☆ごんたの本棚☆

通勤時間は読書の時間(*´∀`*)☆

伊坂幸太郎【フィッシュストーリー】

2007年02月13日 | ◇レビュー◇
ネタバレ注意!!!ネタバレ注意!!!ネタバレ注意!!!ネタバレ注意!!!

伊坂ワールドの名脇役たちが遭遇する、「別の日・別の場所」での新たな事件。
売れないロックバンドが、最後のレコーディングで叫んだ音にならない声が、時空を越えて奇蹟を起こす。伊坂幸太郎の真骨頂とも言える多重の企みに満ちた表題作他、読者人気の特に高い“あの人”が、今度は主役に! デビュー第一短編から最新書き下ろし中編まで、変幻自在の筆致で編んだ伊坂流ホラ話の饗宴。

評価→★★★★☆ スゴイ面白い(o→ܫ←o)

◇感想◇
発売日当日・・・売り切れΣ(゜д゜lll)
ないわー、ありえないわー(゜д゜)
予約してなかった私が悪いんだけど、まさかないとは思わなかったんだよ。
「伊坂が・・・伊坂が足りない・・・」
手に入れるまで、伊坂不足に苦しみました。
【フィッシュストーリー】が一番のお気に入りです。
この話は、今まで読んだ本の中でベスト3に入ります。

リンクしまくり(●´ω`●)
今までの作品を読んでなくても一応わかるけど、読んでないと意味がない!
「あ。コイツ、この後ああなるんだな。」ていう楽しみ。
リンクをいつかまとめてみようと思う。


【動物園のエンジン】
どこかで知っている面々が集合!
河原崎のこじつけ推理、私もよくやってる(*≧∀≦)
「エンジンが切れた」というセリフに鳥肌立った。
ラストがあっさり終わってたのが残念だった。


【サクリファイス】
不思議な風習のある村のお話。
「村のために、俺たちはやめたんだ」
と、それに続く後のセリフがいい(。´ω`。)ジーン
最高の友情ではないかなと思う。
そして、私の大好きなキャラクター・黒澤出場。


【フィッシュストーリー】
最ッ高ですこういうのに弱いです。
そして、何から何までカッコよすぎます。
何度も繰り返し読みたいなぁ(*´∀`*)

『僕の孤独が魚だとしたら、そのあまりの巨大さと獰猛さに、鯨でさえ逃げ出すに違いない』
カッコよすぎです(*´Д`)
帯裏にこんなのが→『僕の小説が魚だったとしたら、・・・(略)』
これには笑っちゃいました。
帯を捨てられないなと思ったのは初めてでした(*´艸`)

「お礼はその人のお父さんに」
いや、あの曲を薦めたその人のお父さんの友人に。
いやいや、あの曲を作ったあのバンドに。
いやいやいや、あの曲のレコーディングで叫んだあいつに。
「これは誰かに届くのかなあ」
届いてるよ!届いたんだよ!誰も知らないけど、世界中のみんなに届いたんだよ!
この中の登場人物も知ることのないこの繋がりを知ることができる喜び(●´ω`●)
妙にね、感動するんです。


【ポテチ】
はい。また黒澤登場(*´∀`*)
この話のキーマンの尾崎が、最後まで出てこないのがカッコいい。
サラッとした今村とカラッとした大西の2人のキャラがまたイイ。
2人の会話は、コントのよう。
ラストシーンは何とも言えない感動。
喉の奥のあたりがキューンとなりました。
交代を告げるところで泣きそうになった。
ヒーローに憧れちゃうんだよな・・・。
何かこの感じ、味わったことがあるなと思ったら・・・。
気まぐれでチケット買って観に行ったサッカーの試合で、前俊を見た時の感動を思い出した。
途中からヒョッコリ出てきて、決勝ゴールを決めたんだったなぁ。