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病気その2(事前調査と病院巡り)

2017年08月23日 | 病気
前回の続きとなります。

【情報収集が第一歩】
まずはWeb検索と書籍収集です。2年前、「小腸腫瘍は7-8割は悪性です」と医師に云われました。3日間程腐りましたが、気を取り直して取り掛かったのが情報収集です。

具体的に情報収集の事例として羅列してみましょう。この程度は1週間で調べました。事例は癌にしましたが、循環器・整形なども選択肢は色々とあります。手術自体のリスク、再発までの凡その年数、薬への耐性、副作用etcと。。。。

※ どのような病気か調べます。国立がん研究センターのサイトでは、以下でした。希少がんでなければもっとデータが揃っています。

(がん情報サイトより)


(国立がん研究センターより)


※ 次に書籍を収集致しました。基本は電子図書ですので、写真の書籍は一部となります。「抗がん剤・CT・人間ドックは止めなさい」という極論なものから「保険の効かない免疫治療」などの怪しい物まで読破しました。
 

元国立がんセンター医師の著書によると、昔の乳癌で抗がん剤によって5年生存率が約10%上がったそうです(1970年代)。私は、血液系でない固形癌の大体の延命率は、そのようなものと考えております。(但し、新しい適用薬が無い場合です。オプジーボや分子標的薬類とかの)

※ 次にWeb情報(主にブログ)で抗がん剤について調べました。希少がんでデータが少ないのですが「ゼローダ(カペシタビン)」「FOLFOX(フルオロウラシル・フォリン酸・オキサリプラチンの3剤を併用)」「XEROX(カペシタビン+オキサリプラチン+アバスチン)」等が使われていると判りました。副作用は個人差がありますね。

副作用は、個人ブログ(Amebaに多い)や治療note(リンク)が参考になりました。

がんの種類や既往症に寄っては「術後抗がん剤はやらない」という判断も出てくるのかも知れません。 または、1クールだけ試すという手もあります(副作用を知るため)。逆に乳癌には有効な薬が多いですし、悪性度の高い小細胞肺癌などは抗がん剤頼みのようです。色々ですね。

この辺りまでは普通に検索すれば情報が集まります。しかし、もう一歩決めきれません。

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更に、医師向けの専門書を調べてみると、「2010年アメリカ・メイヨー・クリニック 小腸がん491例 生存期間中央値20.1ヶ月 5年生存率26% 術後化学療法は予後を延長させなかった」とありました。これは重要な情報です。私はこの一文にグラリときましたw( ̄o ̄)w オオー!

「2011年 フランス 小腸がん93例 化学療法比較
5FU(フルオロウラシル)・FOLFOX・FOLFIRI(フルオロウラシルとロイコボリンかレボホリナートの合療法に、イリノテカンを併用)・5FU+CDDP(フルオロウラシル+シスプラチン)を比較。この中では5FUよりFOLFOXが4.2ヶ月延命しており、FOLFOXの全生存期間中央値17.8ヶ月が、最も効果的」とありました。FOLFOXは大腸癌用の抗がん剤です。

このグラフの20ヶ月辺りでは5FUよりゼローダは2-3ヶ月延命しているように見えます(事例が結腸ですが)。


小腸については「生存期間中央値は約1年半。抗がん剤の効果は効いて10%前後」と、勝手に推測しました。主治医に聞かれたので理由を話して「抗がん剤はやりません」と返答しました(退院したものの、組織診断の結果も出ていない段階なのにw)。

専門書も読みましょう。Amazonで探せます。一冊5000円位しますが役に立つことも多いですね。

〔注:上記は"中央値"の月数です。実際には個人差が大きいのですよね。また、へビースモーカーは間質性肺炎(非常に危険)他を起こす可能性が高くなるそうです。吸わない方は、もう少し生存期間が延長しますね。主治医は私の心臓病による不整脈を危惧していたな。〕

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【医師選びが第二歩目】
※ 手術件数は病院決定の目安になります。しかし、その病院のNO.1が執刀してくれるとは限りません。有名医は縁故の手術も多いですからね。上記の都内の医大です。「いい病院・・・」は毎年発行されており、部位別の手術件数、代表医師2名が記載されています。

※ 医大で経験を積んだ医師が総合病院へ移ったりしますと、他に医師も少ないので執刀医となって貰える可能性が高いです。私が手術した病院は、元自治医科大・直腸癌の専門医が開いた病院でした。理由は執刀医がベテランなことと、医大より手術日が1ヶ月半程早かったことです。 このような医師は「いい病院・・・」には記載されませんが病院のHPでは必ず紹介されています。その病院の"ウリ"ですからね。コツコツ探すのです。

※ 私の手術は、ほとんどがこの本に記載される代表医の執刀か立会いです。要するにそれなりの技術が担保されているのです。「執刀しなくても立ち会ってくれるのか」も遠慮なく聞きます。7月の手術は埼玉から北陸に入院しました。結果は上々です。8月の手術は、上記「いい病院・・・」に記載される都内の医大で、大腸癌での筆頭医の執刀です。

※ コネはありません。気力で病院を巡るのです。よって病状が悪くて動けないと困るのです。その為には、普段から検査等で"早期発見"する必要があります。重篤な症状が出てからでは選択肢が限られてしまいますので。 最初の心臓の手術は10年前でしたが、8病院を巡りました(笑)

※ 初診の場合、病院に行く日程も大事です。担当医表がHPに掲載されていますので、目的の医師が外来に出る日に行きましょう。初診なら問診票を書かされます。「〇〇病院でxx病と云われた」「〇〇病院の検査で△cmの腫瘍があると指摘された」などと記入しましょう。その病気に詳しい医師に回されます。目的の医師がたまたま学会等で休みな場合は、帰って来ちゃいますね。

※ 話す内容は事前に整理しておきましょう。私はA4に纏めて、見ながら簡潔に話します。医師によっては「その紙、見ても良い?」と聞いてきます。岩波の文庫本みたいにビッチリ埋めては駄目です。読む気も起りません。10行+表くらいがMAXかな。チラシのイメージですね。

※ 態度の悪い医者はお断りです。結構多いですよ、本当に。ふんぞり返っているのや、人の顔も見ないで投げ遣りな態度etc。このような医者は著名人相手なら違うのかもしれませんが、自分には努力はして呉れないでしょう。下手すりゃ「このへんまででイイか」と、手術もいい加減で終わる可能性さえあり得ます。

私は病院でなく、医師で選んでいます。

次回は、【術後の経過観察】です。

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