ごく普通の中年女性を邪険に扱っていないところが良かったと思いました。
オーナーのミキ〔ミキ・マノイロヴィッチ〕がマギー〔マリアンヌ・フェイスフル〕に芸名(源氏名)をつけるのも
マギーに女性としての自信を持たせる為の装飾のようなもの。
だから、マギーに芸名がついてもミキや先輩格の若いルイザ〔ドルカ・グリルシュ〕は
マギーの事を芸名:イリーナ・パームではなく、
本名のマギーと呼び続けるんだよね。
装飾(イリーナ)ではなく中身(マギー)で接している。
そういう思いやりに心温まるの。(*^-^*
柄モノの野暮ったい服装で化粧も冴えなかったマギーが
色合いはさほど変わらないけど、柄モノを控え無地の服が多くなる。
化粧法もさほど変えてはいないけど、垢ぬけてキレイになったように映った。
例えるならば、
中年女性版『マイ・フェア・レディ(1964) - goo 映画』『プリティ・ウーマン(1990) - goo 映画』
みたいな感じなのかしら?
私はTVゲームをしないのでわからないけど、
ミキの携帯電話のゲーム音楽は【スー○ー・マリオ】シリーズ?
ミキは
「東京で見てこんな仕掛け(の店)を作った。」
って言っていたし
ミキは日本通という設定なの?
パンフレットによると
サム・ガルバルスキ監督は
「『やわらかい手』のアイデアは、日本の性風俗産業に関するドキュメンタリーを見た友人のアイデアから得た。」
というような事を仰っていましたね。
アイデアを得る事が出来た日本に敬意?を示してくれたのかしら?
洋画は普通の中高年女性を敬い尊ぶように描いている作品が多いですよね。
一方、邦画は普通の中高年女性をバカにしてオバ○ン扱いしたブラックユーモアな作品が少なからずある。
外国は老いの美学を認めているような気がするけど、
日本は若さを美徳している・・・。
そういう国民性の違いからくるものなのだろうか?
男性も女性もみんな女性から生まれてくるのに・・・。
『やわらかい手』のマギーのようにミエやモラルを研ぎ落としても
大切な家族を守り抜こうと出来るのは女性だからこそ。
同じ女性だからこそ、マギーの息子:トムの妻は
お金を工面したマギーを理解し感謝し、マギーを批判するトムを説得した。
邦画も歴史上の偉人・善人・美人ばかりではなく、
ごく普通の環境で暮らす中高年女性を主人公にし、
温かく見つめ大切に描くような作品が増えていってほしいです。
わたしの方のBlogサーバーの障害が多いためかもしれません、TBの画面が出なかったのは。
わたしは予備知識がなく、ヒロインの年輩女性を演じたのがかつて若い時のスターということをよく知らなかったこともあり、おっしゃるように普通の年輩女性が・・・、あらあら、、、でも、、、という具合に、物語そのものに感心し、それでうまく描けている映画だと思いました。
でも映画館の観客の中には内容がこうと知らずにびっくりしているような方もかなり見受けました。
コメントありがとうございます。(*^-^*
私もヒロインを演じたマリアンヌ・フェイスフルの事は知らなかったんですよ。(^-^ゞ
パンフレットを読んで往年の歌手&女優だったと知り、
最近の映画では『マリー・アントワネット』で
マリア・テレジア女帝役を演じた女優さんだと気付きました。
>映画館の観客の中には内容がこうと知らずにびっくりしているような方もかなり見受けました。
風俗を題材にした物語だとは思っていたけど、
ああいうお仕事内容だと知らなかったのでビックリした私でした。(@o@)
邦題が『やわらかい手』という清らかなタイトルなので、
ああいうお仕事だとは想像つきにくいですよね。。。
デリケートな題材を扱った作品ではあったけど、
温かみのあるヒューマン物語として描かれていましたね。(*^-^*
TBありがとうございましたm(__)m
マギーの自立には拍手ものでした! 窮地に追い込まれて孫のためにとその一念が、まさに自我に目覚め、こういうことでもなければ見ようとしなかった世界や、自身が気がつかなかった才能を見出すことも出来なかったでしょうね。
でもあんな形で日本を参考にしたと言われるとちょっとガッカリって感じもしますが(笑)
でも、男性目線じゃなくて良かったです^^
コメントありがとうです。(*^-^*
>でもあんな形で日本を参考にしたと言われるとちょっとガッカリって感じもしますが(笑)
確かに複雑?!な気持ちですよね。。。
マギーは自分の才能(適性)に気付き、
自信(自立心)が芽生えてくると共にキレイになりましたよね。(*^-^*
ラストは全く想像していなかった、嬉しい誤算でした。
普通、年を取ればとるほど、生活環境を変えたがらないものだと思いますが、
最後、マギーはきれいさっぱりイラナイモノを捨てて
自分のこれからを選び取りましたね~
私も、感じ悪かったヨメが彼女にお礼を言いに来たシーンでホロリでした~。
トラックバック&コメントありがとうです。(*^-^*
>最後、マギーはきれいさっぱりイラナイモノを捨てて
自分のこれからを選び取りましたね~
爽やかなラストでしたね。(*^-^*
マリアンヌの昔の美しさは尋常ではないですが、今でもその美しさは残っているような気がします。
嫌な感じの友人にタンカを切ったところが格好良かった!みんなも興味津々で聞いていたのに(爆)
コメントありがとうです。(*^-^*
>女性の年の取り方は女性が感じているほど、男性は気にしていないと思います。少なくとも私はそうです。(爆)
女性は大切な人の為、またはこれから出逢うであろう大切な人の為にキレイでいたい、若くありたい・・・。
そう願う気持ちが強いように私は思います。
でも、男性は女性の人柄やハート(心)を見つめてくれますよね。(*^-^*
『やわらかい手』のオーナーのミキもマギーの心を見つめていたように感じました。
マギーを一人の女性として紳士的に接する姿は誠実でしたよね。(*^-^*
>中年女性版『マイ・フェア・レディ(1964) - goo 映画』『プリティ・ウーマン(1990) - goo 映画』
>みたいな感じなのかしら?
そうだと思います。奇跡的な物語なので共通していると想います。
ストレートな表現ではありませんが、奥深く温かい作品でした。
今後ともよろしくお願いします。
コメントありがとうございました。(*^-^*
後半になるにつれて洗練されていくのも
『マイ・フェア・レディ』や『プリティ・ウーマン』に通じるモノがありますよね。
『やわらかい手』はお互いを思いやる心(愛情)が伝わってくる物語でしたね。(*^-^*
P.S.
こちらこそ、これからもヨロシクお願いしますね♪