いまさら韓ドラ!

韓国ドラマの感想をネタバレしながら書いています。旧作メイン

善徳女王 第27話

2013年04月05日 | 善徳女王
《あらすじ》

復耶会の人々は、新たな同盟の王、トンマンの前にひざまずいた。

ユシンは、トンマンに告げる。
「私にとって王に仕えることはすべてをささげることだ。
愛することもすべてをささげることだ。
しかし、わたしは自分のすべてをわける術をしらない。
だから、お前への愛を断ち切る。
私はお前に仕え、お前を助け、導くことはできるが、愛せない。
私はお前を選んだが、お前は王を選んだ。
だから私は、お前を私の王に選んだ」
「ユシン郎……」
「それしか心をささげる方法がない。
そういう形でしか、お前は私の心を受け取れない」
しかし、こうしてユシンが臣下となったことで、
トンマンは苦労するだろう。
彼が、常に何かを要求するから。
同じ夢をみせて欲しいと、望むから。
トンマンは暗い道をひとりで切り開かねばならない。
そんな彼女に、ユシンはついていくつもりなのだ。
もうトンマンをしごけないし、叱れない。手も握ってやれない。
それが、彼が選んだ道なのだった。

目に涙を浮かべ、立ち去ろうとするトンマンの手を取り、
思わず抱きしめてしまうユシン。
これが本当に最後になるだろう抱擁に、トンマンも泣きながら応えるのだった。

トンマンは、ユシンに最初の命令を与える。
強制移住させられた伽耶遺民を避難させ、
ミシルにウォルチョン大師確保を伝えるのだ。
ウォルヤは土地と引き替えに、完全なる忠誠を得たと思うな、と
ユシンに警告する。
もとよりそれは承知の上だ。
ユシンはウォルヤにクォルチャンノ部隊を引き継ぐように要求する。
農業もしながら、戦闘訓練を行う部隊だ。

ウォルチョン大師を連れてきたソルチは、
トンマンが少女の頃、マンノ村であった首長だった。
あの後村を追われたソルチは、復耶会に救われていたのだ。
ウォルチョンに警告して出て行くソルチだが、ウォルチョンもまた一筋縄ではいかない。
彼は伽耶国の格物士一族の出身だった。
伽耶国が新羅に襲われた時、彼の父はまっさきに伽耶人の手によって殺された。
伽耶の財産を新羅に渡さないためだ。
同じように殺される運命だった彼の命を助けたのは、サダハム公。
彼はミシルに忠誠を誓ったわけでは無い。サダハムへの義理を果たしているのだ。

ミシルは、ウォルチョン大師がトンマンの手にあることを知り、
怒り、あせっている。
トンマンの次なる一手は?

始祖ヒョッコセが記した、聖骨男尽の予言には続きがあった。
しかし続きの石碑は、200年前の内乱で失われたままだ。
「龍華香徒を集めてください。始めます」

しかし、大師の説得はなかなか実を結ばない。
どうしても日蝕の日を計算して欲しくて、暦だって手わたしたのに……。
そこへ連れてこられた、チュクパン、コド、コクサフン、テプンは、
トンマンの姿を見て大喜び。
いつもの調子で気安く話しかける面々に、アルチョンが注意する。
「王女様に無礼だぞ」
驚きの事実に目を丸くする郎徒たちだが、ユシンの言葉に事実を受け入れ、
おくればせながら慌てて額を地面にすりつけるように挨拶する。
「そんなことしないでよ」
思わず手を伸ばそうとするトンマンを、アルチョンがたしなめた。
「王女様、これが定めです」
トンマンは寂しそうだが、すぐに彼らにやってもらわなければならないことがある。
「人骨と、猫のおしっこを集めてきて。できるだけはやく、できるだけたくさんね」
「人骨と猫のおしっこ?」
いったい何に使おうというのだろうか?

チュクパンから、ソファの情報をきいたユシンは、
トンマンには黙っているように釘を刺す。
「でも、トンマン、いや、王女様はあんなに母親を大事に思っているのに……」
「だからこそだ。今は背負うべきものが多すぎる」

宮中では、ミシルの奸計により、不吉な出来事が次々に起こっていた。
宮殿の前で死んだたくさんの鳥。割れた扁額。
ソリの後釜の神官は、ここぞとばかりに陛下に凶兆だと申し立てる。
民の間にも、不安は広がっていた。

大師との交渉が思うようにいかないトンマンに、ユシンは助言する。
「本人から望みを聞こうとしてはいけません。読み取るのです。
これからも民から望みを聞き出すわけにはいかない。
母の心で、人の心を読むのです。それが王女様の使命です」

聖なる井戸から血が噴き出す凶事が起こった時、民の不安は最高潮に。
ミシルに慰天祭をしてもらうよう、人々は願い出る。
治安も乱れている今、ミシルが七日七晩祈りを捧げようという申し出を
王は許可するしかない。
この時受ける予定の啓示はおそらく、
国の世継ぎを決めるべきだという啓示であろう。

「やりました!日蝕はあるそうです!」
「いつですか?」
「それはピダムだけに伝えます」
トンマンの計画は、今夜実行される。

ピダムは、顔にやけどのあとをこしらえて変装していた。
「恐れずにやる自信はあるか?」
「心配だったらお前がやれ。そうするべきだろ。
なぁ、ミシル宮主ってそんなに怖いのか?」
「心を読まれるような気がする。絶対に読まれないよう、気をつけろよ」
ピダムは筆を動かしながら、もうひとつトンマンに質問する。
「で、日蝕はいつ起こるんだ?」
「誰にも言うなよ……」

宮殿の、チョンミョンが眠る霊廟に、夜半に光る鳥がたくさん集まってきた。
不思議な現象に、人々は恐れをなす。
実はこれは、トンマンの計略だった。人骨の粉を塗った鳥は、夜光るのだ。
人々の不安の中、聖なる井戸の前に、祈りを捧げる不思議な男が現れる。
天をなだめるというその男は、紙に手も触れずに炎をあげてみせた。
仮面の下からひどいやけどのあとがのぞくその男は、ピダム。
トンマンの命を受け、こんな芝居をしているのだ。

さて七日の祈りを捧げ終わったミシルは、王に啓示を伝えるべく、
宮殿に戻ってきていた。
「陛下、天の啓示は……」
言いかけたミシルの言葉をさえぎるように現れた神官は、聖なる井戸での怪異を告げた。
なんと、突然井戸周辺が土を吹き上げ、地面の下から石碑がせりあがってきたのだ。

石碑には、聖骨男尽の予言の続きが書かれていた。

ひとつの開陽が天に帰る時、日蝕が起こる。
開陽のものが立てば、鶏林の天に再び光が差し、新たな天が来る。

「捏造です」
ミシルは言い切り、犯人を捕まえて極刑に処するよう、命令する。
井戸の前で祈りを捧げていたピダムは、ミシルの前に引っ立てられた。

ピダムは、トンマンから言われていた。
日蝕は、起こらない。だけどミシルは不安なはずだ。
大師はこちらの手の中だし、計算ができたかどうか知る術も無い。
ミシルに、日蝕がこの日に起こると信じさせるんだ。
こっちにあるのは偽の札。
失敗したら、命の保証はない。自力で脱出するんだ。

石碑を捏造したのは、もちろんトンマン。
王妃に碑文の写しをもらって、チュクパンに模倣させたのだ。
この続きの詩を解読すれば、双子の王女の存在は吉兆となる。
王妃はトンマンのたくらみを王に伝えるが、
本当に日蝕が起こるのかはわからない。

ミシルの前で、仮面をはがされるピダム。
醜い傷跡に、目を背ける人々。
ピダムはどうする?

(つづく)

ソルチって、あの人だった!

いやー、ぜんっぜん気付かなかった!
みなさん気がつきましたか?
わたしはすっかり忘れていました。

あのマンノ村って伽耶の人が大勢いたんだね。
やっぱり戦に負けて支配され、迫害されていたんだな。かわいそうに。
ムンノとピダムが使っている暗号は、復耶会のと同じだし、
あれ?ムンノって伽耶出身だったっけ?
どこかで聞いたような気がするな。

ウォルチョン大師も伽耶の人だったんだね。
わりと真面目そうな人で、なぜミシルに協力するのか
不思議だったんだけど、その謎が解けました。
命を救ってくれたサダハム公に義理立てしてたんだ……。
彼自身はとっくに死んでしまっているのに。

いちいち大師のいうことはもっともで、トンマンの説得もうまくいかない。
確かに、ミシルもトンマンも同じように彼を利用しようとしているんだものね。
偏屈な学者って感じで、彼には目的の善悪なんてもう関係ない。
とにかく誰にも利用されたくないし、協力したくないんだ。

この大師をどう説得したのかが知りたいところなんだけど、
そこは全然触れられていない。
本当に日蝕の計算してもらったのかな~。
あやしいなぁ。
トンマンが嘘ついてるのかな?
でもなんのために?

物語はどんどん進んでいくんですけど、
何話か前から、えんえんと続いていたトンマンとユシンの恋愛問題、
やっと無難なところに落ち着いた様子です。

何もかも捨てて砂漠に行こう!といってもトンマンは首を縦に振らなかったし、
かといってそばにいられるのもつらいと言う。
トンマンと一緒にいるためには、ユシンは彼女への愛を断ち切らねばならない。
未練たらたらで、好きだ好きだと言っていても、トンマンは受け入れてくれないのだ。
トンマンを自分の王にしてしまえば、実は思う存分愛せるし、
すべてを捧げられるし、臣下として受け取ってもらえるし、
一族も救えちゃうし、一石三鳥なのだ!
頭いいな!ユシン!

でもせつない~、せつなすぎるぜユシン郎!
思わずトンマンを抱きしめてしまうその表情に、私も涙。
このやりとりの時、演出上わざとそうしたんだと思いますが、
微妙にトンマンの方が高い位置にいますよね。
すでにどうにもならない地位の差を、
あらためて意識した感じでせつなかったです。

でも結婚したっていいんじゃん?

チョンミョン王女とユシン郎は婚姻話が持ち上がってたじゃん!
別に結婚したっていいんじゃん!
ミシルを倒すまでは、無理だろうけど、その後は結婚すればいいじゃん!
そうすれば二度と触れられないなんてことはないでしょー。
少しの間の我慢じゃないか。

でも、ユシン郎、真面目だからな……。
それにミシルと対決するには、生半可なことじゃ無理だからな。
幸福な結婚と野望の成就は両立しないのか……。
そんなの女だけ不公平だな。
英雄は野望も遂げて、美しい女を妻に娶るじゃんか。
あくまでも美しい女であって、愛する女じゃないのがポイントなのか?
男も女も、大望のためには犠牲や我慢が必要なのかもナー。

チュクパンやコドと久しぶりに会って、
少女のような笑顔のトンマンが大好きだ。
昔からの仲間はやっぱりいいね。仲いいしね。
気さくに話しをしたいけど、やっぱりそれじゃいけないんだ。
アルチョンも、ユシンも、トンマンの気持ちはわかるし、
甘やかしてやりたいけど、それではダメだから、
心を鬼にしてたしなめてくれます。よい家臣ですね。

特にアルチョンは、純粋な忠誠心からトンマンを支えてくれて嬉しいです。
「派閥争いに興味はない!」って言ってた人なので、
本当に国のことを考えてくれてる花郎ですね。
国のためにならないと思えば、トンマンの行動もちゃんといさめてくれると思います。
ユシンが「私の王」宣言したとき、にやっと笑ったりして、
親友の気持ちもわかってくれてるのではないかなーと妄想しています。
地味だけど好きだよ。

双子だとばれたら、廃位される。
しかし双子だとばらさなければ、身分を回復できない。
こんな矛盾をどう解決するのか、というのが最大の問題だったわけですが、
これを解決するのは超常現象~。
ミシルが仕掛けて伽耶人を追放させたあの手法と
まったく同じように仕掛けをして、自分は王宮にかえろうというわけですな。

偽の碑文を捏造し、日蝕を予言し、トンマンの身分回復を正当化しようというのです。
だいたいこんなもの、国の偉い人が信じなくたっていいの。
民たちが信用してくれれば。
あれ?そう考えると、けっこう神国の政治って、
無知だ愚かだと言われている民衆を気にしながら行われてるんだね。
国民からの支持が、すなわち力なのか。
ミシルの力の源は、民衆が彼女を信じる力なんだもんねー。

おっと、そうだとすると、日蝕が起こらなかったら、
トンマンの身分回復はちょっと難しいものになるんじゃないの?
ミシルの権威を失墜させることにはなるけれど、
結局日蝕がなければ、碑文の意味が通じなくなるのでは?
それとも解釈の仕方によっては、何か抜け道になるようなことがあるのかな?

う~ん。トンマンの考えはいったいどういうものなんだろうか?
中途半端な気もするが、王妃たちは日蝕が起こると信じているようです。
女たちの結託で、あの偽の碑文もできあがったわけだし、強いですね。

やけどメイクのピダムはオペラ座の怪人みたいでかっこいい。
みんな目を背けてるけど、そんなにひどい?あのやけど。
トンマンからの指示を思い出して、ひとりニヤッと歯をみせて笑っている顔が
一番好きだったな~。
ユシン郎には絶対出せない、彼のかろやかさが好きだ。
狡猾な狐って印象。
え?ユシン郎?ユシン郎はねぇ、北極の犬ぞりを引いているような樺太犬のイメージかな。
アルチョン郎のことは狐顔の男、と思っていたけど、
性格的には……そうだなー、クロヒョウとかでいいか。
ってクロヒョウの性格知らないけどな。バビル2世のロデムみたいな感じ。

次回は、ピダムとミシルの対決になるわけだね!
ふっふっふ、ピダムは面目躍如なるか?
楽しみだー!



最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
私の王 (しーま)
2015-12-05 17:17:54
ユシンは辛いね~>_<
でもさすがです。木で石を割るだけはあります!

アルチョンが、口の端だけでニヤリとしたところ、
良かった~(≧∇≦)
ずっとふたりを見てきたアルチョンも
ほっとしたのではないでしょうか。
アルチョンいい奴だな~(〃▽〃)

顔が小さくて、スタイルがいいですよね!
ユシンはねー、ユシンは…(;^_^A

人を得ることが大切って、トンマンの周りは
人材が豊富ですよね。
ミシルせ主は、残念ながら、残念な人が多いですよねー(;^_^A
返信する
いい響きです (ビスコ)
2015-12-06 08:15:17
「私の王」っていい響きですよね。
「マイ ロード」っていうのも好きなんですけどねー。

ユシンとトンマンの真面目さが、こういう関係性を作ったといえましょう。
ほんと、結婚したっていいんだよ~。
そうすれば伽耶国との関係も良くなるはずだし。
今もって身もだえしてしまうほど切なく、
しかしきっぱりした決断でしたわ。

木で石を割る男(笑)ユシン。
見た目はアレでもいい男だよ!

でももう、ここではピダムの魅力がじわじわと来てますね。
トリックスターだもん。
ミシルのまわりはおっさんばっかりで残念なのよ。
しかもみんなガッチリ系なんだもの。
サダハム級がいてくれれば目の保養になるのに。
返信する

コメントを投稿