DALAI_KUMA

いかに楽しく人生を過ごすか、これが生きるうえで、もっとも大切なことです。ただし、人に迷惑をかけないこと。

道(76)

2017-05-22 12:33:58 | ButsuButsu


よくわからない話である。

独立行政法人国際観光振興機構という日本の公的組織が発行しているYour Guide to Japanという外国人向けの英文ガイドブックがある。

この中にLake Biwaという言葉はない。

Shigaという語は、2件だけだ。

日本の著名な博物館の中に列挙してあるのは、Miho museumだけで琵琶湖博物館の記載はない。

私はこのことを、県庁職員であったころ(2012年以前)からあちこちで指摘しているが、修正された形跡はない。

最近、某大臣が学芸員の批判をして袋叩きになった。

私は彼に同調するものではないが、学芸員も、もう少しまじめに広報に取り組んだ方が良いのではないだろうか。

一体、何のために観光課や広報課があり、何のためにビジターズビューローがあるのだろうか。

世界にどのくらい日本に関するガイドブックが存在するのかは知らないが、どれも似たり寄ったりで滋賀県や琵琶湖の記載はほとんどないのだろう。

情報がなければ知りようもないし、来訪者も少ないのは当然のことだろう。

世界にアンテナをめぐらし、適切な情報を収集・提供するように努めるのはそんなにお金のかかることではない。

建前ばかりで現実を直視しなければ、いつまでたっても木阿弥さんでしかない。

基本に忠実に、できることをきちんとやりぬくことが、はでなパーフォーマンスより大切だと思うのだが、いかに。


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道(75)

2017-05-18 10:46:15 | ButsuButsu


大学の構内に未舗装の道がある。
少年期の郷愁なのか、私はこのような土の道を歩くのが好きだ。
道の両側からは、いろいろな花を咲かせた雑草が少しでも多くの場所を取ろうとはみ出してきている。
露出した地面では、忙しそうにアリやその他の昆虫がうごめいている。
この道もあと何年放置されるのかわからないが、私が勤務する間だけでもこうしてあり続けて欲しいと願っている。

今、世界は、ややこしいくらいに揺れ動いている。
トランプさんは、破れた鍋のように豪快に心の中身をまき散らしている。
金正恩さんは、ストレスの塊のような顔に満面の微笑みをたたえて、自己主張をしている。
クールなプーチンさんは、自己の権益を確保するのに懸命だ。
習近平さんは、下手な役者のようにひきつった顔を隠そうとしている。
そして、わが国の安倍首相は、アベノクライムに陥ってしまった。

こんな時には、ブレない方が良い。
無駄に動かないで、本来やるべきことを粛々とこなすのが良い。
未舗装の道だって、急いで舗装する必要はない。
アスファルトの道では見れなかった、生き物たちの営みを観察できるではないか。

まるでカンシャク玉を投げ込んだような騒動が世界中を駆け巡っているときに、周辺をゆっくり観察して次に備えるのが賢明だ。
一緒になって騒ぎたてると、冷静な観察者にはなれない。
どんだけ張り切ってみても、あと20年たったら、世界は様変わりしているだろう。
その時に、どんな社会であってほしいのかを、じっくりと思案するのもよいではないか。

憲法だって、急いで変える必要はない。
未舗装のデコボコ道だって、取柄はあるのだから。
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道(74)

2017-04-20 17:37:03 | ButsuButsu


陽だまりのアスファルトに、トカゲが1匹、立ち尽くしていた。

暑かったり、寒かったりして、トカゲも大変なんだろうな。

変温動物の宿命のようなものだが、日陰になれば止まり日向になれば歩む。

その間に、車にひかれたり、天敵に襲われたりしたら可哀そうな話だ。

まるで、今の日本の社会を見ているようだ。

一喜一憂の国際情勢に、立ち止まったり、動いたり。

一体、どこに向かって進めばよいのやら。

成り行きに任せるしかないのだろうか。

そんな春の日の通勤路だった。

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道(73)

2017-04-04 16:08:46 | ButsuButsu


本当に、築地より豊洲が安全なのだろうか。

築地は、約80年間、市場としての役割を果たしてきており、その間、大きな事故(食中毒や発がん物質による食品汚染)を起こしていないはずだ。
一方、豊洲は、まだ一度も使われていない。
しかも、地下から発がん性物質であるベンゼンが揮発している。
コンクリートに割れ目があれば、ベンゼンはいくらでも噴出してくる。

しかも、厄介なことに、豊洲の地下にどのくらいのベンゼンが貯留されているか検討もつかない。
閉鎖性空間で、今後さらに濃度が高くなる可能性もある。

私には、明らかに築地の方が安全だと思われるのだが。
どうも、ネット上で見受けられる豊洲安全論には、根拠が希薄な気がする。
もっと、科学者がきちんと説明するべきなのだろう。

例えば0歳の乳児と、80歳の老人を比較してみよう。
どちらの生存確率が高いのだろうか。

この場合、前提条件を明確にしなければならない。
どちらも身体健全だとしよう。

あきらかに80歳の老人の生存確率が高いはずだ。
なぜなら、0歳の乳児は、自分で食事をとることができないのだから。
生きてきた知恵と経験は、それだけの価値がある。
0歳児には将来の希望があるが、リスクもそれだけ高いのである。
当然、同じスタンダードではない。

このことは、豊洲に市場を移転する場合には最大限のケアが必要であるということを示唆している。
実績のない場所での生鮮食品の取り扱いには、100倍くらいの安全度を見込むべきだ。

もし私が東京都知事で、使う経費に制限がないとするのなら、少なくとも10年間くらいは築地と豊洲を併用するだろう。
それぞれで業務を行えばよい。
そして、10年たって豊洲で事故が出なければ、少しずつ移転すればよい。

ひょっとして、その頃には消費が拡大して、東京には築地と豊洲の両方の市場が必要になっているかもしれない。
その時には、両方を残せばよいではないか。

政治家の自己利益だけで庶民の安全を犠牲にしてはいけない。
都知事には、後で後悔しない選択をしてほしいものだ。
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道(72)

2017-03-31 12:24:33 | ButsuButsu


世の中にはいろいろ面白いことを考えつく人がいるものだ。

株式会社近江デジタルファブリケーションズの平山巧馬さんが開発しているのが、水中ドローンだ。

いままでの挑戦では、水深10mまで潜れるのだそうだ。

オープンソースで開発環境を提供しているので、だれでも参加できるらしい。

今度、子供たちの教育プログラムが採択されたら、ぜひ挑戦させたいと思う。

これまでは高額な水中ロボットが主流だったが、これからは安価で簡便なものに変わっていくのかもしれない。

一人でも多くの人と交流したいと、平山さんは語っている。

日本発のベンチャー企業が大きく育つことを期待している。
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道(71)

2017-01-26 12:06:08 | ButsuButsu


パシャ、パシャという音に目が覚めた。

そうだった、僕はのぞみの車両でふと微睡んだのだ。

多くの乗客が、快晴の富士にレンズを向けている。

今日の天気は抜群だ。

きれいな富士は、僕の心をいつも明るくしてくれる。

きっと何か良いことがあるに違いない。

そう思うと、うれしくなってカメラを向けた。

最近は嫌なことが多かった。

トランプが、アメリカの環境予算を大幅に減額するそうだ。

環境関係機関からの情報提供も制限しているらしい。

気に食わない言論を統制し、多くの研究者の職を奪おうとしている。

いよいよヒットラーのようになってきた。

単一の価値観は、急激な膨張を生むかもしれないが、破滅するときも早い。

いったい誰が、裸の王様に首輪をつけることができるのだろうか。

経済の発展は、いつの時代も犠牲を伴う。

犠牲を最小にするために、環境保全が必要だ。

そんなこと僕たちは、50年前に学んだではないか。

50年前の価値観を持った、巨大なモンスターがアメリカに現れた。

大変だ、大変だ。

私の友人であるブライアン・ウィリアムズはこう毒づいている。
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道(70)

2017-01-17 22:27:33 | ButsuButsu


あっという間に
雪が
降り積もった

夜の道に
雪と
灯がふれあう

知らない国に
ふと
迷い込んだ

さくさくさくと
雪の
声が聞こえる

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道(69)

2017-01-04 00:02:33 | ButsuButsu

2016年7月18日 解氷が進む北極海にて(©Michio Kumagai)

******

2017年を迎えて、謹んで新年のご挨拶を申し上げます。

昨年は、初めての経験をいくつかしました。

6月にモンゴルのオソフ君10歳の火傷の手術を終えました。

7月に北極圏カナダ(北緯83度)にあるワードハント島を訪問しました。

8月に京滋の中学生とともに琵琶湖合宿をしました。

それぞれの場面で、多くの貴重な体験をしました。

65歳というこの年齢になって、なお新しい学習ができることに感謝したいと思います。

そして、今年はどんな年になるのか、楽しみでもあります。

一日、一日

一年、一年

自分の命を大切にして、なおかつ世の役に立てれば、望外の幸せだと思っています。


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道(68)

2016-12-01 15:03:05 | ButsuButsu


四人の中学生が集まった。

A君は中三、B君は中二、CさんとD君は中一だ。

空き時間に、彼らにマッチ棒のクイズを出した。

「ここにマッチ棒で8の数字があるね。2本のマッチ棒を動かして、4にしてくれませんか」

最初に「わかった」と言って解答を示したのは、科学クラブのB君だった。



「こうすれば4になります」

「そーだね。でもちょっと美しくないな」

私の意見に、A君が手をあげた。



「これでどうですか」

「そうだね。カタカナでヨン、実はこれが模範解答に書いてあったのだよ。でも日本人しかわからない解はどうかな」

それまで黙って考えていたCさんがにっこり笑ってマッチ棒を動かした。



「Cさんの答えは、私の解答と同じだ。この方が美しいと思わないかい?」

一方、4人の中で「博士」と呼ばれている物知りのD君は、ずっと黙ったままだった。

4人ともとても賢いと、私は思った。
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道(67)

2016-09-30 11:48:28 | ButsuButsu


ここに古い写真がある。

私が初めて本格的な岩登りをした時の写真だ。

一緒に写っているのは、京都大学の研究室の後輩だった石川龍彦さんだ。

今から40年以上前の出来事だ。

場所は、穂高屏風岩1ルンゼ。

2人とも、どことなく緊張している。

それからひたすら山に登り、私はアンデスで初登頂を達成し、登山を卒業した。

そこが私の限界だと思ったからだ。

伝え聞くところによると、石川さんはまだ山に登っているらしい。

登山というのは不思議なスポーツだ。

まるで麻薬のように惹かれてしまう。

なかなかやめれなくなる。

気をつけて続けて欲しいと願っている。
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道(66)

2016-09-07 13:14:35 | ButsuButsu


北極への長期出張から帰国し、すぐにイタリア出張、琵琶湖合宿、講習会など、行事が目白押しでゆっくりブログを書く時間もありませんでした。

特に北極での印象が強かったので、文章にするのも億劫となっていました。

さて、オソフくんに関する報告です。

7月1日に退院し、7月15日に無事帰国しました。

彼の治療等にかかった経費は以下のとおりです(9月6日現在)。

病院側から当初示された金額(110万円)より手術費・入院費が高かったことによって、赤字となりました。

現在100万円を借金しています。

私の責任で少しずつ返金しようと思っています。

みなさまのご協力に心より感謝します。

ありがとうございました。

熊谷道夫 拝

***************

オソフくん治療に関わる経費報告

収入 寄付金 2,123,433
借入金 1,000,000
合計 3,123,433


支出 宿泊費 183,344
交通費 327,150
診療費 1,978,156
食糧費 182,962
通信費 77,240
諸謝金 374,581

合計 3,123,433
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道(65)

2016-07-11 16:30:43 | ButsuButsu


ひょんなことで、北極圏へと向かっている。

目標は北緯83度、Ward Hunt島だ。

ここに世界最北の湖がある。

アラスカ上空からマッキンリーを眺めながら、カナダの首都オタワへ向かう。



ここから飛行機とヘリコプターに乗り換え、天候と相談しながらの移動が続く。

65歳にもなって、こんな旅行ができるとは思わなかった。

好奇心だけは旺盛なのだが、どうも体がついてこない。

一歩ずつ、慎重に進むことにしよう。

イリジウムは持ってきたのだが、接続がうまくいくかも心配だ。

20代のころ、6人の若者と共に初めて南米へ行った。

あの時は何でも見てやろうと、気概に燃えていた。

今は、自分の身を守るだけで精いっぱいだ。

ここで何か、新しい発見ができれば、こんなに幸福なことはない。
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道(64)

2016-06-25 14:08:27 | ButsuButsu


6月8日に手術を終えたオソフ君も順調に回復してきている。

いよいよ7月1日には退院の予定だ。

いろいろなことがあったが、今回の取り組みも終わりに近づいている。

そういえば、イギリスがEUから離脱することが決まった。

世界中の人々が、自分たちの権益を守ろうという方向に進んでいる。

そういう中で、今回の支援はとてもありがたいものだった。

入院が1週間延びたので、最終的にいくら支払うことになるのか混とんとしているが、助け合うということが大切なことなのだろう。

多くの人々の支援に支えられたオソフ君は、そのことを認識しているのだろうか。

淋しくて夜泣いている姿を見ると、まだ8歳の子供なのだなと、改めて実感する。

世界がのど方向に向かい、どの道を歩むのかはよくわからないけれども、自分たちができることを誠実にやっていくことが大切な気がする。
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道(63)

2016-06-10 08:50:21 | ButsuButsu


江戸時代に細井広沢という書家がいた。

とくに唐様の書にすぐれ、禁裏御所(霊元天皇)が彼の筆跡を渇望し、江戸から都までわざわざ書を取り寄せたと言われている。

あの赤穂浪士たちもこの細井広沢に討ち入りの事前相談をし、吉良邸の地面に突き刺した「浅野内匠頭家来口上」という文字を書いてもらったという話だ。

その細井が次のように語ったといわれる。

「不潔の友とまじわれば、心が汚れて美しい書は書けぬ。それゆえ、心正しき友を見つけることが肝要である」

他人のお金で購入した中国服を着て、書に興ずるどこかの間抜けな知事に聞かせてやりたい話だ。

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道(62)

2016-06-09 05:24:07 | ButsuButsu


オソフ君は昨日、6時間の手術を受けました。

良くなるのだという強い期待と、怖さからくる不安とで、とても緊張しているようでした。

手術が終わり、麻酔から覚めたとき、あまりの痛さに泣いたそうです。

その後、痛み止めをもらって熟睡しました。

しばらくは安静状態が続きます。

特に火傷がひどい左腕は、約2か月間ギブスで固定されます。

8歳の子供が、自分で決断して、両親と別れ異国で手術を受けることに、彼の大きな勇気を感じました。

また、多くの人々のカンパを通して、日本人の優しさを知りました。

きっとオソフ君の人生にとって、大きな変化を与えるでしょう。

元気になったら、礼状を書くと言っています。

支援したていただいた多くの人々にとても感謝しています。

バイルラ、ありがとう。



手術に向かう前のオソフ君です。
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