DALAI_KUMA

いかに楽しく人生を過ごすか、これが生きるうえで、もっとも大切なことです。ただし、人に迷惑をかけないこと。

道(90)

2017-11-21 18:09:18 | ButsuButsu


大学の正門で、かわいい白い花を見つけた。

思わず写真を撮る。

ネットで調べたら、アベリア コンフェッティと言うのだそうだ。

原産は中国。

花言葉は、謙虚・謙譲・強運。

大学の入り口に植えるのには、向いているのかもしれない。

学生たちはほとんど見向きもしないが、この灌木は結構長く花を咲かしている。

今日は、ひとつ勉強した。
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道(89)

2017-11-17 13:20:47 | ButsuButsu


昨日の続きの話をしよう。

吹き出しの場所は、この画像の赤丸の点である。

すぐ横には、湖底からそそり立つ山がある。

この山は、湖面には出ていないが、かつてあった火山の痕跡であると言われている。

今から7-8千万年前の話だ。

この隠れ山の少し北にあるのが、湖面に顔を出している沖ノ白石である。

このような、湖中に隠れた山塊が南から北に連なっており、そこかしこで湖底からの噴出が確認されている。

壮大で面白い話だ。
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道(88)

2017-11-16 14:44:01 | ButsuButsu


11月3日、選抜された中学生たちと一緒に、久しぶりにびわ湖の調査へ赴いた。

多くの台風が襲来した10月とは異なり、この日のびわ湖は驚くほど穏やかだった。

何気なく計量科学魚探を眺めていたら、画面が湖底からの吹き出しを捉えていた。

これまでにないくらいの吹き出しだ。

水深70メートルから吹き出た水とガスは、水深50メートルまで達している。

以前はこんなに激しくなかった気がする。

びわ湖の湖底もドンドン変わってきているのだろうか。

因みに、この日の透明度は1~2メートルだった。


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道(87)

2017-11-02 17:00:14 | ButsuButsu


10月28日に、ふたば書房からブライアン・ウィリアムズの新しい本が発売された。
企画してから2年の歳月がかかった。
その分、良い本ができたと思っている。

びわ湖トラストのホームページから注文できる。
会員は、特別価格だ。
http://www.biwako-trust.com/?p=1889

また、AMAZON からも発注が可能だ。
https://www.amazon.co.jp/%E3%81%B3%E3%82%8F%E6%B9%96%E3%83%BB%E3%83%96%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%82%A2%E3%83%B3%E3%81%AE%E7%9B%AE%E2%80%95%E3%81%8D%E3%82%8C%E3%81%84%E3%82%92%E3%81%82%E3%81%97%E3%81%9F%E3%81%B8-%E3%83%96%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%82%A2%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%82%A6%E3%82%A3%E3%83%AA%E3%82%A2%E3%83%A0%E3%82%BA/dp/4893201859/ref=sr_1_1?ie=UTF8&qid=1509609810&sr=8-1&keywords=%E3%81%B3%E3%82%8F%E6%B9%96%E3%83%BB%E3%83%96%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%82%A2%E3%83%B3%E3%81%AE%E7%9B%AE

絵画とエッセイの合本は、画文集というのだそうだ。
アメリカ人の風景画家という、ちょっとユニークな目を通して知るブライアンの意見は、日本人とは微妙に違う印象を与えてくれる。

付き合い始めてから結構長い月日が経つのだが、時々、この違いを実感することがある。
例えば、この本のタイトルもそうだ。

びわ湖・ブライアンの目

という。
びわ湖が先で、後にブライアンの目が加わる。
そこに、彼の主張がある。
彼は、多くのことを言いたいのだ。
欲張りな男だと思う。

私は
ブライアンとびわ湖
にしたらと提案したが、彼は反論した。

英語にするとよくわかる。

前者が
Lake Biwa thorugh Brian's eyes
なのに対して
後者は単純に
Brian and Lake Biwa
になってしまう。
これでは意味がない。

ということで、ブライアンの思いのたけに溢れたこの本を、ぜひ購読していただきたい。
利益の一部は、びわ湖トラストの活動に寄付されるという。
そして、トラスト所有の調査船はっけん号の運航が可能となる。

分水嶺から流れてきた水が、河川水や地下水となって、やがてびわ湖に注ぐ。
読者から集まった代金が、積もり積もって、調査船を走らす。

おかげ様、の世界である。
明日も平安で良い天気でありますように!
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道(86)

2017-10-09 17:39:11 | ButsuButsu


秋になり、ナナカマドが美しい。

天気が良ければ、近場を巡ってみよう。

そんな折、嫌な事件に巻き込まれてしまった。

AMAZONプライムの個人情報が流出し、カードが不正に使われてしまった。

早急に対応し、とりあえずカード情報を変更した。

どうも、AMAZONの情報管理が甘いようだ。

気を付けたほうがよい。
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道(85)

2017-09-22 15:52:59 | ButsuButsu


今井一郎先生が、日本水産学会賞を受賞されました。

びわ湖トラストの科学委員会初代委員長であった今井一郎先生(北大教授)が、平成28年度に日本水産学会賞を受賞されました。心より祝意を表したいと思います。
受賞対象の業績は、「有害有毒プランクトンの発生機構と発生防除に関する研究」でした。

今井先生は、主に、シャットネラという有害赤潮を形成する鞭毛藻類を対象として、瀬戸内海を場として長年研究を続けてこられました。
また、びわ湖や三方五湖で発生する有毒アオコについても研究されています。
特に、海藻や水草・ヨシ茎に付着する殺藻細菌や殺藻ウィルスの存在を指摘しておられ、これらを有効利用することによって、有害赤潮や有毒アオコを形成する植物プランクトンの発生を防除することが可能であると指摘されております。

このような赤潮やアオコといった有害有毒プランクトンの発生域が、温暖化の進行に伴って拡大している事実を考えるとき、環境への負荷の少ない防除手法の開発は大きな社会貢献となることが期待できます。
先生のますますのご活躍を期待しています。
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道(84)

2017-09-21 11:40:48 | ButsuButsu


本日、14時から大学でシンポジウムが開催される
タイトルは「琵琶湖の価値を10倍高める」だ。
どうやら、交流会では、琵琶湖ホテルのシェフが作る、おいしものが食せるようだ。
まだ間に合うかもしれない。
時間のある人はどうぞ参加してください。

ここしばらく、琵琶湖10倍キャンペーンをやりたいと思っている。
美しくメイクすれば、誰しも評価が上がる。
琵琶湖という素地は良いのだから、その価値をきちんと伝えればよい。
良さを発掘して、少し脚色して、人前に出す。
どうやらそういう努力を怠ってきたようだ。

ブライアンも私も、40年以上琵琶湖と付き合ってきて、まだ飽きていない。
こんな自然は、やはり価値があるのだ。
もっと知りたいと思うし、
もっと知らせたいと思う。
そのために、琵琶湖にかかわりや関心を持つ人が、少しだけ頑張ればよい。



********************************
■日 時:2017年9月21日(木)14:00~17:30(交流会 17:30~19:00)
■場 所:立命館大学びわこ・くさつキャンパス ローム記念館
     〒525-8577 滋賀県草津市野路東1-1-1
     (アクセス:http://www.ritsumei.ac.jp/accessmap/bkc/)
■参 加 費:無料(情報交換会費:1000円)
■定 員:120名
■主 催:立命館大学総合科学技術研究機構 琵琶湖∑研究センター
■共 催:公益社団法人 滋賀県環境保全協会
■講演内容
講演1 滋賀県水産試験場 次長 桑村 邦彦 様
    「琵琶湖の水産業-これまでの取り組み、そしてこれから」
講演2 理工学部ロボティクス学科 教授 川村 貞夫
    「水産資源確保のためのロボット利用可能性」
講演3 スポーツ健康科学部スポーツ健康科学科 教授 海老 久美子
    「三方美(い)しスタディ:滋賀の健康を食から考える~「ab豆倶楽部」を例に」
講演4 琵琶湖ホテル レストラン調理部 洋食調理課 料理長 稲葉 章夫 様
    「湖国食材の魅力を再発見 ~フレンチの技法を用いた新たな“食”の提案~」
■プログラム詳細は下記をご覧ください。
http://www.ritsumei.ac.jp/file.jsp?id=346995
■申込方法
下記URLよりお申込みください。
http://bit.ly/sigma08
(お問い合わせ先)
立命館大学 研究部 BKCリサーチオフィス
担当 三木・魚谷・八木
〒525-8577 滋賀県草津市野路東1-1-1
Tel:077-561-2802(平日9:00~17:30)
E-mail:r-miki-a@st.ritsumei.ac.jp」。
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道(83)

2017-09-20 12:53:31 | ButsuButsu


ジュニアびわ湖塾の開始

昨日は、大型台風18号(935hPa)が日本列島をかけ抜け、各地に大きな災害をもたらしました。
また、アメリカではハリケーン・ハービー(938hPa)やハリケーン・イルマ(916hPa)が次々と大都市を襲っています。
いま、地球環境が大きく変化しようとしています。
特に、海洋や陸水の急激な変化と気象の変化が同調しており、各地で未曽有な災害をもたらしたり、生態系の異変を引き起こしたりしています。
このような事態は、今後さらに拡大することが予測されています。
これらのことを克服するためにsustainable action(持続可能な行動)やsurvival capability(生存能力)に関わる教育が必要だと考えられています。
しかしながら、こうした取り組みは既存の学校教育では十分にカバーできないのが実状です。
そこで、びわ湖トラストでは、さまざまな自然環境に関連した問題の解決に貢献できる国際的な地球科学者の卵を育てることを目的としたジュニアびわ湖塾を開催することとしました。

今回選抜された中高生は12名です。
8月に、はっけん号に乗船してびわ湖に出かけました。
湖上でサンプルを採取したり計測機器を操作したりする技術を身につけ、地球の自転によってできる渦巻き流れ(環流)や、琵琶湖で固有の生物(プランクトン)などの基本的な学習をしました。
また、クルーレス・ソーラーボート大会にも参加し、入賞(1位と3位)しました。
9月からは、地球の環境変動を科学的に捉えるために必要な基礎力を身につける座学がスタートしています。
毎月1回の開催で来年3月まで、びわ湖という自然の教材を対象として、物理・化学・生物・地学・工学、経済学などの学際的な視点から地球科学の基本を学習します。
また、科学者として必要な文章力や英語力の向上に役立つ指導も行い、将来国際的に活躍できる力を養います。

教授陣は、びわ湖周辺の大学・企業などの専門家です。
集まった青少年が、一線の指導者と直接対話することによって、この地を地球科学研究のメッカにしたいと考えています。
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道(82)

2017-08-15 13:10:19 | ButsuButsu
風景画家ブライアン・ウィリアムズの新しい本の出版に寄せて(近刊)



「2次元と3次元の狭間(はざま)で」

私の専門は地球物理学である。
その中でも特に湖水の運動について研究している。
琵琶湖のような大きな器に貯まった水は、時として奇妙な動きをする。
それは地球の重力と自転の存在によって引き起こされる。
重力は、深さ方向に水を押しつけ安定させようとする。
一方、湖水は太陽の熱で加熱されたり冷却されたりする。
また、風によって波が起こったり、一方向に水が吹き寄せられたりする。
水が動き始めると地球の自転効果が働いて回転し始め、渦まき流れ(環流)という不思議な運動が生じる。
そこには、太陽から到達するエネルギーが、地球上の海や大湖沼に大きな渦巻運動を引き起こし、やがてさまざまな形に変化していくという壮大なエネルギーの物語がある。
こうして、琵琶湖の中には水平面内を流れる2次元流(環流)と、立体的な構造を持つ3次元流(乱流)が共存することとなる。
そして、この2次元と3次元の狭間には奇妙な関係が存在する。

!!!!!!!!!!!!!!!!

風景画家ブライアン・ウィリアムズに私が初めて出会ったのは、今から30年ほど前、1980年代後半のことである。
当時、私は滋賀県琵琶湖研究所に勤務していた。
その時に主催した環境に関わる講演会に、聴衆の一人としてブライアンはやってきた。
琵琶湖周辺を題材に風景画を描いている彼にとって、対象として見つめる自然の破壊は我慢のならないことだったのだろう。
強い調子で湖岸の改変を批判した。
折から琵琶湖総合開発の最中で、自然湖岸は人工湖岸に置き換えられ、美しいヨシ原はコンクリート湖岸に変わっていった。

ブライアンの絵には湖岸のヨシ原が多く登場する。
田舟とヨシ原の向こうに浮かぶ竹生島は、画家だけでなく多くの写真家の絶好のスナップショットでもあり、特に、夏場の太陽が西空に沈む頃には、多くのプロやアマの写真家が自慢のカメラをもって詰めかける。
それほど風情のあるヨシ原の原風景が、琵琶湖では激減してしまった。
それは、単に湖岸の改変だけが原因でもない。
1970年代、都市化の波が押し寄せてきた琵琶湖南湖周辺では、人間の活発な生産活動によって地下水脈がすっかり変わってしまった。
ヨシは、地下水がコンコンと湧き出す湖岸を好む。
そこでは根もとの水が常に入れ替わるからだ。
開発に対する批判を受けた滋賀県が人工的にヨシ原を復元したのだが、なかなか成功しないのもそこにある。
水の入れ替わりがない場所にヨシ原を造成しても、健康なヨシは育たない。
生き物にとって水の動きはとても大切で、単に水があればよいというものではない。
水温や栄養や濁りといった複合的な組み合わせの結果、それぞれの生物に好適な水環境が存在する。

ブライアンは、職業柄そのことをよく知っていた。
だからこそ、本書では分水嶺から話が始まっている。
山に雨が降り、森を涵養(かんよう)する。樹木から滴り落ちた水は、谷間を下り、小川を経て川となる。
そして、同じくらいの水量が地面にしみ込んで、地下水となる。
「分水嶺から少し下ったあたりに、原生林かそれに近い状態の森林が生き残っている一帯がまだある。
朽木の北西部、京都と福井と滋賀の境あたり、生杉(おいすぎ)の山村より数キロメートル奥まった場所だ。
そこの一画に、巨木が生い茂る小さな斜面がある。周長が2~3メートルからなるブナやナラなどの大木の間を散策すると、まるで緑の大聖堂にいるようだ。
特に新緑の時期には、淡い緑の若葉と、古くて太い幹とのコントラストが実に美しい。
その美しさ、その静けさが心に染み入る。

こうして琵琶湖の水は涸れることなく溢れ、ヨシ原は息づく。
その根源が琵琶湖周辺に鬱蒼として広がる森林地帯だとブライアンは語る。
そこには、樹木たちの息遣いがあり、瑞々しさにあふれた命の営みがある。
神々しささえ醸し出す巨木群こそ琵琶湖の源であると、この老齢の域に差しかかった風景画家は主張する。

「日本の一番美しい季節を彩っているのは新緑だ。
(中略)美しく芽吹くこの森が、向こうにキラキラ輝く湖を守ってくれている」

なんとブライアンの思いのたけがあふれ出た表現だろう。
こうして、私はすでに30年近くブライアンと付き合っている。
共に数回、モンゴルへも出かけた。
写生をする彼の姿を間近に眺め、自然を語り、ゆっくりとした時間を共有するときに、たびたび彼の人間性に触れてきた。
一見して大雑把な性格に比して、彼の絵は精緻である。
まるで写真のようだと皮肉る人がいるが、私はそうは思わない。
しっかりした筆遣いがあるからこそ、ごまかしがない美しさがある。
たぐいまれな表現力が、常に生存競争に明け暮れる自然の世界を生き生きと写し取っていく。
自然にごまかしは存在しないのだから。

そんなブライアンに転機が訪れた。
2007年のことだ。
それまでの平面画を曲面画へ発展させたのだ。
そう、2次元から3次元への華麗なトランスファー。
そこに自然科学をこよなく愛すブライアン・ウィリアムズの真骨頂がある。
普通の画家は平面の中に立体を描こうとする。そこには何となく窮屈な感覚がある。
キャンバスを曲面にすれば、見た景色にもっと近くなるのではないだろうか。
それが、ブライアンというちょっと変わった画家の発想だった。
彼は、そのことをトンビの目と表現した。

「私は、高所作業車を写生道具にする、世間ではまずいない絵描きだ。
絵にならない平凡な場面でさえ、作業車のバケツに乗って上がれば上がるほど、感動させてくれる景色に変わる。
松の木内湖との新しい出会いも、こうして始まった。
(中略)
水田、川、ヨシ群落、内湖、湖との間に農漁村、そして光る琵琶湖そのもの。
まさしく人の命をつなぎ、水質と生き物の多様性が守られる営み。
(中略)
魚の産卵・生息・水鳥も豊富、命あふれる美しい世界」

私は、そんな彼の発想が大好きだ。
それほどに、2次元から3次元への転回は大きな意味を持っている。
見方を変えることによって、彼は自由になった。
最近の彼の曲面絵画は精緻であることに加えて深みも出てきた。
平面から飛び出して立体的に表現しようとしている曲面絵画は、まるで漫画の「ど根性ガエル」のようだ。
平面から飛び出して自由になりたいというエネルギーのほとばしりがひしひしと感じられる。
こうして、ブライアン・ウィリアムズは自分自身を解き放った。
世界で唯一の曲面絵画師であるブライアンの絵画は、もっともっと多くの人々に知られてもよいのではなかろうか。
そういう熱い思いから、私たちは本書の制作に取り掛かった。

最初にも述べたように、2次元(平面)と3次元(立体)の狭間で起こるエネルギーのやり取りは、自然の中でもよく起こる。
ブライアンが風景画家として生涯をかけて表現しようとしている琵琶湖。
その中で起こっている奇妙な現象がある。
例えば、コップに水を入れて箸でかき混ぜると渦ができる。
混ぜるのをやめると、水の運動は次第に遅くなり、やがて静止する。
物理学では、このことをエネルギーカスケードと呼んでいる。
大きな渦が小さな渦となり、やがて熱に変わる。
こうしてできた渦は決して永続しない。

琵琶湖にも渦の流れがある。
環流と呼ばれる渦だ。
この渦を作るのは、太陽から与えられる自然の力だ。
風や熱によってエネルギーが供給される。
そして、奇妙なことに、この渦はなかなか消えない。
台風が来るとしばらく見えなくなるが、2~3日経つと元の渦が忽然と現れてくる。
かつて私たちが実際に琵琶湖で測定した渦の流れを図で示そう。



この渦は、世界で最も美しい渦だと言われている。
なぜ渦はすぐに消えないのだろうか。
その答えは、3次元から2次元へのエネルギーの流れの存在である。
風や熱によって琵琶湖へ入るエネルギーは、上から下へ流れる3次元のフローである。
一方、湖の成層が作り出す環流は水平方向に流れる2次元の性格をもっている。
水の流れと渦が共存するとき、そこでは小さな渦から大きな渦へとエネルギーが運ばれるのである。
このことを逆エネルギーカスケードと呼んでいる。
何と自然はよくできているのだろうか。
この逆方向へのエネルギー輸送がなければ、地球上の水や空気の運動はすぐに止まってしまう。
私たちは雨のない世界で暮らすことになる。
であれば、多くの生命は生存しなかったと言ってもよいだろう。
同じような現象は、20年から30年に一度現れる土星の大白斑にも見られるという。

ブライアンは、平面の世界から曲面の世界へ飛び出した。
それは、決して平面を無視するということではない。
むしろ3次元から2次元へ向けての大きなエネルギーの流れが、彼の絵をもっとダイナミックなものにしている。
ひょっとしたら、私たちは今、偉大な瞬間に立ち会っているのかもしれない。
琵琶湖という自然に触れて開眼した風景画家ブライアン・ウィリアムズが絵筆で表現する曲面絵画が、ちょうど物理学の法則が教えるように、琵琶湖から溢れでて地球そして宇宙の真理にまで触れる普遍的で壮大なロマンを紡ぎ出す、そんな新たな物語の始まりなのかもしれない。
何かしら心の疲れた時に、ぜひ座右においてひも解いていただきたい画集随筆である。
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道(81)

2017-07-21 14:55:19 | ButsuButsu


暑い日が続く。

熱したアスファルトの上を、カマキリがゆっくりと歩いていた。

カマキリを見ると山本地方創生担当大臣を思い出す。

最近のニュースを見るたびに、安倍さんは実にエライ人を大臣に選んだものだと感心する。

蟷螂の斧という諺がある。

見るからに、エラそうである。

が、山本大臣が声を大にして語れば語るほど、うさん臭さがにじみ出し、安倍内閣の信頼性が沈下していく。

本人が、そのことを認識していないだけに、なお始末が悪い。

困ったものだ。

もう、時代錯誤のおじさんやおばさん政治家は、わが国にはいらないのではないだろうか。

因みに、カマキリの卵は螵蛸(オオジガフグリ)とも言われるのだそうだ。

意味深だけど、知らなかったな。
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道(80)

2017-07-10 12:38:28 | ButsuButsu


大学にいると、時々、面白い場面に遭遇する。

私の授業に出席していた留学生と話す機会があった。

彼は、アフガニスタンから来ていた。

「紛争が長引いて、さぞかしお国は大変だろうね」と言ったら、彼はにこやかに笑って答えた。

「Justiceが解決してくれる」

「それはどんなJusticeですか」という私の問いかけに、彼は

「General justice」と言った。

「それは宗教を越えたものですか」

「そうです」

こんな回答をアフガニスタンの留学生から聞くとは思わなかった。

Justiceというのは、アメリカ人が好きな言葉の一つだ。

しかし、アメリカにはJusticeと同時に影の部分が存在している。

それは暴力の世界だ。

私はもっとこのアフガニスタンの青年と話したかったが、授業も終わりそれ以降会っていない。

きっと彼にとって、Justiceは希望であり、あとは忍耐の世界なのだろう。

北朝鮮問題がややこしくなる中で、時々、こうした学生との会話を思い出す。

アメリカが係わって来た紛争で、成功した事例はない。

結局時間が解決するしかないのだろう。

彼の言うGeneral justiceは、日本で言う大義に近いのかもしれない。

大義のない行動は、人々から支持されないし、歴史の中では審判の対象となる。

混迷する東アジアにおいて、大義のある解決策を主張することが、結果的に成功するのではないかと思う。

それは、人間としての、人類としての、普遍的な正義の主張であろう。

このように、学生から学ぶことがたくさんある。

以下 Wikipediaより、
Justice is the legal or philosophical theory by which fairness is administered.
The concept of justice differs in every culture.
An early theory of justice was set out by the Ancient Greek philosopher Plato in his work The Republic.
Advocates of divine command theory argue that justice issues from God.
In the 17th century, theorists like John Locke argued for the theory of natural law.
Thinkers in the social contract tradition argued that justice is derived from the mutual agreement of everyone concerned.
In the 19th century, utilitarian thinkers including John Stuart Mill argued that justice is what has the best consequences.
Theories of distributive justice concern what is distributed, between whom they are to be distributed, and what is the proper distribution.
Egalitarians argued that justice can only exist within the coordinates of equality.
John Rawls used a social contract argument to show that justice, and especially distributive justice, is a form of fairness.
Property rights theorists (like Robert Nozick) take a deontological view of distributive justice and argue that property rights-based justice maximizes the overall wealth of an economic system.
Theories of retributive justice are concerned with punishment for wrongdoing.
Restorative justice (also sometimes called "reparative justice") is an approach to justice that focuses on restoring what is good, and necessarily focuses on the needs of victims and offenders.
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道(79)

2017-07-07 10:37:48 | ButsuButsu


何気なく琵琶湖の水面を見たら、そこには複数の鴨が戯れていた。

突然、大きなオスがメスの背に飛び乗り交尾を始めた。

十秒くらいだったろうか、大きなオスは悠然と離れていった。

すると、隣にいた中くらいの大きさのオスが、同じメスにとびかかり交尾を始めた。

ふーん、鴨の世界もメスが少ないのかな。

しかし、知らなかったな。

複数の雄が次々と同じメスと交尾をするのはトンボの世界かと思っていたけど、鴨もそうなんだ。

ちょうど今時分が鴨の交尾の季節らしい。

世間では北朝鮮や米国の話題で賑わっているが、自然界ではひたむきに生殖活動が行われている。

がんばれ、鴨のお父さんたちとお母さん。


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道(78)

2017-07-06 14:06:42 | ButsuButsu


I got the joke from my friend.

Mr. A: I am “Sori”, the prime minister of Japan.
I say that government of my friends, by my friends, for my friends, shall not perish from the earth.

Mr. G: Oh “Sorry”, but please tell me how I can become your friend.

Mr. A: You have very little chance, but at least, you have to play golf with me like Mr. T and Mr. K.

Mr. G: Oh my God! I don't have golf clubs, but belong to an alpine club.
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道(77)

2017-06-12 11:16:01 | ButsuButsu


いろいろ思うところがあり、比叡山の千日回峰で行者が巡る道を辿ってみることにした。
66歳になったこの年で、果たして30kmの山道を走破できるのか不安だったが、人生のカケのような気持ちで出かけることにした。

6月9日、金曜日の朝は、快晴だった。
6時40分のバスに乗り、瀬田駅に向かう。
7時1分の電車で、石山駅に着く。
7時14分、石山駅発、ホームは通学の子供たちで溢れていた。
7時44分、坂本駅着。
7時53分、日吉大社に着く。

順路は時計回りだが、あえて回峰の道を逆回りに廻ることにした。
と言っても山道の案内板があるわけではない。
ネットで調べた記載に従って、金大厳という大岩を目指すことにする。

いきなり急登が始まった。
8時26分、日吉大社摂社牛尾神社本殿に着く。
1595年に建造とある。
1907年の国の重要文化財となっている。
よくこんな高いところに建物を作ったものだと、感心する。
二つの建物の間の小道を登り、八王子山を目指す。

8時33分、八王子山、381mに到着。
9時19分、行者と鉢合わせ、一瞬、立ち止まる。彼もかなり驚いたようだ。
こんな道をたどるのは獣ぐらいだろう。
9時52分、恵心僧都の墓に着く。
往生要集を書いた、あの源信のことだ。
源氏物語や地獄変に登場する、横川の僧都のモデルだとされている。
せっかくだから、お参りして手を合わせた。


10時30分、横川中堂着。
11時18分、京都市街を一望できる玉体杉に着く。
12時26分、根本中堂着。
13時00分、無動寺・明王堂着。
13時54分、裳立山着。
ここにはなぜか紀貫之の墓がある。
参拝する。


15時00分、坂本下山
横川から無動寺までの一般道を除いて、登りと下りはかなりきつい傾斜だった。

約7時間の30km踏破だったが、それなりに充実感のある一日だった。
もう少し残りの人生を頑張ろうという気持ちが湧いてきた。

感謝
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道(76)

2017-05-22 12:33:58 | ButsuButsu


よくわからない話である。

独立行政法人国際観光振興機構という日本の公的組織が発行しているYour Guide to Japanという外国人向けの英文ガイドブックがある。

この中にLake Biwaという言葉はない。

Shigaという語は、2件だけだ。

日本の著名な博物館の中に列挙してあるのは、Miho museumだけで琵琶湖博物館の記載はない。

私はこのことを、県庁職員であったころ(2012年以前)からあちこちで指摘しているが、修正された形跡はない。

最近、某大臣が学芸員の批判をして袋叩きになった。

私は彼に同調するものではないが、学芸員も、もう少しまじめに広報に取り組んだ方が良いのではないだろうか。

一体、何のために観光課や広報課があり、何のためにビジターズビューローがあるのだろうか。

世界にどのくらい日本に関するガイドブックが存在するのかは知らないが、どれも似たり寄ったりで滋賀県や琵琶湖の記載はほとんどないのだろう。

情報がなければ知りようもないし、来訪者も少ないのは当然のことだろう。

世界にアンテナをめぐらし、適切な情報を収集・提供するように努めるのはそんなにお金のかかることではない。

建前ばかりで現実を直視しなければ、いつまでたっても木阿弥さんでしかない。

基本に忠実に、できることをきちんとやりぬくことが、はでなパーフォーマンスより大切だと思うのだが、いかに。


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