日本
ドラマ/コメディ
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『重力ピエロ』『アヒルと鴨のコインロッカー』の原作者である伊坂幸太郎の
「フィッシュストーリー」に収められた短編小説を、本作が伊坂と4作目の
タッグとなる中村義洋監督が映画化した心温まるヒューマン・ストーリー。
東日本大震災で被災後の宮城・仙台でオールロケを行い、同じ年、同じ日に
生まれた2人の青年がたどる奇妙な運命を描く。
伊坂、中村監督コンビの過去3作品すべてに出演している『ロボジー』などの
濱田岳を主演に、大森南朋、木村文乃、石田えりなど多彩な顔ぶれがそろう。
(シネマトゥデイさんより抜粋)
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宮城県仙台市、生まれた年も日にちも一緒の2人は成長した後、片方はプロ野球の
人気選手、もう片方は空き巣というまったく異なる人生を歩んでいた。
ある日、空き巣をなりわいとする今村(濱田岳)が恋人の若葉(木村文乃)と
共に、地元のプロ野球選手(阿部亮平)の家に盗みに入っるが、今村は一向に
仕事を開始するそぶりを見せない。
すると部屋に女性から電話がかかってきて……。
(シネマトゥデイさんより抜粋)
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大好きな作家である伊坂幸太郎の短編であり、監督が『アヒルと鴨のコイン
ロッカー』『フィッシュストーリー』『ゴールデンスランバー』と伊坂作品を
映画化してきた中村義洋監督で、その3作品全部に出演している濱田岳が主演
と来れば観に行かずにはいられないってことで新宿ピカデリーにて鑑賞。
うん、良かった。濱田岳の存在が。
68分という短さながらも、原作独特の台詞回しや伏線の設定と回収がきっちり
描かれていて原作好きとしては大変面白かった。
また、原作:伊坂幸太郎で監督:中村義洋のコンビ作では常連となっている
濱田岳の存在が素晴らしい。
尾崎にこだわるところとか、三角形の秘密を見つけたら、彼女にあっけなく
知ってると返されて驚くあたりの、ちょっと天然っぽいところは濱田岳以外の
役者さんでは務まらないだろうなと思う。
でも、この作品、伊坂幸太郎の原作を読んでいないと、面白みが半減して
しまうかも。
特に黒澤って人物は『ラッシュライフ』や『重力ピエロ』、『フィッシュ
ストーリー』に出てくる人物で、これらの原作を読んでいると黒澤の人となり
が分かるのだが、今作だけだと黒澤の人となりがわかりづらいかな。
原作読んでいる人なら、黒澤のセリフで知り合いに遺伝子関係の仕事をしている
云々ってとこで重力ピエロのあの人かとニヤリとできたりしてより楽しめると
思う。
個人的には中村監督には『グラスホッパー』を映像化して欲しいな。
お薦め度:★★★★☆(4/5)
クリックしてくださった方、ありがとうございます。
『グラスホッパー』の映画化、もの凄く良いと思いますが、私的には、よりコミカルな『マリアビートル』の方が面白そうだと思うのですが…
どんなもんでしょ?(^m^:)
伊坂作品の映像化はもう中村監督に限りますし、中村監督と濱田くんのコンビもティム・バートンとジョニー・デップの関係みたいで、これからも観たいですね。
コメントありがとうございます。
すいません。
私、伊坂幸太郎が好きって言うわりには、
文庫本で出たものしか読んでないんですよね。
家ではあんまり本に目を通さないで、もっぱら外で読むので、持ち運びに便利な文庫本しか
買わないんですよ。
なので、読んだことのある中でまだ映画されて
ない『グラスホッパー』あたりを映画化して
欲しいなぁと思った次第です。
『マリアビートル』ですか?
おそらく文庫本では出てないはずなんですが、この際ですからちょっと本屋で探して読んで
みたいですね。
まぁ基本、中村監督で濱田岳が出演してれば
どの作品でも大歓迎なんですけど。
彼の存在なくして、この物語は成立しえなかったと思うくらい。
いつもこうやって作ってくれればいいのに・・と思ったあたしは不遜かなあ。。
コメントありがとうございます。
濱田岳の存在あってのものでしたね。
個人的には伊坂原作の映画で中村監督と
濱田岳のコンビ作は外れ無しだと思って
いるので、今後もこのコンビで伊坂作品を
映画化してほしいところです。