いまさら韓ドラ!

韓国ドラマの感想をネタバレしながら書いています。旧作メイン

善徳女王 第28話

2013年04月06日 | 善徳女王
《あらすじ》

人々は醜すぎるピダムの顔を直視できず、仮面をつけたまま尋問が行われる。
王も同席しての、尋問だ。
「誰の命令だ」
「誰の命令でもありません。
もし命令だというなら、それは天からの命令です」
ピダムの堂々とした態度は、崩れることがない。
ミシルは、彼の言葉の中に、何かを感じ、質問をした。
「お前が天の意志と通じているというのなら、お前の死期はいつなの?」
今日だと言うなら、明日殺す。
明日以降だというなら、今すぐ殺す。
ごまかそうとするピダムだったが、許されるわけがない。
「そう、仕方ありませんね。
私の命は、神国の陛下より3日短いものになるでしょう」

この返答により、誰も彼に手出しができなくなった。
頭の良い男だ。
「今回はこのミシルの負けです。並外れた頭脳の持ち主ね」
自分をだしにしていたら、迷わずあいつを殺すつもりだった。
ミシルは本当に感服した様子だ。

日蝕は起こらない。
トンマンは、この計画の目的をアルチョンとユシンにも話す。
ミシルを混乱させること、世論を沸かせて論争を巻き起こすこと。
すぐには効果がなくとも、ミシルは必ず迷うはず……。
そしてミシルに、日蝕が起こるはずだと信じ込ませる。
起こると発表して、日蝕が起こらなければ、ミシルの権威も地に落ちる。
ユシンはこの計画に不安を感じるが、トンマンも同じように不安なのだ。
しかし、信じるしかない。ミシルも人間なのだと。
信じるしかない。ピダムの成功を。

ピダムはミシルと相対し、話をする。
ミシルは彼の背後にユシンとトンマンがいることに気付いた。
好奇心もあらわに、おもしろがっているミシル。
ピダムは、ミシルに心を覗かれないようにと、
トンマンからやけどの変装をされていたのだが、自らそれを剥ぎ取ってしまう。
「不公平でしょ?顔を隠していると心を読みにくいから。さ、始めましょう」

民たちは、碑文の解釈で大騒ぎだ。
日蝕が本当に起きるのか?チュクパンやコドが、議論をあおってまわる。
国王らは、ミシルに天啓を受けさせよ、と異例の申し出をした。
ピダムは、日蝕が起きる日時をはっきりと記した手紙を持参していた。
ウォルチョン大師の筆跡で書かれたその手紙は、本物なのか?
「これを信じよと?」
「信じろと言うより、判断せよということでしょう?
これが偽の札なのか、本物の札なのか……」
ミシルはじっと、考えている。

ピダムは偽の札、本物の札、と、賭博の用語を使った。
偽の手札しか無いときは、はったりをきかすものだ。
しかも、陛下までもがミシルに異例の申し出をしている。
さすがのミシルも、判断が難しい。
ソルォンはミシルに助言する。
「不利な賭です。本物、偽物という言葉に惑わされてはいけません。
相手の土俵ではなく、自分の土俵に引き寄せて戦うのです」

ユシンが、トンマンからの手紙を持ってミシルを訪ねてきた。
正光暦の歳差の計算表を持ってきたのだ。
しかしミシルは、混乱するからユシンとは会わない、と、彼を帰そうとする。
渡された手紙も、燃やしてしまおうとするのだが……。
勝てない。
彼女はやはり、手紙の中身を見てしまうのだ。
そして動揺する。
日蝕はあるのか?ないのか?あの手紙は本物なのか?

「ソルォン公、何か助言はありますか?」
ソルォンは、かつてミシルから助言された言葉をそのまま彼女に返す。
「すべての答えは璽主の中にあります。
わたしは璽主の人を見抜く力を信じています。
状況で判断せず、人を見てご判断ください」
ミシルはにっこりして、ユシン郎を呼んだ。

ユシンはなんとかして、日蝕が起こると信じさせようとするが、
その努力は、逆に作用してしまう。
けして目をそらさないように言われてきたユシンだが、
思わぬ質問とミシルの反応に、心が乱れる。
つく必要のない嘘をついてしまったために、ミシルは確信するのだ。
この日蝕は、ブラフだと。
「トンマン王女に伝えて?日蝕は起こりません。この計画は失敗だと」

ミシルは、状況に惑わされずユシンの態度でそう判断した。
「トンマンは未熟ね。私を騙すなら、ユシンも騙すべきでした」
そして、ウォルチョン大師が日蝕の日時を断言したことも、判断材料となった。
日頃の大師の発言からは、信じられないことだ。
しかも、陛下の態度、これも異例なことで通常ならあり得ない。
そして最後の最後にひとつ、確認することが……。

ピダムは牢の中で、郎徒たちの噂話をきいた。
ミシルが日蝕はないと判断した。ピダムは早晩殺される運命だ、と。
彼の任務は失敗だ。なんとしても自力で逃げ出さなければならない……。

次の日、牢から出されて連行されるピダムは、
花郎たちを倒して逃げようとする。
が、そこへ一個連隊が現れた。
さすがのピダムの俊敏さと実力を持ってしても、逃げ出すことはできなかった。
「俺の負けかよ?やるな!」
現れたミシルに、声をかけるピダム。
ミシルはにこりと笑った。
「先ほどまでは勝負はわからなかった。
日蝕の有無については、いまだ公表しておらぬ。
しかし、今はっきりした。日蝕は無いと公表しよう。
もし本当に日蝕が起こるのなら、お前は逃げ出す必要などないはず……」
ミシルの罠にまんまとはまったピダム。

ミシルは、王にも、民衆にも、日蝕は無い、と断言した。
彼女の予言通り、日蝕は起こらなかった。
計画は、失敗だ……。
ピダムは明日、公の場で火あぶりにされる運命だ。

落胆するユシンとアルチョンに、あやまるトンマン。
「申し訳ないことをしたと思っています。特にピダムには……」

このまま自分の人生が終わるのかと、不安な一夜を過ごしたピダムは、
民衆と王、ミシルの前に引き出され、火あぶりの刑に処されることになった。
最後まで抵抗しようとするピダムだが、逃れる術はない。
処刑台にくくりつけられ、今にも火が放たれようとしたその瞬間、
ソップムがその火を取り落とした。

太陽が……!
みるみる欠けていく。
日蝕が起こったのだ!
ミシルの予言は間違いだった。
人々は信じられぬ思いで空を見上げる。
ピダムもまた、自分の目が信じられない。

すべてはトンマンの策略だったのだ。
日蝕は起こると、トンマンは知っていた。
1日程度の誤差が生じることも、大師からきいて確認していた。
彼の説得に成功していたのだ。
そしてユシンにも、ピダムにも、嘘をついていた。
すべてはミシルを欺くために。
トンマンが本当に信じていたのは、ピダムではなかった。
彼女が信じていたのは、ミシル。
ミシルがピダムの嘘を必ず見破ると、信じていた。

日蝕が起こり、人々はおびえ、神に祈りを捧げだした。
ピダムはこの機をとらえ、大きな声で碑石の文言を叫んだ。
「御出双生 聖骨男尽 開陽帰天 日有食之! 開陽者立 鶏林天明!」

日蝕がほどけ、再び光が差すと同時に、
人々が仰ぎ見るその先に、トンマンが姿を現した。
りりしい姿で、「ミシル……」とつぶやくトンマン。

(つづく)


ああああああ~、ハラハラドキドキだった~。

ミシルじゃないけど、裏の裏は表、みたいに
ぐーるぐるぐーるぐる思考は巡り、最後はわけわかんない状態に。

ウォルチョン大師がどうしたか、視聴者にも最後まで内緒だったしね。
でも、ピダムにだけ教えるね、って言っといて、日蝕はないってみんなに話していたし、
あのバカがつくほど正直なユシン郎がミシルと対決できるわきゃないし、
よくよく考えたらトンマンの作戦が看破できたかもね。

久しぶりにミシルの迷う姿、自信満々な姿、堪能できましたし、
すっごく面白かったです!

今回、意外に重要なのはソルォン公~。
ミシルが思いのほか、迷ってしまうときに、彼女の指針となってくれます。
さすが、何があってもミシルを信じている人の強さですね。
「すべての答えは璽主の中にあります」
おほほほほ、ついつい頼りにしたくなる誠実さだわ。
こういうところが、ユシンと似てると思うんだ。

「ミシルを騙すなら、ユシン郎も騙すべきでした。
善良なトンマン王女はそれができなかった」

なんてね!

別に善良じゃないし!へーきで嘘つくし!
あの、ミシルが相手なんだもん。トンマンだって必死だよね。
善良なだけだったらあっという間にやられちゃうよ。

ピダムかっこよかったね!
トンマンには、心を読まれないようにメイクしてけって
言われたんだけど、彼のプライドがそれを邪魔する。
プライドっていうか、リスクを愛する性格のせいかなぁ。

ミシルの言葉をちょっとずつ真似してみせて、
「ユシンと……トンマンか!」とミシルに言わせる演技派です。
ミシルも、ピダムのこと気に入ったみたいだよね。
あの、最初のやりとりがいたく気に入ったご様子でした。
わたしもああいうの大好き!
外国の昔話には必ず出てくるじゃん。
むちゃくちゃ言う王様と、賢い羊飼いとか、
悪魔の難題を知恵をしぼって解いていく善良な男とか。
日本だと吉四六さんとか一休さんとかでとんち話になっちゃうんだけどさー。

(俺まで騙した!)って、トンマンにすっかり感心した様子のピダム。
これで彼女についていこうって気になったね。
メイクしてやりながらのふたりのやりとりが、ほんとに気さくで
兄妹みたいなのが好きだ。
ユシン郎だと真面目すぎて、やっぱ重いからさー。
なんか楽しく天下をとってほしいなぁ。

大師のこと、どうやって説得したか、詳しくは次回だね。
いつもいつも政治に利用される格物士の運命がほとほといやになった大師は、
「私は絶対そんなことしない」といって、
そうできるような計画を立てたトンマンを信頼し、認めるようになったんだね。
もしかして、暦を研究する研究所を開いて、民衆に教える塾も開くとか、
暦自体を民が利用できるようにしようという計画なのかな?
そうすれば、悪用できなくなるもんね。
ただ約束するだけじゃなくて、そうできないシステムを
ちゃんと考えたことが、信用につながったんだと思うんだ。
ユシン郎のアドバイスをきいたおかげだし、
幼い頃からいろんな知識を吸収していたおかげだね。

日蝕は起こった!
ひゃっほう!
劇的だな!

あと、心残りは猫のおしっこです!
人骨は鳥を光らせたけど、猫のおしっこはなんで集めてたの?
鳥を興奮させるため?
説明なかったよね……。
もはや王女として王宮に入るトンマンにはどうでもいいことか……。
気になるけど。

あ、あと気になったのはね、ユシン郎とか、平気でミシルに接見できるんだね。
なんかトンマン側についたって明白なのに、
普通にソラボルに出入りしてて、ユシンですって会いに行ってて、
そういうのって別にかまわないんだ……。
なんかみんな隠れてこそこそしなきゃいけないのかと思ってた。
見つかったら捕まっちゃうぞ!みたいなことなのかと思ったよ。

現代の政治家が、密会したり談合したり、根回ししたり、
とはいえ政敵暗殺まではできなかったり、でも秘書は死んじゃったり、
そういうのとおんなじなんだね。

今回は、トンマンがミシルの上をいったなぁ。
まさにミシルがやったのと同じことをして、自分がのし上がった。
ラストシーン、やっぱりすごく爽快感があるね!
できすぎだー!とも思うけど、いいじゃん!ドラマなんだもん!
こうでなくっちゃね!


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4 コメント

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こんばんは(*'ヮ'*) (mee)
2013-04-08 01:09:51
先日、なんと最終話だけを残して引越しをしまして。
最終話を身損ねました(笑)
引っ越しも落ち着いて、やっと最終話だけ借りにツタヤに行ってきました!
…もう、涙、涙、涙…
それはきっと、私がピダムよりで見ているからなのかもしれません。
トンマンのピダムへの想い。
女王という立場。
そして、ユシンへの想いを感じました。

あまり言うとネタバレしちゃうので、今はこれしか言えません~!
最後まで見たら、また語り合いましょうね~!ヽ(´・∀・`)ノ

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涙出ちゃうのね (ビスコ)
2013-04-08 08:43:32
meeさんはもう、最終回観ているだろうなーと
思いつつ、感想記事書いてました。
引越しなさったんですね!
忙しかったでしょう?お疲れ様でした!
落ち着いた後の最終回視聴で良かったかもしれませんね。
そんなに泣いちゃうなんて……。
私もきっと涙出ちゃうかなー。
まだ42話なんで、これからって感じですけどね。
終わったら思う存分語りましょう!
返信する
トンマンカッコイイ!(≧∇≦) (しーま)
2015-12-05 17:20:30
絶対、日蝕は起こると思ってましたよ!

だっておこらなかったら、トンマンが戻って来れないじゃないですかー!

せっかく偽の石碑作ったんだから(笑)

いやー、見ごたえありました(*^ω^*)

ミシルがピダムを褒めた時、まわりの男たちが一瞬複雑な表情するとこが
笑えました(笑)

でも、キャスト表でピダムの素性を
知っちゃってる私としては
微妙ですわ~>_<
真実を知った時ピダムは何を思うのかしら…
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さすが王の器! (ビスコ)
2015-12-06 08:26:15
しーまさんは見抜いていたのね!
わたしはドキドキハラハラで、ああ~って思ってました。
偽の石碑(笑)
なんか最初の頃の光る卵みたいなファンタジー設定で
面白かったですね。

そしてピダムの素性もご存じなのね?
そうなると、いろんな意味で味わい深い回ですねー。

ミシルの人間らしさが垣間見えてよかった。
彼女も悩むのね。
トンマンの、ミシルの能力に対する信頼感の強さ。

ほんと、ふたりが組んだら無敵なのにね~。
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