エマズ・ブログ

エマズ・マーケット(ウードやサズなどの販売・修理調整・レッスン)の店主による、音楽ネタのブログです。

逗子の記念ステージ

2009年05月31日 | Weblog
地元逗子市にある逗子文化プラザに、中庭「フェスティバルパーク」がオープンし、その記念イベントが昨日今日とあり、本日参加して演奏してきました。
「アジーザ:ビレジクジャン版」はコピーは終わったものの、まだまだぎこちないのでレパートリーには入れず、他の曲をいくつか15分ほど演奏しました。
天気がとてもよく、まさに「光と風のフェスティバル」という題名どおりの気持ちの良い日がらとなりました。

アジーザ 最後のパート

2009年05月29日 | Weblog
アジーザ 最後のパート

とりあえず最後までコピー終わりました! ふ~、疲れました~。
やっぱりビレジクジャン氏の凄さを改めて感じた企画でした。

なお、今まで動画に使用していたClipLifeですが、このたびGooClipLifeに変わるとのことで、移動しました。ClipLife今までのものは6月には消えてしまうということなので、それ以後はこの新サイトに移すつもりです。

ウードをリュートのような音で弾く

2009年05月20日 | Weblog



これは面白い演奏のしかたです。もちろん伝統的ウードとしてはまったく正統から外れた演奏ですが、とても興味深いです。カポタストを装着し、音高を上げ、さらにかなりネック側を指弾きすることによって大変ソフトでデリケートなニュアンスを出しています。
いやあ、楽器としてのウードの潜在的な可能性はまだまだ大きいですね。

アジーザのコピー パート3

2009年05月19日 | Weblog
アジーザのコピー パート3##

なんとか音が取れましたが、特に今回が一番難しかったです!(全編大変難しいですが、それでも特に) テンポはかなり落としてBPM100ほどにしてますが、これがなんとか弾ける限界です・・・。それでもかなりヨレヨレの演奏ですみません。
音を取る中で感じたのは、ジョン・ビレジクジャン氏の弾きかたがあってこそ、このようにアレンジされた彼の「アジーザ」の演奏が可能なのだ、ということでした。左手の肘の角度がギター演奏にやや近く、ネックをかなり自分に引き付けた状態にして、右手もサウンドホールに相当近めの位置になっています。こうしないと大変演奏がしにくいです。「速い運指」のウード奏者は数多いですが、もっとウードの伝統的な動きというか、音を構成しやすいというか。ビレジクジャン氏の音の構成は伝統からかなりはみ出しているので(独自さは彼自身も認めています)、伝統のままの運指や弾きかたでは大変厳しい、というのがよくわかりました。今回はエジプト・ウードのヴィンテージものを使用しています。チューニングは低い方からD,G,A,d,g,c。

さらにサウンドホール寄りの打弦位置にしたのが以下です。ビレジクジャン氏独特のふくよかな音に少しでも近づけた…でしょうか???
アバディ・アル・ジョハールも時々この位置で弾いてまろやかな音色にする場合があります。


パート3部分a

パート3部分b

彼の演奏を真似て弾いた後は、指の疲れが伝統奏法の奏者のものとは違うのに気がつきます。左手の指を目一杯開いて限界まで動かすので、そういう疲れです。
この演奏の耳コピ企画は次回のラスト・パートで終わりになります。畏れ多い企画でしたが、彼の音作りの解析に少しでも役立てればいいと思います。ビレジクジャン氏本人からも「私もウードを弾いて55年だから、いきなりすべてのテクニックを真似するのは無理だろうけど、大丈夫! がんばってゆっくり少しづつ努力すれば、いずれ世界中の素晴らしいウード奏者のような技術が身につくよ。でも私も一生かかっても極めることはできないだろう。私もまだまだこの素晴らしいウード音楽の一弟子でしかないんだよ」と励ましの言葉をいただいて感激しています。