DALAI_KUMA

いかに楽しく人生を過ごすか、これが生きるうえで、もっとも大切なことです。ただし、人に迷惑をかけないこと。

湖の鎮魂歌(64)

2013-09-21 23:08:05 | ButsuButsu


びわ湖の七不思議(修正版)

30年以上もびわ湖に関わってきて、《そう言えば…》と思うびわ湖のフシギがある。私があげる七不思議。皆さんも七不思議、探してみませんか?

第一の不思議・・・葛篭尾(つづらお)崎の湖底遺跡
びわ湖北湖に突き出た葛篭尾崎の沖合、水深20mから70m付近の湖底から縄文時代から平安時代にかけての石器や土器などが発見された。神事に使ったものだとか、平安時代(1185年)に起きた地震に伴う津波で流されてきたものだとか、諸説紛々。大正時代に発見されて以来、真実は未だ謎のまま。

第二の不思議・・・今津の磁場異常
2009年12月、今津港で自律型水中ロボット「淡探(たんたん)」の方位磁石がとつぜん狂いだし、正しい方向に進まなくなった。昔、霧の日に彦根港からコンパスだけをたよりに今津港に出発した水上警察のボートが彦根港に帰ってしまったという話もある。びわ湖には磁場を狂わす何かがあるのかも知れない。

第三の不思議・・・塩津湾の湖面滝
春先、塩津湾の湾口全体に高さ30cmほどの滝のような段差ができるという。数時間続いたのちに消滅するようだが、漁師たちはそれを「潮間」と呼ぶ。大きな内部波が塩津湾に侵入すれば湖面が盛り上がることは、科学的には説明できる。

第四の不思議・・・白鬚社の水中鳥居
湖西道路(R161)沿いの白鬚神社の前のびわ湖の中に赤い鳥居がある。どうして湖の中?14世紀の「比良庄堺相輪絵図」では鳥居は陸上に描かれているが、16世紀の「江源武鑑(こうげんぶかん) 」では鳥居は湖上にある。この間に何かが起こったのに違いない。

第五の不思議・・・湖底の島嶼群(とうしょぐん)
びわ湖にある自然の島の中で沖の白石が最も小さい。針のように聳え立っている。400万年前、今のびわ湖は山岳地帯だったと言われている。当時、沖の白石は槍ヶ岳のような高い山の頂上だったのだ。

第六の不思議・・・最深部の高密度生物群
びわ湖で最も深い場所は安曇川沖の北東3kmくらいにある深い溝で、水深約104m。2006年8月にこの場所のわずか25cm×20cmの範囲にびわ湖の固有種のビワオオウズムシ24匹、アナンデールヨコエビ356匹を発見。なぜこんな所にこんなに多くの生き物が生息しているのか。びわ湖成因の秘密があるようだ。

第七の不思議・・・移動するびわ湖
びわ湖は世界有数の古代湖。420万年くらい前に伊賀上野辺りにあった古いびわ湖が、地殻変動によって現在の位置まで移動してきたという。ただ、140万年前から100万年前までの40万年の間、びわ湖は忽然と消えている。びわ湖最大の固有種のビワオオナマズはその間、どうしていたのだろうか。


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