栃木発「ちゃりあん」ブログ2

日常の「あたりまえ」を、より深く。

3.11 あの日を私は忘れない  東日本大震災から6年、栃木県に復興が終わらない場所がある。

2017-03-11 23:30:35 | 業務連絡
6年前の、2011年3月11日・午後2時46分。


僕はアスファルトに覆われた固い地盤の上で


四つん這いになりながら作業をしていた。



立っていた人は「いままで経験したことがない揺れ」と言っていたが


僕には「いつもと変わらない程度」としか思っていなかった。



しかし


2度目の揺れで事態は一変する。


駐車場に止まっている車は前後に揺さぶられ、


ガラスのミシミシ音がやまず


人々の悲鳴が至る所から聞こえる。



やがて停電。



震源地が宮城県沖であるとラジオを聴いた人からの情報。



もちろん電話は通じない。



とにかく家族の安否確認ということで家に帰された。



いつもの倍の時間をかけて家へ向かう。



信号は消え



警察官が手信号で応対している。



静まり返るコンビニ。



家に近づくと大谷石が崩れ道をふさぐ。




自宅に戻ると



電気・水道・ガスは無事だった。



だが部屋はぐちゃぐちゃだった。



けれど、あんなに揺れたのに、自宅は平静を装っていたので



それが不思議でならなかった。



まぁ、翌日には自宅の屋根瓦が吹っ飛んで「一部損壊」になっていることを目の当たりにはするのだけれど・・・



ネットはつながった。



だが周辺が停電していたので情報は入らなかった。



でも、スーパーの品薄情報や



すでに始まっていた「ガソリンスタンド渋滞」の情報はできるかぎり発信した。



メールでの安否確認は送ってから半日後に返信がやってきた。



混乱はあったが



我が家では



岩手県釜石市の街が



津波で押し流されてゆくNHKテレビの生中継を



ただただ冷静に見つめていた。



・・・とにかく、どうすることもできなかった。



それが正直な感想だ。




屋根瓦の工事を終えたのは半年後。



それにともない収蔵品も多く処分することになった。



僕にとっては生活が一変した年だった。




津波の被害が大きかったため



肝心な「栃木県内」の被害にはあまり情報が集まらなかった。



だから



さくら市喜連川にある・・・







お丸山公園、スカイタワー。



被害を受けて、休止になったことを知ったのは震災から1か月が経過した後のことだった。



ただ、その当時は「やがて復旧する」と楽観視していた。



「すぐに利用ができる」ものだと。。。




しかし



スカイタワーは壊滅的被害を受け



現在は「廃止」の扱いとなっている。



けれど



解体費用および、復旧費用は莫大で



「廃止」はしたものの、取り壊しはされていない。



お丸山公園の再建計画も出されたが



いまだ結論には達せず、園内は、4月の桜の季節に合わせて「限定公開」するだけで



完全な「復興」はなされていない。





スカイタワーは旧・喜連川町にとってはシンボルであった。




もし、震災が起きなければ



東京のスカイツリーのオープンとともに



「喜連川のスカイタワーから東京のスカイツリーが眺められる」ことを



僕は楽しみにしていたのである。



それが



2011年3月11日を境に



叶えられなくなってしまったのである。




6年もたてば



栃木に住んでいると「震災なんてもう終わったじゃないか」という意見が周囲から漏れるのも事実。



けれども



僕にとっては



この「スカイタワー」の再開がなければ



震災の復興は終わらないのである。



権利の関係で



取り壊してしまえば



もう立て直しされることはありません。



けれど



現状のままでは



再開することは絶対にありえません。




僕には夢があります。



喜連川のスカイタワーから・・・東京のスカイツリーを眺めたい!



また喜連川に多くの人が訪れてほしい。



さくら市の最後のプロジェクトとして



喜連川スカイタワーを復興してほしい・・・



多額の税金の投入が果たして地域のためになるのか・・・ご批判はあるかと思います。



でも



いまの喜連川・・・いや・・・・栃木県には



震災の復興の「証し」が必要です。



そして



まだ復興は終わっていない現実を



私たちは忘れてはなりません。



6年たっても



震災の復興は栃木県でも終わってはいません。



その終止符を打つのには



喜連川のお丸山公園の再開が必要です。



一度は上ったことのある人も



まったく知らない人も



喜連川のお丸山公園にある「スカイタワー」の復興に



ぜひ関心をもっていただけると幸いです。



皆さんのメッセージが



街を、県を動かせるかもしれません。



解体すべきか、また立て直すべきか



あるいはいまのまま残すべきか・・・



スカイタワーからのスカイツリー。



震災が起きる前からの



僕の夢。



ひとりではできないけれど



みんなの声が力になるかもしれない。



3.11 まだまだ終わらない復興・・・みなさんにもぜひお伝えしたい。
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