ」)


助演女優賞は、「ドリームガールズ」ジェニファー・ハドソンで決まりでしょう!ゴールデン・グローブ賞をはじめ、数々の映画賞を総ナメ状態。今年は”彼女の年”のような気がします。菊池凜子ちゃんは、アカデミー会員に対する知名度がねー・・・。でもノミネートされるだけでもすごい快挙です!助演男優賞は、迷いましたがアラン・アーキン。エディ・マーフィーもいい演技をしたし、これまでの彼のハリウッド映画に対する貢献度を考えると、獲らせてあげたい感じもしますが、「ドリームガールズ」から演技部門での2部門受賞はさすがに難しいのでは?

主演女優賞は、下馬評通りヘレン・ミレン。このカテゴリーはノミネート5名のうち、実に3名が英国女優なんですね。唯一のアメリカ人女優はメリル・ストリープ。誰が獲ってもおかしくない実力派揃い(一番若いケイト・ウィンスレットでも既に5度目のノミネート)ですが、昨年のリース・ウィザースプーンといい、ヒラリー・スワンクといい、若い時にオスカーを獲ると私生活が・・・となってしまうので、今年は何事にも動じない(笑)ベテラン女優に獲ってもらいましょう!コメディではオスカーが獲れないというジンクスに、名女優メリル・ストリープに打ち破って欲しいという気持ちが少しありますが・・・。

監督賞は、マーティン・スコセッシ。不思議なことに、これまでオスカーとは縁がないスコセッシ監督ですが、これまでの功労を讃える意味で監督賞をあげてもいいかな。プレゼンターでロバート・デ・ニーロが出てくればいいのに(笑)。主演男優賞は、スコセッシ監督と同じ理由でレオナルド・ディカプリオを押します。「タイタニック」「アビエイター」と、これまで惜しいところでオスカーを逃してきたレオ様ですが、そろそろあげてもいいかな?とアカデミー会員も思っているはず。そして、ノミネートは「ブラッド・ダイアモンド」でしたが、「ディパーテッド」との合わせ技ということも考えられますね。最有力のフォレスト・ウィテカーが受賞すると、シドニー・ポワチエ、デンゼル・ワシントン、ジェイミー・フォックスに続く4人目の黒人俳優の受賞となります。

作品賞は、意表をついて「リトル・ミス・サンシャイン」。昨年のサプライズ(=「クラッシュ)がまだ尾を引いているようで(笑)、今年も伏兵がくるのではないかと。「バベル」「硫黄島からの手紙」は、賞レース向けのいかにもっていう作品なのがどうもねぇ・・・。余談ですが、長編アニメ部門にノミネートされている「カーズ」、KUNSANは感動で泣いてしまったほど好きだったので、作品賞にノミネートされなかったのは(しようがないけど・・・)ちょっぴり残念でした。


第79回アカデミー賞、ノミネート発表!

2007-01-24 | トピックス

第79回アカデミー賞のノミネーションが発表されました。「ドリームガールズ」「バベル」がそれぞれ6部門(「ドリーム~」は8候補、「バベル」は7候補)でノミネート。先日、見てきたばかりの「ディパーテッド」は作品賞、監督賞、助演男優賞(マーク・ウォールバーグ)など5部門でノミネートされています。助演女優賞部門では、「バベル」の菊池凜子がノミネートされていますね。日本人女優としては、1958年に同部門で受賞したナンシー梅木さん以来二人目の快挙。クリント・イーストウッド監督の「硫黄島からの手紙」作品賞、監督賞でノミネート。こういった日本がらみの作品があると授賞式を見るのが楽しみになってきますね。授賞式は現地時間の2/25の予定。エレン・デジュネレスが初の司会をつとめます。
(主要6部門のノミネートは以下のとおりです。)

   【作品賞】
    「バベル」
    「ディパーテッド」
    「硫黄島からの手紙」
    「リトル・ミス・サンシャイン」
    「クィーン」

   【監督賞】
    アレハンドロ・ゴンザレス・イリャニトゥ(「バベル」)
    マーティン・スコセッシ(「ディパーテッド」)
    クリント・イーストウッド(「硫黄島からの手紙」)
    スティーヴン・フリアーズ(「クィーン」)
    ポール・グリーングラス(「ユナイテッド93」)

   【主演女優賞】
    ペネロペ・クルス(「ボルベール<帰郷>」)
    ジュディ・デンチ(「Notes On A Scandal」)
    ヘレン・ミレン(「クィーン」)
    メリル・ストリープ(「プラダを着た悪魔」)
    ケイト・ウィンスレット(「リトル・チルドレン」)

   【主演男優賞】
    レオナルド・ディカプリオ(「ブラッド・ダイヤモンド)」)
    ライアン・ゴスリング(「Half Nelson」)
    ピーター・オトゥール(「Venus」)
    ウィル・スミス(「幸せのちから」)
    フォレスト・ウィテカー(「ラストキング・オブ・スコットランド」)

   【助演女優賞】
    アドリアナ・バラザ(「バベル」)
    ケイト・ブランシェット(「Notes on a Scandal」)
    アビゲイル・ブレスリン(「リトル・ミス・サンシャイン」)
    ジェニファー・ハドソン(「ドリームガールズ」)
    菊池凛子(「バベル」)

   【助演男優賞】
    アラン・アーキン(「リトル・ミス・サンシャイン」)
    ジャッキー・アール・ヘイリー(「リトル・チルドレン」)
    ジャイモン・フンスー(「ブラッド・ダイヤモンド」)
    エディ・マーフィー(「ドリームガールズ」)
    マーク・ウォールバーグ(「ディパーテッド」)

は、ゴールデン・グローブ賞受賞作&受賞者
(「硫黄島~」は外国映画部門での受賞)


ゴールデン・グローブ賞発表!

2007-01-16 | トピックス

今年度のゴールデン・グローブ賞が15日(現地時間)発表になりました。(主な部門の受賞者&作品は次のとおり)

  【作品賞(ドラマ】
    「バベル」
  【作品賞(コメディ&ミュージカル】
    「ドリームガールズ」
  【主演男優賞(ドラマ)】
    フォレスト・ウィテカー(「ザ・ラスト・キング・オブ・スコットランド」)
  【主演男優賞(コメディ&ミュージカル】
    サシャ・バロン・コーエン(「Borat」)
  【主演女優賞(ドラマ)】
    ヘレン・ミレン(「クィーン」)
  【主演女優賞(コメディ&ミュージカル】
    メリル・ストリープ(「プラダを着た悪魔」)
  【助演男優賞】
    エディ・マーフィー(「ドリームガールズ」)
  【助演女優賞】
    ジェニファー・ハドソン(「ドリームガールズ」)
  【監督賞】
    マーティン・スコセッシ(「ディパーテッド」)
  【脚本賞】
    「クィーン」
  【外国語映画賞】
    「硫黄島からの手紙」
  【アニメ作品賞】
    「カーズ」

例によって、まだ日本で公開されていない作品もありますが、パッと見た感じでは話題作が目白押しだった昨年に比べると、ちょっと寂しい印象ですね。それでも、ブラッド・ピット、ケイト・ブランシェット、ガエル・ガルシア・ベルナル、役所広司、菊池凛子(惜しくも助演女優賞ならず!)といったワールドワイドな俳優陣が勢揃いしている「バベル」、今週20日に公開される「ディパーテッド」(インファナル・アフェア」のハリウッドリメイク版)、デスチャのビヨンセ、エディ・マーフィー(助演男優賞受賞!)、「Ray」でオスカーをとったジェイミー・フォックスらが出演する「ドリームガールズ」は早く観てみたいな。

「硫黄島からの手紙」「父親たちの星条旗」は、別の作品と見なされるんですねー。しかも、「硫黄島~」は外国語映画賞に輝きました。外国語映画という定義がよく分かりませんが、監督はクリント・イーストウッドでも、台詞は日本語だから・・ということなのでしょうか?この勢いだとアカデミー賞の最有力作品になるのかな。確かにクリント・イーストウッドは素晴らしい監督だけど、賞獲りすぎって感じもするので、オスカーにはあまり縁のないマーティン・スコセッシ(「ディパーテッド」)に今年はがんばってもらいたい!

女優賞では、ドラマ部門=ヘレン・ミレン、コメディ&ミュージカル部門=メリル・ストリープとベテラン勢が制しました。そういえば、メリル・ストリープは映画版「マンマ・ミーア!」にも出演するようですね。かつて「ミュージック・オブ・ザ・ハート」でバイオリン教師を演じていましたが、歌ったり踊ったりもするのかな?いくつになっても新しい作品、役柄にチャレンジし続ける姿勢はさすがですね!

アカデミー賞の前哨戦と言われるゴールデン・グローブ賞。そのアカデミー賞のノミネートは来週23日(現地時間)に発表されます。


キネマ旬報ベストテン!

2007-01-11 | トピックス

先日、2006年度のキネマ旬報ベストテンが発表されました。

     (日本映画)
     1 フラガール
     2 ゆれる
     3 雪に願うこと
     4 紙屋悦子の青春
     5 武士の一分
     6 嫌われ松子の一生
     7 博士の愛した数式
     8 明日の記憶
     9 かもめ食堂
     10 カミュなんて知らない

     (外国映画)
     1 父親たちの星条旗
     2 硫黄島からの手紙
     3 グエムル―漢江の怪物―
     4 ブロークバック・マウンテン
     5 麦の穂をゆらす風
     6 太陽
     7 カポーティ
     8 グッドナイト&グッドラック
     9 クラッシュ
     10 マッチポイント

「かもめ食堂」「ブロークバック・マウンテン」しか見てないのでコメントできない(笑)。映画ブログを書いているKUNSANとしては、大変お恥ずかしい限りです・・・。言い訳するつもりはありませんが、ミニシアター系作品が多くないですか?うちは田舎なんで、見たくても映画館で見られないんですよ。ということで、DVDの方で復習したいと思います・・・。


「SPIRIT」ノーカット完全版!

2006-05-10 | トピックス

ジェット・リー主演「SPIRIT」のDVDリリースが決定しました。公式サイトによると、3パターンあるようです。

①通常版(7/14発売)1枚組。オリジナルキャストによる吹き替えを収録。特典映像はメイキング。2006年9月13日までの期間限定生産。

②特別版(7/14発売)=2枚組。初回限定豪華BOX仕様。80分を超える特典映像(撮影の舞台裏、来日時インタビュー、ジェイ・チョウPV映像、ストーリーボード・コレクション、スチールギャラリーetc.)。

③コレクターズBOX(今秋発売予定)=約40分の未公開映像を収録したノーカット完全版(未公開部分にはミシェル・ヨーが出演)。豪華封入特典には絵コンテ集、ポストカード30枚セット。

何と言っても目玉は、「ノーカット完全版」でしょう!世界初DVD化だそうです。以前、
レビューのところでも書いていましたが、本国版も日本版も約40分ものカットシーンがあったそうです。まあ、「ノーカットだから素晴らしい作品」とは限らないのでしょうが、とりあえずミシェル・ヨー姐さんのシーンが復活されるのは喜ばしいことです。それから、特別版に収録されるジェイ・チョウのPV。日本版では、ジェイのエンディング曲が日本の無名バンドのものに差し替わっていました。多分、ものすごーい抗議があったんでしょう。KUNSANは、別ルートからジェイのPVは入手済みなので、出来ればジェイの日本でのコンサートにコメントを寄せたジェット・リーの映像(←かなりハイテンションなジェット・リーが可笑しいらしい)を特典にしてほしかったな(笑)。


アカデミー賞結果発表!!

2006-03-07 | トピックス

5日(現地時間)、アカデミー賞の結果が発表されました!
(主な受賞作、受賞者は次のとおり。その他の部門は公式サイトで。)

  【作品賞】
    「クラッシュ」
  【監督賞】
    アン・リー(「ブロークバック・マウンテン」)
  【主演男優賞】
    フィリップ・シーモア・ホフマン(「カポーティ」)
  【主演女優賞】
    リース・ウィザースプーン(「ウォーク・ザ・ライン/君につづく道」)
  【助演男優賞】
    ジョージ・クルーニー(「シリアナ」)
  【助演女優賞】
    
レイチェル・ワイズ(「ナイロビの蜂」

  【オリジナル脚本賞】
    「クラッシュ」(ポール・ハギス ボビー・モレスコ)
  【脚色賞】
    「ブロークバック・マウンテン」(ラリー・マクマートリー ダイアナ・オサナ)
  【外国語映画賞】
    「Tsotsi」(南アフリカ)

KUNSANの予想は、3部門(助演女優&男優、監督賞)が的中いたしました。終わってみれば、有力作品にうまく賞が散らばったなという感じでしたね(「ミュンヘン」のウケが意外に悪かったのは少し驚きでしたが・・)。最優秀作品賞は
「クラッシュ」でしたね。日本でも既に一部の地域で公開されていますが、オスカーを獲得したことだし、全国でロードショーされていくのではないでしょうか?監督のポール・ハギスは、脚本家として携わった「ミリオンダラー・ベイビー」に続いて2年連続の作品賞受賞。また一人、才能ある映画人が現れましたね。

ここに至るまで数々の映画賞を総ナメにしてきた「ブロークバック・マウンテン」ですが、やはり保守的なアカデミーという牙城は落とせませんでした。そのかわり、アン・リー監督が、アジア人初となる最優秀監督賞を受賞!大変喜ばしいことでした。また、「オリジナル脚本賞」も受賞していますが、原作は「シッピング・ニュース」のアニー・プルーなんですね。俳優陣は惜しくも賞を逃しましたが、この作品をきっかけに婚約し、昨年女の子をもうけたヒース・レジャー&ミシェル・ウィリアムズのカップルが微笑ましかったです。特にミシェルは、KUNSANの好きなドラマ「Dawson's Creek」でJen役を演じていたので、まるで身内のように(笑)、画面に映る姿をドキドキしながら見守っていました。

「助演女優賞」「助演男優賞」はゴールデン・グローブ賞と同じ顔ぶれ。「シリアナ」は石油業界、「ナイロビの蜂」は製薬業界の暗部にメスをいれた骨太な社会派作品。実力派の二人だけに当然の受賞でしょう。特にジョージ・クルーニーはようやくオスカーに手が届きました。受賞スピーチも、名前の羅列ではなく、映画を愛する彼らしい心に残る言葉でした。近い将来、監督賞&作品賞を獲れる日も来るでしょう。レイチェル・ワイズはやはりお腹が大きかったですが、ますます美しくなった気がします。

「主演男優賞」はフィリップ・シーモア・ホフマン。いつもの役柄のイメージで、オスカーを受賞しても、斜に構えて皮肉なセリフが出てくるのかと思いきや、可愛いくらい感激してましたね(笑)。一方、「主演女優賞」は、リース・ウィザースプーン。ミュージカル&コメディには厳しいと言われるアカデミー賞なので、彼女の受賞は嬉しいサプライズでした。さすが名家のお嬢様だけあって「優等生ギャル!」(笑)なスピーチでした。(リースについては、後日また詳しく取り上げます。)縁の下のダンナ=ライアン・フィリップも「クラッシュ」に出演していたし、昨晩は夫婦にとってスペシャルな一夜になったことでしょう。

今年のアカデミー賞は、ノミネート作が人種、宗教、ゲイ問題等を扱った社会派の作品が多かったせいか、授賞式自体も地味な感じがしましたね。司会のジョン・スチュワートはちょっとイマイチだったかなー・・・でも、ジョージ・クルーニーの添い寝はうらやましかったぞ(笑)。KUNSAN的にツボだったのが、ダスティン・ホフマン!ベテラン俳優の彼ですが、どうしてプレゼンターになるとあんなに落ち着きがないのでしょう(笑)。本人も「演じる方が簡単だよ!」なんて言っていましたが、結構ああいう場も嫌いじゃないんだろうなあ(笑)。そういえば数年前のグラミー賞にも出ていました(その時もかなり浮いていたような・・・)。まあ、いろいろ書きましたが、映画ファンにとっての大イベント=「アカデミー賞」、今年も楽しませてもらいました。とりあえず、公開中または公開待機中の受賞作を早く観に行きたいと思います。


アカデミー賞、大予想! 【監督賞・作品賞】

2006-03-04 | トピックス

これまで、「助演女優・助演男優賞」「主演女優・主演男優賞」とアカデミー賞の大予想をしてきたわけですが、最終回は「監督賞・作品賞」のオスカーの行方を予想してみたいと思います。
赤太字がKUNSAN予想)

【監督賞】                        【作品賞】
  ジョージ・クルーニー(「グッドナイト&グッドラック」)   「グッドナイト&グッドラック」
  ポール・ハギス(「クラッシュ」)               「クラッシュ」
  アン・リー(「ブロークバック・マウンテン」)     「ブロークバック・マウンテン」
  ベネット・ミラー(「カポーティ」)              「カポーティ」
  スティーヴン・スピルバーグ(「ミュンヘン」)       「ミュンヘン」

あえて横に並べてみましたが、監督と作品がきれいに対応していますね。言うなれば「5作品」の争いか?過去の結果から見ると、「監督賞」&「作品賞」のW受賞が多いのですが(ちなみに昨年は、監督賞=クリント・イーストウッド、作品賞=「ミリオンダラー・ベイビー」)、今回は、人種問題、同性愛といったヘヴィな内容を扱った作品が多いので、投票する人の信教、政治的立場等によって票が分かれるのではないかと思います。(しかし、同じアジア人としては、アン・リー&「ブロークバック・マウンテン」のW受賞を祈っているのですが・・・)


一応、前評判の高い「ブロークバック・マウンテン」「ミュンヘン」で賞を分け合うだろうと予想しましたが、二作品の評価に迷う人がいれば、他作品にも「漁夫の利」のチャンスがあるかも。助演男優賞のところでも触れていますが、ジョージ・クルーニーの存在がキーになるような気がします・・。それから、「ミリオン・ダラー・ベイビー」の脚本家だったポール・ハギス「クラッシュ」もここにきて評価が上がってきていますね。

とまあ、これまで勝手に予想をしてきましたが、結果はどうなりますやら?授賞式は5日(日本時間6日)にロサンゼルスで行われます。(ちなみに前日にはラジー賞の発表がありますね♪)



アカデミー賞、大予想! 【主演女優・主演男優賞】

2006-03-02 | トピックス
前回の「助演女優・助演男優賞」に引き続き、「KUNSANのど~んと予想してみよう!(仮)」の第2回目は「主演女優・主演男優賞」部門です。(赤太字がKUNSAN予想)


   【主演女優賞】
     ジュディ・デンチ(「Mrs. Henderson Presents」)
     フェリシティ・ハフマン(「Transamerica」)
     キーラ・ナイトレイ(「プライドと偏見」)
     シャーリーズ・セロン(「スタンドアップ」)
     リース・ウィザースプーン(「ウォーク・ザ・ライン/君につづく道」)

   【主演男優賞】
     フィリップ・シーモア・ホフマン(「カポーティ」)
     テレンス・ハワード(「Hustle & Flow」)
     ヒース・レジャー(「ブロークバック・マウンテン」)
     ホアキン・フェニックス(「ウォーク・ザ・ライン/君につづく道」)
     デヴィッド・ストラザーン(「グッドナイト&グッドラック」)

すごく悩んだのが「ウォーク・ザ・ライン」の主演二人。ゴールデン・グローブ賞ではそろって受賞しているのですが、ミュージカル&コメディには評価が厳しいアカデミー賞ということで、やはりオスカーは難しいかな?(可能性があるとしたら、リースに獲って欲しいです。)

主演女優賞部門は、若手、中堅、ベテランとバランスよくノミネートされていますが、間をとって(笑)フェリシティ・ハフマンかな。NHKのBSで放送されているドラマ「デスパレートな妻たち」でも人気があるし、ここは「合わせ技一本」ということで・・・。ちなみに旦那さんは、「ファーゴ」「マグノリア」等のクセ者俳優ウィリアム・H・メイシー。実力派でありながら地味めの夫婦にスポットライトを当てて欲しいというKUNSANの願望でもあります。

主演男優賞については、大方の予想はフィリップ・シーモア・ホフマンだと思いますが、あえてヒース・レジャー。あまり深い意味はありません。翌朝の新聞に出る受賞者勢揃いの写真を思い浮かべたとき、若いイケメンが入っていた方が絵的に映えるかなあと思っただけです(笑)。ジョージ・クルーニーにフィリップ・シーモア・ホフマンじゃあ、ちょっとムサいでしょ?ジョージも冗談で、「ヒースはかっこいいので、今度ゲイ映画で共演したい。」とラブコールを送っていました(笑)。

                                     (次回は【監督賞・作品賞】です。)

アカデミー賞、大予想! 【助演女優・助演男優賞】

2006-02-28 | トピックス

明日から3月-。ということは、「第78回アカデミー賞授賞式」ももうすぐなんですね~(現地時間5日)。日本ではまだ公開されていない作品も多く、この時点で受賞予想するのは「無謀」というか「無意味」というか・・・でも、やっちゃいます!(笑)。WOWOWのLIVE中継は見られませんが、少しでもワクワク感を感じたいですからねー。ということで、主要6部門のオスカーの行方を考えてみました。(赤太字がKUNSAN予想)

  【助演女優賞】
    エイミー・アダムス(「Junebug」)
    キャサリーン・キーナー(「カポーティ」)
    フランシス・マクドーマンド(「スタンドアップ」)
    レイチェル・ワイズ(「ナイロビの蜂」)
    ミシェル・ウィリアムズ(「ブロークバック・マウンテン」)

エイミー・アダムス以外は、みんなKUNSANの好きな女優さんばかり。なので、はっきり言って誰が獲っても構いません(笑)。個人的には「ドーソンズ・クリーク」のミシェル・ウィリアムズに肩入れしてしまいますが、ここ数年の傾向を見ると、中堅どころの女優が多く獲っているので、GG賞も獲ったレイチェル・ワイズが最有力でしょう。そういう意味ではキャサリン・キーナーにも可能性あるかも。フランシス・マクダーモンドはもはや常連さん。過去には主演女優賞(「ファーゴ」)も受賞していますので、今回は他の人に譲ってあげてください(笑)。そういえば、レイチェル・ワイズはオメデタだったと思いますが、会場には来れるのかな?

  【助演男優賞】
    マット・ディロン(「クラッシュ」)
    ジョージ・クルーニー(「シリアナ」)
    ポール・ジアマッティ(「シンデレラマン」)
    ジェイク・ギレンホール(「ブロークバック・マウンテン」)
    ウィリアム・ハート(「ヒストリー・オブ・バイオレンス」)

「そろそろジョージにオスカーあげてもいいかな?」とアカデミー会員は思っているはず(笑)。ジョージ・クルーニーって人柄がいいから同業者にも好かれていそう。彼が監督を手がけた「グッドナイト&グッドラック」も監督賞と作品賞にノミネートされていますが、こちらは「ブロークバック・マウンテン」「ミュンヘン」を押しのけての受賞は難しいかな・・でも、アカデミーって、監督をする俳優(クリント・イーストウッド、ケビン・コスナー、メル・ギブソン・・)が好きなので、大番狂わせもあるかも。久々のマット・ディロンも気になります。話題作「ブロークバック・マウンテン」のジェイク・ギレンホールはまだ若いし、いずれ機会もあるでしょう。

                                   (次回は【主演女優・男優賞】です。)