日記

Hajime

タール砂漠の町ジャイサルメールへ

2010年06月02日 | Weblog

夕方、オールドデリーのデリー駅を出た列車は次の目的地ジャイサルメールの町へ向けて走り出した
夕食を食べていなかったので、列車に乗り込んできた物売りからスパイスのたっぷりかかった生のきゅうりを買ってばりばりかじる
インドの野菜はみずみずしくておいしい
去年、ブバネーシュワルでパパイアにあたって死にそうになってたことをすっかり忘れてぼりぼり食べる
水分を含んで柔らかくなった芯の部分と、
皮にむけて少しずつ固くなる歯ごたえにスパイスがよく合う

寝台車の下段に座って、きゅうりを食べながらジャイサルメールのことを想像してみる
文字を持たないジプシーの音とダンスを思い浮かべながらベッドに寝転がる
明日の午前中にはジャイサルメールに着いている

どんな演奏者と出会い、どんなダンスを見て、どんな音楽を聴くだろうか、
デリーの土ぼこりにまみれたカメラを手入れしながらぼんやりそんなことを考えつついつのまにか眠りについていた




朝8時半、電車の揺れで目を覚ます
早速デッキへ行き、ドアを開けて外を眺めてみる
乾いた大地と点在する小さな村、ブッシュが生える景色の中を列車はひたすら走っていた
多分もうタール砂漠に入ったんだろう

デッキに座って景色を見ていると入れ替わり立ち代わりでインド人が話しかけてくる
ジャイサルメールへ帰る者、旅行する者、友達に会いに行く者たちとのんびり話をする
11時に到着するまでまだ時間はたっぷりある
ドイツ人年の差カップルと旅の話をする
景色を眺める
インド人と話す
カメラのバッテリーを貸してくれと頼まれる
景色を眺める
景色を眺める....


暇だ.....




単調な景色を眺めながら暇だと思うなんていつぶりだろう
もちろん限られた時間の中で生きている
時間は有限だ
でも、そんな焦りの中で見失うものも少なくない気もする
一瞬で通り過ぎる似たような乾いた大地の光景に、ふとそんな風に思う
隣に座ったインド人が屁をこいてげらげら笑っている
思わずつられて笑ってしまう
ジャイサルメールはもうすぐそこだ








ジャイサルメール駅に着いたのは予定時刻より2時間遅れの13時
出会った人たちに別れを告げて電車を降りる






デリーで宿の予約はしておいたので、駅にごった返す宿の客引きたちを振り切って1台のオートリクシャーをつかまえて宿へと向かう





オートに乗ってしばらくするとすぐに高台に建つ城が現れる
宿に荷物を置いてひとまず城へと徒歩で向かう
それにしても暑い






城の東側に上って町を見下ろしてみる







城の横っ面





城を反対の西側に一旦降りて眺めてみる

ジャイサルメールでの滞在は3日間、
今日はひとまず慌てずにじっくり歩いて、町の雰囲気を掴んでみる
いくつかの撮影をしながら、町の端にあるサンセット・ポイントへと向かうことにした







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