★★たそがれジョージの些事彩彩★★

時の過ぎゆくままに忘れ去られていく日々の些事を、気の向くままに記しています。

マッチの火

2017年09月17日 21時50分38秒 | 徒然(つれづれ)
 机の引き出しの中を整理していたら、潰れたマッチ箱が出てきた。
 中を見たら5本のマッチが入っていた。
 条件反射的に煙草をくわえ、マッチで火をつけ、一服した。

 妙に心が落ち着いた。

 マッチで煙草に火を点けるなんて、何年ぶりだろう。
 5年や10年ではきかないと思う。

 今は使い捨てライターを携帯している。
 それ以前は、長らく3、4種類のZIPPOを使いまわしていた。
 ということは、マッチを愛用していたのはその前ということになる。
 
 大学時代はほとんどマッチだった。
 出先でなくなれば、煙草屋や駅の売店で買ったりもした。 
 下宿には、いろんな喫茶店のマッチを常備していたものだ。
 
 当時の喫茶店は宣伝ツールとして、マッチはくれたり、レジ横に置いたりしていた。
 それを収集して、下宿の壁に飾ったりしている連中もいた。

 嫌煙運動の高まりとともに、多くの喫茶店は禁煙になり、宣伝用のマッチを作ることもなくなった。
 
 あれはひとつの文化だったと思う。
 そして今、悲しいかな、その文化は消滅した。

 そんなセンチなことを言う前に煙草をやめろ、という声が聞こえてきそうだ。
 
コメント
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