凡暮円暮

フランス西南部在住の主夫。「専業」から「兼業」に匍匐前進で移行中。

それでも良い刺激になりました

2007-02-23 06:25:52 | フランスまたは言葉について
昨日DELFという試験を受けて来た。
何かと言うと要するにフランス語検定みたいなものです。

なんでそんなものを受けたかと言うと、
もうすぐフランスに来て一年になるので言葉の勉強に一区切りつけよう、
と言う趣旨だったわけです。

受験料がやたら高いんだけど、日程の決定が一週間前だったり、
受験案内には地図がなかったり、試験当日は会場のそとで工事していて騒音がひどかったり、
なんかよくもわるくもフランスらしい試験でした。

あらためて思ったのはこういう試験で時間を気にしながら汗かき、べそかきしながら
試験用紙と格闘するというのはなんか我ながらマゾヒスティックだなぁ、ということ。
受験料を義母に出してもらっているので、下手な結果を出すわけにはいかない。。。

3ヶ月ほど前、「誕生日のプレゼントに何がほしいか?」
と義母に尋ねられて、やはりここは「iPod!」とか言っちゃいけない場面。
微妙な政治的力学が働いているわけです。
やはりフランスの生活をより潤滑におくれるように、そして家族のためにも
生産的な効果をもたらすものでなくてはならない、と。

そこでこの試験を受けさせてくれと言ったわけです。
4段階あるなかの一番上のレベルに挑戦したわけですが
これがなかなか難しかった。

読む、書く、聴く、話す、の能力が試されるわけですが、
「読む」では実際の新聞の記事からパリの交通事情、環境問題が
次の選挙の争点になってるという内容、そして映画の批評。
「聴く」ではフランスの教育現場での暴力について。これは結構、数字を
聞いてくる。前年比で何パーセント増加したか?とか報告件数とか。
「話すで」はフランスのホームレス問題か文盲についての記事を選んで
意見を考えて試験官と話す。

この試験、さらにこの上にDALFってのがあって、今回のが最高レベルじゃない。
でもやっぱり今の自分には精一杯のレベル。
内心べそかきながら、半ばいじめられているような気分で丸一日かけて
受験したわけです。(しかも外は工事中、騒音が教室に響き渡る。)
む~、ほんと自虐的。誰に頼まれたわけでもないのに。。

まぁ正直、自信はあまりない。受かってたら嬉しいなぁ。。
終わるともうふらふらでしたよ。
もう当分、こういう試験は受けないだろう。
昔はこういうの前向きにがんばってたんだけど、もうこの歳になると
もういいです。。

50%は漫画 (Manga)

2007-02-10 05:42:15 | 日本
漫画=Manga がすごいことになってる。
漫画専門店もあるし、大型の書店に行くと一角が漫画コーナーになってる。
「ドラゴンボール」を筆頭に有名なのものはほぼそろってる。
手塚治虫の「ブッダ」や井上雄彦の「バガボンド」も。。。
よくしらないのも。。。(少女漫画や萌え系?というのだろうか)

フランスの漫画はBD (Bande Dessin?e )と呼ばれ日本では
タンタン(本当はベルギー発だが)などが有名。
一方日本の漫画はMangaと呼ばれそのまま1ジャンルを形成している。

1999年の時点では翻訳されていたMangaはわずか20足らず。
それが5年後の2004年になると700以上になり、
今ではフランスで出版される漫画のうち二冊に一冊がMangaということだ。

こちらの翻訳版で初めて知った漫画もある。
故坂口尚氏の「あっかんべェ 一休」は日本ではあまり知られていない
けどおすすめです。

とんちの一休さん、というイメージが強いけど実際はだいぶ違います。
アントニオ猪木引退の言葉で有名な「この道をゆけば・・・」も元々は
一休宗純のものです。



む~初めて見ました、スパイダーマン!

2007-02-05 07:15:41 | 運動、健康など
む~初めて見たけど、ほんとに楽々登ってますね。
この人、ときどき日本でも報道されてます。
世界中の高層ビルを登破して、いつも警察の御用になるお騒がせな人です。
実際登ってる映像は始めて見ました。

これ、一般のフリークライマーからするとかなり衝撃的です。
通常のフリークライミングはボルダー(岩登り)でない限り命綱をつかって登ります。
ミッションインポッシブル3のトムクルーズのようなことは絶対しません(してはいけません)。
岩肌にあらかじめ設置されている金具にクリップのような器具を引っ掛け、
さらにそこにロープを通しながら登るのです。
そのロープは下から補助者(ビレイヤー)に登る速度にあわせて送り出してもらいます。
それは日本が世界に誇る平山ユージ氏(1998年, 2000年ワールドカップ総合優勝!)
でも同様です。

それに通常の岩肌はざらざらしてるから指がきちんと引っかかるんですが、
スパイダーマンAlain Robert氏が登る高層ビルの窓枠はかなり滑りやすいと想像します。
さらに映像を観ると枠は縦方向ですよね。
横になってる「とっかかり」をつかむのは楽ですが、縦はつらいはず。

本当に命がけのパフォーマンスだと思います。