オススメしますこの一冊!

三宅孝治税理士事務所による、お客様にお勧めしたいこの一冊!

人間関係が「しんどい!」と思ったら読む本     心屋 仁之助 著

2015-04-29 09:42:34 | 本の紹介

  雨が多く、寒暖の差が大きかった4月。

体調を崩された方も多くおられたのではないでしょうか。

いよいよGW。 お天気も安定し、新緑がまぶしい季節となってきました。

新入社員の皆様も、少し職場に慣れ始めたころではないでしょうか。

反面、「五月病」と呼ばれる精神的な疲労が起こるのもこの頃です。

 日々新しいことに直面し、上司・先輩や同僚との関わりにも神経を遣って大変

ですよね。(逆も真なりなんですよ。笑)

  そこで、今回の一冊は、心理カウンセラー 心屋仁之助さんの本をご紹介します。

心屋さんの著者紹介のところに、「性格リフォームの匠」とあるのに目をひかれたのと、

こんな能天気そうな私でも「しんどい」と思うことがたま~にあって、「私って・・・」

似合わないくらい落ち込むことがあるので、「じゃ、ちょっと匠に・・・」と手に取った一冊です。

 

    心屋さんのしゃべり(文章なんですけどね)、おもしろいんです。

心屋さんが、今までカウンセリングをしてこられたクライアントから、「考え方が変わった」

「ラクになった!」と言われた話ばかりを載せておられるそうです。

 

(本文より) 

   人間関係が「しんどい」と感じるには、3つの種類があります。

     1. I’m not OK, you’re OK (私は間違っている。あなたは正しい)

       「自分が信じられない」「自分が嫌い」「自分には価値がない」と劣等感に

       さいなまれた状態です。他人がうらやましく、大きく見えます。

     2. I’m  OK, you’re not OK (私は正しい。あなたは間違っている) 

       「私は正しい」「あなたが悪い、間違っている」という状態です。

       自分だけが正しいと思っているので、それに反する行動を他人がとると、

       激しく怒りを覚えたり、攻撃したりします。

     3. I’m not OK, you’re not OK (私は間違っている。あなたも間違っている。)

       他人のすることがゆるせないけれど、自分も許せない。他人にも自分にもOKを出せない、

       苦しいどん底の状態です。

   これは「性格」の問題ではなく、「心の状態」の問題です。「状態」ですから、その人の

   置かれた状態によって変わってきます。

 

  この3つの状態に応じて効く話が載っています。

各章は、いくつかのセンテンスに分かれ、それぞれに「法則」があります。

たとえば、「結婚相手に天敵を選ぶ法則」「スタンプカードの法則」「吉本新喜劇の法則」「おならの法則」

等々ちょっと変わった?でも納得してしまう話(カウンセリング)が満載です。

「つかれたなぁ~」とか「自分なんて・・・」とか「何であの人は・・・」とか思った時、読んでみられては

いかがでしょうか。

身体が疲れると心も疲れます。まずは、身体のケアしましょうね。       岡本

 

 

 

 

 

 

 


「大阪を元気にする大正生まれの金の言葉 」 クローズアッププロジェクト監修

2015-04-01 23:06:10 | 本の紹介

    また新たな年度となりました。

元氣であること、お仕事をさせていただけることに、あらためて感謝しなければと思います。

また、本の紹介を再開さえていただこうと思っています。

 

  さて、「大阪商人」という言葉から、皆様はどんなことをイメージされますか。

がめつい、厳しい、・・・・たぶん、あまりよいイメージはないでしょうね。

確かに、商いをすること・儲けに関してはかなり厳しいと思います。

私が小さい頃 (ご存知の方もいらっしゃるでしょうが、私は大阪生まれです。)には商店街に個人商店が

軒をつらね、ちょっと怖そうなおじいちゃんが必ずといっていいほど店の奥に座っていました。

風格と誇りとゆるぎない自信を身にまとって。

 ということで、今回はそんな大正生まれの企業家の方たちの気骨を「金の言葉」として集めた本です。

 

  本のなかには大阪で商いをされている10人の大正生まれの企業家おひとりおひとりの軌跡、

苦境を生き抜く知恵とヒント、40の質問、「金の言葉」が順番に書かれています。

  その中のおひとり 株式会社 金剛組 相談役 金剛 利隆氏(2013年逝去)  

  軌跡:創業千四百余年の歴史をもつ企業の39代目                                            

      福井県の住職一家の六男。戦後金剛組37代目 治一、38代目 芳江の養子となる

      業績不振から義父が自殺、「なにわの女棟梁」とよばれた義母と二人三脚で伝統的な

      組み上げ工法とコンクリート工法を融合させるなど伝統技術に固執せず、防災や防火、

      経済性にすぐれた時代にあった企業と変化せることにより金剛組を大きくする

 

  苦境を生き抜く知恵とヒント(いくつかありますが・・・) 

      経営者として大切なことは

        仕事をきちんと見てやること。

           何も言わんでも背中を見ればわかる。きちんと見てやれば張り切って仕事を

           やってくれますわ。だから現場に行くのが楽しみやった。親方や先輩の姿を

           見て仕事を覚える。仕事を通して自然に覚える。覚えの悪い者はいつまでたっても

           親方にはなれんのです。社長というのは先頭を切って現場にでること。社長室に

           いてはあきませんわ。自らが現場に立って職人たちと一緒に汗を流して、ほこりを

           かぶってなんぼですわ。盛り上げんといかんのです。

  金の言葉   「腕を磨いて いい仕事をする。」

 

    いかがですか。

 簡単に書いてしまうと伝わりにくいかもしれませんが、この本が出版されたねらいは、「大正生まれの気骨」

 にスポットをあておひとりおひとりの軌跡にある、「知恵」 「哲学」 「意志」に耳を傾け、人として守り、

 育てなければならないモラルや文化を次世代に引き継いでいくことで、未来の発展につなげようとする

 ことだそうです。

 

 昔 店の奥にいたおじいちゃんは、自分の商いについては頑固ではありましたが、何でも知っていましたし

 お客様の「一番」を常に考えて商売していたように思います。

 お客様が喜んでくださったときのおじいちゃんの笑顔は、しわくちゃの笑顔でした。

                                             岡本


男は死ぬまで働きなさい    川北義則著

2012-04-06 09:58:14 | 本の紹介

今日から新年度が始まります。

わが事務所にも、かわいい新入社員が仲間入りしました。

今年も、このコーナーを担当いたします。

税理士事務所ということから、なにかお客様に・・・と思い本を選んでいると、ちょっと

楽しくない自分を見つけましたので、時には全く違ったジャンルのものも載せていこう

と思っています。 不謹慎と怒らないでくださいね。

ということで・・・・・・・

今年1冊目のお薦めは、タイトルにもあるように「男は死ぬまで働きなさい」という

ちょっと過激な感じの本です。これはべつに男性だけに限ってことではないのです。

自分の人生 死ぬまでいかに大事に人として全うするかということが書いてあります。

なので、女性(今は、女性向きかも・・・)が読んでもOKです。

第一章  「現役貫徹主義」のススメ 強い男の覚悟

第二章  「譲れない一線」を持っているか 上質な男の規範

第三章  孤立など恐れない! デキる男の流儀

第四章  振り返らず、明日へ! 壮健な男の選択 の4つの章からできています。

   

   「働かざるもの食うべからず」という格言がある。いつの時代にも通用する

    言葉ではないかと思う。男は働いて「ナンボ」なのだ。

   男は学校を卒業したら職に就き、結婚してからも懸命に働き、妻子を養うべきである。

   そして、一生働き続け、ある日バッタリ倒れて大往生・・・これが理想ではないだろうか。

                                      本文P.2

 男性からしたら、冗談じゃない!!って感じでしょうか。

 けれど、私はカッコイイと思います。 付いていこうって思います。

 人生 自分の理想どうりにはいかないのだから、「いい仕事、好きな仕事」など

 この世にはない と腹をくくり、「仕事で悩むこと」を喜び、定年を迎えたときには

 「第二の就活」も「正社員」をめざし最後の最後まで自分の力で生き抜く。

 仕事の原点は「がむしゃら」「汗をかく」「(労働を)バカにしない」ことである。 

 そして、男としては 筋を通すことの大切さ 取っていい「角」、取ってはいけない「角」

 しっかり持って「意地悪じいさん」は褒め言葉であるくらいの心意気で社会と、また自分の実力を

客観的に見極め自分と、真正面から向き合う・・・そんなカッコイイ男(女)になろう!!

 という本です。

  定年退職したらあったかい南向きの部屋で、思う存分本を読んでみたい・・・・

  私の「悠々自適」計画でした。

  でも、最近やりたいことが見つかったのです。

  できるかどうかはわかりませんし、資格も必要です。  けれど、これ!って思えることに

  出会えたことは、とっても嬉しいことだと思っています。

  でもそれは、この仕事をリタイアするときの話なので、今はこの仕事を一所懸命にやるのみ

  です。 夢への努力とともに。

  「悠々自適」は「退屈」と同義語だそうです。  心して生きていきましょうね。

                                     岡 

  

   

  


商家の家訓 -経営者の熱きこころざし-   吉田實男著

2011-08-14 23:51:19 | 本の紹介

みなさんのご家庭、あるいは会社には「家訓」というものがありますか。

私のうちにはそんな立派なものはありませんが、親から「これだけは守りなさい。」と

小さな頃から言い聞かされているものはあります。

そして、私もまた自分の子供に言い聞かせていることです。

それは、親の前の前のずっと昔から人として生きるうえで大切だとされてきた教えに、

「今」必要であろうことをプラスしたもではないでしょうか。

 

 さて、今回私が紹介させていただく本ですが、タイトルのとおり「家訓」がテーマです。

「家訓」とは家父、家長が子孫や家臣に与えた訓戒をいい、訓戒は教え諭し戒めることで、

家族や部内を対象とした永続性のある訓戒である。(本書P36)

 著者は、日本企業のさまざまの不祥事における、企業の社会的責任やモラルの低下は、

経営者が抱いていた右肩上がりの成長と物質的繁栄が永遠に続くという錯覚と、「企業道徳」や

「企業理念」という基本理念の喪失であるとし、日本人がもつ倫理観・道徳観に立った「家」というものを

継続させるため、財産を守るための工夫の集大成である「家訓」を再考することによって、

企業の社会的責任をみなおそうとしています。

 

 本書には近江商人の家訓・各地の豪商の家訓・財閥の家訓・今も続く老舗百貨店の家訓そして

今も続く製造業の家訓がその「家」の概況説明ののち、其々の家訓が原文とともに現代訳で掲載されています。

どの家訓も商売においての経営者の基本となる考え、接客、決算書の書き方、そして丁稚のひとりひとりの扱いにまでこと細かく言及されており、そのすべてには共通するものが多くあります。

1 勤勉であること

2 正直であること

3 堅実であること

4 始末家であること (しわい・ケチではありません。) 

5 「出精専一」商売一筋に精をだして働くこと・・・・等

みな、同じ思いよ高い志をもってきたからこそ、いま老舗とよばれる一流でありつづけているのでしょう。

ただし、老舗であるには、「不易:いつの時代にも変わらない、変えてはいけないもの」だけでなく、

流行:世界がどう動くかを見極め、変化を重ねていくこと」にも敏感でなければならないと書かれています。

 

 近江五個荘商人 二代目中村治兵衛の家訓の第3条に

    「自分の一生は次の世代への30年間の手代・番頭(奉公人当主)」

      自分の一生は、その身代をわが子に渡すまでのたかが30年である。

      親から譲られた財産を大切にして、自分の子供たちに無事に渡すべきものである。

      たった30年間の手代や番頭をすると思って、家業に努め、財産を大切にするという

      心掛けでいれば、幸せもくるし、身代もも維持できる。(本書P61)

 というのがあります。 当主自らが家を継続させるために率先して働く、家を存続させつづけることは、

 自分のみならず働く者、世間の幸せに繋がるんだというこがよくわかる言葉ではなでしょうか。

 

長くなりました。 本もとても分厚く、時間も掛かりますがゆっくりと読みすすめるほうが

良いような気がします。 以外にハマると時間も忘れて読んでしまいます。

商売するということ抜きにしても、人としての愛情がいっぱいつまっている一冊です。

                                        岡 本

 

 

 

 

 

 

 

 


商家の家訓 -経営者の熱きこころざし-   吉田實男著

2011-08-14 23:51:19 | 本の紹介

みなさんのご家庭、あるいは会社には「家訓」というものがありますか。

私のうちにはそんな立派なものはありませんが、親から「これだけは守りなさい。」と

小さな頃から言い聞かされているものはあります。

そして、私もまた自分の子供に言い聞かせていることです。

それは、親の前の前のずっと昔から人として生きるうえで大切だとされてきた教えに、

「今」必要であろうことをプラスしたもではないでしょうか。

 

 さて、今回私が紹介させていただく本ですが、タイトルのとおり「家訓」がテーマです。

「家訓」とは家父、家長が子孫や家臣に与えた訓戒をいい、訓戒は教え諭し戒めることで、

家族や部内を対象とした永続性のある訓戒である。(本書P36)

 著者は、日本企業のさまざまの不祥事における、企業の社会的責任やモラルの低下は、

経営者が抱いていた右肩上がりの成長と物質的繁栄が永遠に続くという錯覚と、「企業道徳」や

「企業理念」という基本理念の喪失であるとし、日本人がもつ倫理観・道徳観に立った「家」というものを

継続させるため、財産を守るための工夫の集大成である「家訓」を再考することによって、

企業の社会的責任をみなおそうとしています。

 

 本書には近江商人の家訓・各地の豪商の家訓・財閥の家訓・今も続く老舗百貨店の家訓そして

今も続く製造業の家訓がその「家」の概況説明ののち、其々の家訓が原文とともに現代訳で掲載されています。

どの家訓も商売においての経営者の基本となる考え、接客、決算書の書き方、そして丁稚のひとりひとりの扱いにまで

こと細かく言及されており、そのすべてには共通するものが多くあります。

1 勤勉であること

2 正直であること

3 堅実であること

4 始末家であること 

5 「出精専一」商売一筋に精をだして働くこと・・・等

みな、同じ思いよ高い志をもってきたからこそ、いま老舗