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H

2017-10-08 | 作家別諸々(は行)



蜂巣敦
写真:山本真人
『殺人現場を歩く』★★


結構なインパクト
誰もが知っている表紙の家

ちくま文庫
後ろ帯を見てドキッとしてしまった。
株式会社筑摩書房
蔵前にあるらしい(2008年発行時)


解説が角田光代でそれも興味を惹かれた。

作者がとりあげた事件のすべては、私たちがふつうに暮らしているその日常のなかで起きた。私たちが時代の空気を(好むと好まざるとにかかわらず)吸って生きているのと同様に、それぞれの事件も、その同じ空気を吸って生じたできごとだ。ひとつの事件が報道され、新たな事件が起きればその報道は過去になるが、消えるわけでも解決をみるわけでもない。私たちとともに事件もまた年齢を重ねていく。本書で切り取られた場所が、裂け目を抱えたまま、そこに在り続けるように。








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