Biting Angle

アニメ・マンガ・ホビーのゆるい話題と、SFとか美術のすこしマジメな感想など。

こちとら自腹じゃ!ゲーム版~ラジアータ挫折編

2005年02月08日 | ゲーム
ラジアータストーリーズ1周目、ラスボス直前でストップ。
○○編では仲間集めもままならず、やり込む気も無くなったので
速攻で進めたら、どうやってもレベル不足で勝てそうもありません。
でも戦闘がつまらないからレベル上げが苦痛だし、こりゃプレイ放棄かも…。

このゲーム、プレイヤーによって意見が真っ二つになるんだろうな。
私にとってはかなり外した作品になってしまいましたが。
この記事を書く前に下書きを書いたら、かなりひどい内容になってしまったので
内容を削りながら書いています。グチ大会みたいになっちゃうので。

詳細はあえて書きませんが、問題に感じるところは山積みです。
ここではその中でも特に言いたいことを、いくつか書いておきます。
購入を考えている方の参考になるかはわかりませんが。

まずこのゲームの目玉、「177人の仲間」について。
普通は仲間になったら、ストーリー上で各キャラのイベントがあると
思うものですが、この作品では仲間にするまでがイベントです。
つまり、仲間にした後はそのキャラのイベントがありません。
驚いたのは、仲間になった後のほうが会話のバリエーションが減ってしまうこと。
従って戦力に組み込んでしまった後は、ただの戦闘ユニットになってしまいます。

これなら『ディスガイア』のように、サブキャラはただの戦術用の駒として
スキル特性だけ持たせたほうが、よほどマシですよ。
むしろその方が、使い込んでくるうちに愛着がわくというものです。
自分が『ディスガイア』をやった時なんか、さながら道具が手になじむという感じで、
そのユニットがいないと戦う気にならなくなるほどでしたから。

本作がコンセプトとして目指したのは「擬似MMORPG」のようですが、
私の印象では「FF11から面白い要素を引いたら、キレイなグラフィックと
ゲームバランスの悪さが残った」というところ。
あとミニゲームとかもほとんど無く、気分転換のしようもありません。
なんのためにゲーム中にカジノがあるんだか。
そういえば食堂では食事できず、宿屋では宿泊できません、おかしーな。

このゲーム、いろいろ試すのが好きな「すれっからしの」やりこみ派より、
手間をかけずにゲームがしたいライトユーザーのほうが、評価が高いかも。
というか、やりこみたくてもできません。そういう仕様になってないので。

あちこち動けるといってもしょせんは街の中なので限度がありますし、
時間概念の縛りやセーブの少なさがさらに快適さを損ねます。
やりこむ要素は人集めに限られるので、そこに魅力を感じなければ
もうアウトです。しかも集めるキャラって根本的に大差が無いし。

さらに、○○編ではその街からも追い出されるハメに…もうどうしろっての。

ヒロインが気に入った人も、要注意。詳しくは書けませんが、
騎士団で一緒にがんばろう!といった期待は即座に裏切られます。

でも実は一番嫌いなのが、この作品のシナリオ。
やたらと宿命論や世界の運命という話を持ち出してダラダラと重い世界観を語る
RPGには、いささか食傷気味なんですよ。
おまけに内容もどこかで聞いたような、新鮮味に欠ける話ですし。
人の感情を逆なでするための胸が悪くなるようなエピソードも
安易に入れられるとただ腹立たしいばかりです。

この話では、ありがちなファンタジーに趣味の悪さをプラスしたとしか
思えません。しかもへんな毒気まで感じるし。
どうせやるなら『ガンパレードマーチ』くらいの緻密さで、錯綜した世界観を
小出しに見せるくらいの芸を見せてもらわないと、もうシナリオでは驚きません。
だったら変な屈折や翳のある物語よりも、まっすぐで明るい物語をプレイしたいです。

正常な人が出てくるあたりまえな世界の物語が、なぜつくれないんだろう?
それだと話を面白くできないんでしょうか?そんなルールはないはずです。
狂った世界の話ばかりを描かなければならないこと自体が、間違ってるんじゃないんでしょうか。

…だめだ、やっぱりグチになってしまった。
でもこれが私の正直な感想です。
問題点についてはできるだけ客観的に書いたつもりですが。
このタイプのゲーム、買いたいと思う人はやりこみ派が多いと思いますが、
そういう人にはよく情報収集することを薦めます。

キャラの見た目は好きだが、面倒なアイテム装備やキャラの育成には
興味がないなー、という方には、ひょっとすると最高のゲームかも。
プレイする上でわかりにくい点はあっても、細かいことで悩む必要は
ほとんどありませんから。
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2 コメント

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突然ですいませんでしたが(^^; (むるあ)
2005-02-09 11:28:47
初めまして(^^)



こちらの記事で、ラジアータとは直接関係ないのですが、自分の中で「お!」と思うことがありましてTBさせていただきました。

もし不都合等ありましたら解除してもらって構いませんので(^^;



でもラジアータ、どうやら自分が軽く予想していた雰囲気とは随分趣が違う感じだったのだなぁ、なんて思いながら読ませていただきました。

購入するか気になっていたところだったのですが、やはりキャラへの想い入れを大切にしたい自分にはちと向かなそうですね(^^;
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ようこそ~ (青の零号)
2005-02-10 21:32:28


むるあさん、はじめまして。

お越しいただいてありがとうございます。

迷惑なんてめっそうもないですよ。



冷静さを欠いた文章で恥ずかしいです(^^;。

あの部分は最近ずっと気になっていた問題なので、

つい感情的な書き方になってしまいまして。

まあ、私が単に「暗い話は嫌い」ということ

なんですけど(笑)。



むるあさんのBlogも拝見させていただきました。



「だけど、その単純さ=王道的なもので、人は

熱くもなれますし、哀しくもなれるんですよね。」



この言葉には、まったく同感です。

あとはその王道を堂々と貫けるか、型どおりを

なぞって終わるかが、作品の良し悪しになるのだと

思います。

単純だからこそ難しいというか、ごまかしが

効かないというか。



実際の生活の中ではままならないからこそ、

ゲームの中くらいはその単純さや熱さを肯定できる

場であって欲しいですね。

心を折ったり捻じ曲げることを「重厚」「シリアス」

と思わせるのは、物語の貧困そのものだと感じます。



だから私はいまだに「トップをねらえ!」の

ファンなのでしょう。

話そのものは「大ボラ」で「クサすぎ」で

「アナクロ」ですが、そこから受ける感動は

まぎれもない本物ですから(笑)。
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