Boise on my mind

ウェブサイト「Boise on the Web アイダホ州ボイジー地域情報」の作者短信、運営裏話など

《本》アメリカ暮らし すぐに使える常識集

2005-05-14 | アメリカ生活・文化・社会
アメリカ暮らし すぐに使える常識集―知ってトクする生活情報BOOK

きょうのつぶやき: 物書きという人」で言及されています。
私自身は、今後アメリカに住む予定があるわけではなく、この本をすぐに入手したいとは思わないのですが、ちょっと気になったので、ここに記録しておきます。

以下は、本の紹介とは直接関係ありませんが、思うところを少々…

こういう「アメリカ生活本」に対する私の興味の持ち方というのは、それが「実際に役に立つか」ということより、むしろ「アメリカの文化や社会の理解につながる『含蓄』をどれだけ含んでいるか」なんですね。
以前の記事に書いた「アメリカ暮しQ&A」を、私は8年前のボイジー研究訪問時に持って行きました。この本は「駐在員の妻」の立場を強く意識して書かれているので、はっきり言って、駐在員でもなければ妻もいない私には不要な情報のほうが多いです(出産、育児、教育、不動産購入など)。それでも、この本はとてもためになりました。なぜかというと、この本は「日本人がアメリカの文化や社会を理解し、アメリカ地域社会の一員として溶け込むための手助けをする」という思想で書かれていて、アメリカの文化や社会を知るためのヒントを豊富に含んでいるからです。

アメリカで心地よく暮らすためには、アメリカ文化を拒絶してもいけないし、無批判に迎合して「アメリカかぶれ」になってもいけない、冷静な目でアメリカ文化を観察し、そして「知り」、そのうえで自分自身の対処のしかたを身につけることが必要だと思うのです。母国の常識に反するカルチャーに出会ったとき、「それってヘン!」「信じらんなーい!」という段階で思考停止するのではなく、「ふーん、それはそういうものなんだ、なるほどねぇ」と、一歩引いて冷静に考えるマインドを持つことが、異文化に適応するための第一歩ではないでしょうか。

最新の画像もっと見る