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ポーランド・フランス・チェコ・ベルギー合作 映画「人間の境界」十三5月18日公開

2024-05-16 22:31:42 | 2024年関西公開作
(C)2023 Metro Lato Sp. z o.o., Blick Productions SAS, Marlene Film Production s.r.o., Beluga Tree SA, Canal+ Polska S.A., dFlights Sp. z o.o., Ceska televize, Mazovia Institute of Culture
 
大阪 十三 第七藝術劇場 5月18日(土)公開
 
ポーランド・フランス・チェコ・ベルギー合作
映画「人間の境界」
<概要>
アグニエシュカ・ホランド監督が、
ポーランドとベラルーシの国境で
“人間の兵器”として扱われる難民家族の過酷な運命を、
モノクロ映像で実話を基にした人間ドラマ。
ベラルーシ政府がEUに混乱を引き起こす目的で
大勢の難民をポーランド国境に移送する
“人間兵器”の策略に翻弄される人々の姿を、
難民家族、支援活動家、国境警備隊など
色んな視点から見せる。
 
<あらすじ>
「ベラルーシを経由してポーランド国境を渡れば、
安全にヨーロッパに入ることができる」
という情報を信じて、
幼い子どもを連れて祖国シリアを脱出した難民家族。
やっとのことで国境の森にたどり着くが。
難民家族たちは
武装した国境警備隊から非人道的な扱いを受け
そしてベラルーシへ送り返さる。
更に、そこから再びポーランドへ
強制移送されることに。
一家は暴力と迫害に満ちた過酷な状況のなか、
地獄のような日々を送ることになる。
家族は?人間とは?
 
 
<高橋裕之のシネマ感>
 
モノクロ映像なので
歴史を感じずっしりくるが
事実は2021年が舞台.
 
1.難民家族目線
意外と和やかだったが
国境警備隊は
初めから強制的
ベラルーシへ送り返されたときは
みんなの表情が変わってしまった。
 
2.国境警備隊視線(39分~)
ハイブリット戦の考え
 
3.活動家たち(49分~)
少しドキュメンタリータッチに。
病人でも特別扱いはされない。
 
”血”は何の意味も持たない。
”国境”は広く深い意味を持つ。
 
それぞれの立場で
それぞれの苦悩もある。
 
終盤
同時進行で
色んなエピソードが
描かれる。
 
乗り越えた後で
クライマックスが訪れる。
 
人々の到達点は?
 
エピローグの
ポーランド=ウクライナ国境
2022年2月26日に
この映画は終わるが
現実、現状に繋がるのが
何とも言えないラスト。
 
「失う」は過去形ではなく
現在進行形であり未来形である。
 
結局ラストはラストでなく
もうひとつのプロローグ。
 
またこれもカラーだと
違う感じになるやろね。
 
重みがなくなりそう。
 
鑑賞すると
世界各国の映画祭で
高い評価を獲得しているのが
納得できる。
 
日本ならキネ旬で受賞か?
 
原題「GREEN BORDER」
 
上映時間2時間32分
 
 
 
 
 
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