東方不敗のつぶやき

ジャッキージャンキー

秘録ブルース・リー物語

2005年11月23日 | 香港電影 1978
製作年度:1978(1976 韓国?)
公司:?
原題:訪問客/THE STRANGER FROM KOREA(BRUCE LEE FIGHTS BACK FROM THE GRAVE
)
監督:ドゥ・ヨンリ
出演者:ブルース・K・L・リー、ショー・コスギ

一言:コレはそもそもブルース・リーとは全く関係のない韓国映画らしい。チョット調べたところ、元々は『訪問客』という映画のようだ。なぜか本作に出演しているショー・コスギのHPに出ていた。まぁ海外で売るため冒頭に、ブルース・リーが墓から蘇るシーンを無理矢理ハメコミ、タイトルにブルース・リーを冠したのだろう。本来ココに入れるべき映画ではないような気もするが、キネ旬には香港映画として載っていたし、まぁ賑やかしに良しとするか・・・
内容は全く憶えていないが、とにかく酷い映画だったという記憶は鮮明。これ程褒めるところの無い映画もナイよ、って思ったものだ。主役はブルース・K・L・リーとかクレジットされているおそらくは韓国人で、少しグォン・サンウに似てるかも。思い起こせば当時大学生だった私は、コレを見たいがためにわざわざ自転車で30分以上も離れたビデオ屋の会員になったんだよねぇ~

燃えよデブゴン

2005年11月22日 | 香港電影 1978
製作年度:1978
公司:?
原題:肥龍過江/ENTER THE FAT DRAGON
監督:サモ・ハン・キンポー
出演:サモ・ハン・キンポー、ロイ・チャオ、ピーター・K・ヤン、馮峯、馮安克、林建明、梁家仁、李海生、黄蝦、林正英、孟海、マース、ユン・ピョウ

一言:敬意溢れるブルース・リー映画のパロディ。それを表す原題、英題、そして邦題とそのタイトル全てが絶妙で素晴らしい。映画自体も決してその題名に負けていない。本筋のストーリーはまぁ置いといて、アクション、コメディは高水準だ。特に劇中"偽"ブルース・リーを叩きのめすシーンは多くのブルース・リーファンも大のお気に入りの名シーン。実際サモのブルース・リーは、どんなソックリさんが演じるよりも堂に入っている。本当にブルース・リーの事が好きなんだろうなぁ、と嬉しい気持ちにさせられる。

少林寺三十六房

2005年11月18日 | 香港電影 1978
製作年度:1978
公司:邵氏
原題:少林三十六房/SHAOLIN TEMPLE THE 36th CHAMBER
監督:ラウ・カーリョン
出演:リュウ・チュアフィ、ロー・リエ、汪禹、徐少強、于洋、ウィルソン・タン、李海生、韓國材、ユエン・シャオティン、陳龍、張午郎、チャン・ウィガイ、ラウ・カーウィン

一言:コレは傑作!我々世代にとっては、ジャッキー"拳シリーズ"と並んで心に深く刻まれているであろう一作。やはりウリは修行シーン。各房での特訓を実に上手く見せている。またキャラクター描写が良く、印象的な登場人物が目白押しだ。主人公"三徳"も良いが、むしろ脇役の充実度こそ忘れ難い。"そう長"李海生、"米六"汪禹、"タン・サンヨウ"唐偉成あたりが個人的には特に印象深い。ホントあれだけ多くの登場人物を実に上手くさばいたものだ。そして肝心の功夫アクションも素晴らしく、中でも私はリュウ・チュアフィVS李海生の対決が特に好きかな。さり気なく三節棍が産み出されるエピソードなんてのもあって、ポイント高し。本作におけるラウ・カーリョンの仕事は見事と言う他ない。とにかくコレに関してはケチを付けるところが見当たらないよ。
長らくソフト化されず幻の作品になりかけていたが、近年ようやくソフト化され、いつでも誰でも見られるようになった事は非常に喜ばしい限りだ。さらに日本版では懐かしいTV放映時の音声も収録とは、正に快挙だよ。

龍拳

2005年11月15日 | 香港電影 1978
製作年度:1978
公司:羅維
原題:龍拳/DRAGON FIST
監督:ロー・ウェイ
出演:ジャッキー・チェン、ノラ・ミャオ、任世官、ジェームズ・ティエン、林銀珠、徐蝦

一言:これは何気に思い出深い一作。テレビで初放映された当時我が家にはビデオがなく、近所の友達で唯一ビデオを所有していた小田切クンがこの映画を録画していた為、良く彼の家へ遊びに行っては見せてもらっていた。この映画自体、単純明快なストーリーではなく子供心にはあまり面白かった印象もないが、あの頃はジャッキーなら何でも良かった。まぁアクション・シーンはなかなか見応えがあるものの、ココではジャッキーもイマイチ個性を発揮出来ていない。せっかくのノラ・ミャオもツマラン役でさっぱり冴えず。悪役も全然パッとしないのだが、師匠の仇でありながら良心に目覚める任世官が唯一オイシイ役所。"塩漬けの足"は当時非常にインパクトがあった。そしてもう一つ、個人的には日本版主題歌"ドラゴン・フィスト"がカッコ良くて大好きだった。

余談だが、小田切クンの家では『龍拳』と合わせて『転校生』も良く見ていた。それも小林聡美の"お色気シーン"ばかりを・・・ 全くマセたガキ共だ!(爆)

必殺鉄指拳

2005年11月11日 | 香港電影 1978
製作年度:1978
公司:?
原題:刀手怪招/MASTER WITH CRACK FINGERS
監督:金鑫
出演:ジャッキー・チェン、ユエン・シャオティン、ディーン・セキ、韓國財、田豊、ユン・ピョウ

一言:コレは問題の一作。『蛇拳』『酔拳』で遂にジャッキー人気が沸騰した後、怪しい会社がデッチ上げたツギハギ映画。後に日本でもビデオ化される事になる74年の『広東小老虎』をベースに、ジャッキーと共にブレイクを果たしたユエン・シャオティンや石天の映像を無理やり繋ぎ合わせたモノ。ジャッキー役のスタンドインも入る。個人的には『秘龍拳』と並んで、ごく最初期に見たジャッキー映画なのだが、これももはや記憶にはない。主人公の幼少時代のシーンで、蛇のうごめく壺に、修行の一環として演じる少年が押し込められたシーンが気持ち悪くて、微かに記憶の底にある。

Mr.BOO!インベーダー作戦

2005年11月10日 | 香港電影 1978
製作年度:1978
公司:嘉禾(許氏)
原題:賣身契/THE CONTRACT
監督:マイケル・ホイ
出演:マイケル・ホイ、サミュエル・ホイ、リッキー・ホイ、ヤン・ウェイ、鄭富雄

一言:"ミスター・ブー"シリーズの中で個人的には最も好きな作品。何度繰り返して見たか知れない"ゴールデン洋画劇場"を録画したビデオは、DVDが発売された今となっても決して捨てることの出来ないお宝だ。珍しく家族思いのマイケル、やり手マジシャンのサミュエル、発明狂リッキーと三人を生かしたキャラクター造形はシリーズ中ベストとも思える。笑えるシーンも目白押しで、日本版ではそこに益々快調な広川吹替えが加わり、ホントもう最強でしょう!サム&リッキーの声も各キャラとマッチしており、声の組合せも本作が一番合っているよう思う。

ドランク・モンキー 酔拳

2005年11月09日 | 香港電影 1978
製作年度:1978
公司:思遠
原題:酔拳/DRUNKEN MASTER THE TIGER'S EYE(DRUNKEN MASTER)
監督:ユエン・ウーピン
出演:ジャッキー・チェン、ユエン・シャオティン、ウォン・チュンリー、ディーン・セキ、蒋金、徐蝦、黄蝦、袁信義

一言:香港、台湾、東南アジア、韓国で、そして我が日本でも、本作で遂にジャッキー大ブレイク!それだけにジャッキー自身にとっても、ジャッキーファンにとっても、記念碑的作品。いまだにジャッキーなら『酔拳』、というファンもいるのではないか・・・
しかしながら個人的には、実はあまり思い入れのない一作。確か初めて見たのが、90年代に入ろうかという頃。それまでにも見る機会はあったはずなのに、なぜか巡り合わせが悪く、ついぞ見ていなかったのだ。いわゆる"拳シリーズ"はあらかた見倒し、現代アクションの傑作群も既に見せ付けられていた。そして何より私自身、もはや多感な小学生ではなくなっていた。結果この『酔拳』、特別感じるところはなかった。
個人的思い入れを抜きに考えると、やはり出来は良い。しかしそれも"カンフージョン(拳法混乱)"が流れ、絶妙の日本語吹替えで構成される、魔法のような編集のTV放映版に限る。現在ビデオ等で見ることの出来るバージョンでは、その魅力は半減以下だ。
まぁとにもかくにも、本作がジャッキー映画の中で特別な存在であることに間違いはなく、本作公開以来四半世紀以上に渡ってジャッキーは常にフロントランナーであり続けていることは、驚異的な事実だ。

神拳 ヤング・ボディガード

2005年11月09日 | 香港電影 1978
製作年度:1978
公司:羅維
原題:飛渡捲雲山/MAGNIFICENT BODYGUARD
監督:ロー・ウェイ
出演:ジャッキー・チェン、ジェームズ・ティエン、ブルース・リャン、鹿村泰祥、李文泰、王青

一言:ジャッキー人気絶頂時にも、なぜか劇場公開されなかった一作。それ程悪い出来だった印象はないが、何が東映のお気に召さなかったのだろうか???
当時の"ムック本"にジャッキーとブルース・リャンの共演とあった事もあり、一時期自分の中では見たい度ナンバー1の映画だった。でも実は比較的早い段階で、テレビ放映されていた事を後に知った。私は地元局の深夜枠で二度見たが、その後は今に至るまで見返してはいない。当時は、ラストボスの鹿村さんが『笑拳』の"鉄の爪"役で有名な任世官だとしばらくズッと思っていた。まぁ詳しいことは何も憶えていないのだが、全体的にはそれなりに悪くなかった印象がある。しかしながらビデオに残していないところをみると、大して面白いとも感じなかったんだろうなぁ~ 
なお本作オリジナル版では劇場で赤青のメガネをかけて鑑賞する、飛び出す立体アクション映画だったのは、ファンの間では有名な話。

拳精

2005年11月09日 | 香港電影 1978
製作年度:1978
公司:羅維
原題:拳精/SPIRITUAL KUNG FU
監督:ロー・ウェイ
出演:ジャッキー・チェン、ジェームズ・ティエン、ディーン・セキ、李昆、李文泰、王青、苗天

一言:我々の世代にとっては、特に印象深いジャッキー映画。
一向に売れる気配のないジャッキーに腹を立てたロー・ウェイが、"もう好きにやってみろ!"と投げやりに作らせたジャッキーコメディの習作『天中拳』。しかし、これがまたも巨匠の感性と合わず、"コメディとはこう作るんじゃ~!"と巨匠自ら作ってみたのが本作だ。巨匠は一人思い出し笑いする程のお気に入りだったようだが、そんな巨匠が堪らなく不快だったらしく、ジャッキー自身はお気に召さない一作らしい。
そんな事情は露とも知らない極東島国の小学生達には、ヘンテコながら軽快なBGM、拳法のオバケ(精霊)に功夫を教えてもらうシチュエーションなんかがウケて、とうの昔にジャッキーを卒業した連中にもこの映画はいまだに思い出に残る一作らしい。個人的にも当時好きだったなぁ、この映画。トンファーアクションも良かったし。
でも今改めて見直すと、コレが案外タルイんだわ。"チャイナ・ガール"挿入の日本版ならばまぁありだが、日本版BGM抜きの東宝版ビデオを見た時は、かなり脱力した。実際小学生時代の幸せな思い出もいささか霞んだ程だったよ。さすが、巨匠のお仕事!
でも実は、78年の香港年間興行成績でこの映画、ベスト10に後一歩の11位なんだよね。羅維プロでの、ジャッキー唯一のヒット作かも。

カンニング・モンキー 天中拳

2005年11月09日 | 香港電影 1978
製作年度:1978
公司:羅維
原題:一招半式闖江湖(點止功夫咁簡單)/HALF A LOSE OF KUNG FU
監督:チェン・チーホワ
出演:ジャッキー・チェン、金剛、ジェームズ・ティエン、龍君兒、ディーン・セキ、金正蘭、李文泰、午馬

一言:世の中の評価はあまり高くないようだが、私はコレ嫌いじゃないよ。やっぱりココでのジャッキーも魅力的。同時代香港でヒットしていた功夫映画の明星達と較べて、ジャッキーはやっぱモノが違うよ、まぁ贔屓目に見てだが・・・ でも画面から伝わる誰にも換え難い雰囲気、加えて自分を生かすアクションを自ら創造出来る武術指導の才能も合わせ持っている。作品に恵まれた事実もあるとは思うが、そのブレイクは間違いなく必然だったと思うよ。
で本作、私はテレビ放映版しか見た事はないのだが、軽快な日本版主題歌で武装している故もあり、なかなか楽しめた。個人的には、李文泰の師匠と石天の師兄が印象的。実は『蛇拳』『酔拳』よりもコレを先に見ていることもあって、自分の中では李文泰の師匠はユエン・シャオティンの師匠と同等かそれ以上の存在。後に多くの出演作を見、今でも特に好きな香港俳優の一人である石天の存在を初めて意識したのも、この映画だった。ココでのキャラクター、そしてジャッキーとのやり取りは凄く好き。あとは"カツラ"ヌンチャクのシーン!当時より、ブルース・リーとジャッキーの二人ともが大好きな私は、パロディとは言え、ジャッキーがリー先生のようにヌンチャクアクションを見せた事がとても嬉しかった。